子供よりペットの数の方が多い日本
少子化の続く日本では15歳未満の子供の数に比べ、ペットの数のほうが多くなっています。
総務省の発表によると、2025年4月1日現在における子供の数(15歳未満人口)は、前年に比べ35万人少ない1,366万人で、1988年から44年連続の減少となり、過去最少となりました。
一方、犬猫の飼育頭数合計は、2025年度では約1,567万頭と子供の数を大きく上回っています(*一般社団法人ペットフード協会調べ)。
飼育頭数は、犬は減少、猫は横ばい傾向
犬においては、新規飼育頭数は少し増えていますが、飼育頭数、世帯飼育率ともに減少傾向です。
一方、猫においては、新規飼育頭数は少し減ったものの飼育頭数は横ばいです。
2025時点で、全国の犬の飼育頭数は約 682万頭、猫の飼育頭数は約 885万頭と推計されています(*一般社団法人ペットフード協会調べ)。
減少傾向の理由は、飼いたいけど飼えない!?
減少傾向にある理由は、出生率の低下や高齢化の影響で、日本の15〜64歳の人口が14年連続で減っていることが一つの要因として挙げられます(*総務省2026年1月時点の人口動態調査)。
それ以外の飼育を阻害する要因として、お世話をするのにお金がかかるから、集合住宅に住んでいて禁止されているから、別れがつらいから、旅行など長期の外出がしづらくなるから、十分にお世話ができないから、などの理由が調査結果として出ています(*一般社団法人ペットフード協会)。
しかし、犬の場合は現在9.7%の家庭が飼育していますが、現在飼育をしていない人の今後の飼育意向調査を見ると、飼育意向は6.7%との結果が出ています(猫は現在9.3%の飼育。新規の飼育意向は5.0%)。さまざまな阻害要因が少しでも解消されれば、ペットとの暮らしを実現したい人は多くいると考えられると言えそうです。
「家族の一員」から「社会の一員」へ
ペットがそばにいるだけで、安心して人間にも大きな癒し効果があることは、 ペットを飼った経験がある方なら実感されていると思います。10年以上を共に生きるペットは、まさに家族の一員であり、社会全体として受け入れるべき存在と言えます。
欧米では、その効果を医学的に研究する機関があり、セラピー効果の研究が進んでいます。日本でも学校や老人ホームへ動物たちを連れて行くボランティア活動も活発になってきました。
人にも動物にも優しい共生社会のために、日本は社会インフラの整備や法整備が求められています。ペットに対する姿勢や想いは、真に豊かな成熟社会の象徴とも言えるのかもしれません。




