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殺処分の6割は幼齢猫。生まれたての命を救おう

活動レポート

乳飲み子猫の救世主!ミルクボランティアとは?

2023.06.19

目次

1.現実を知ろう、猫の引取・譲渡・殺処分数

*1出典:環境省公表 統計資料 犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況(日本、2022)

上記のグラフは、全国の犬・猫の引き取り数の推移と殺処分率を表したものです。行政施設における犬・猫の引き取り数は大幅に減少していることが分かります。

なかでも猫の引き取り頭数は、平成23年14万3000頭から令和3年では3万5000頭と、直近の10年間で75%ほどの減少を達成。また引き取り頭数に対しての殺処分率は、平成23年は92%だったのに対し、令和3年では34%と大幅に改善し、引き取った猫の多くを譲渡に繋げることが出来ています。*1

行政や保護団体の長年の努力により、動物愛護に関する関心が高まっていることが伺えます。

*1出典:環境省公表 統計資料 犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況(日本、2022)

しかしながら未だに1万頭以上の猫が殺処分されているという事実があります。

猫の引き取り頭数の内訳を見てみると、59%を所有者不明の離乳前の乳飲み子猫が占めており、猫の殺処分頭数の63%を占めるのも乳飲み子猫です。*1

乳飲み子猫の場合、24時間体制での温度管理と2〜3時間おきの授乳が必要になります。そのため行政の施設では育てることが出来ず、必然的に殺処分となってしまうため、このような数字になっていると考えられます。

2.幼齢猫を救う、ミルクボランティアの存在

乳飲み子猫の収容を減らすことが出来れば、猫の殺処分数も同時に減らすことができるといえます。

猫は繁殖力が強く、1年間で2〜4回もの出産が可能で、一度の出産で4〜8頭の子猫が産まれます。また早ければ生後5ヵ月程度の月齢から出産が可能となるため、まだ子猫だと思っていた猫が妊娠をしているというケースも。望まれない子猫を増やさないためには、早期に不妊手術を行うことが重要となります。

一方で、収容されてしまった乳飲み子猫を育て、殺処分から救ってくれる存在が子猫のミルクボランティアです。

ミルクボランティアは、母猫の代わりとして乳飲み子猫の小さな命を繋ぎます。生後1週間までは2〜3時間おき、生後1週間を過ぎたら4時間〜6時間おきに授乳と排泄の補助を行います。乳歯が生え始める生後1ヵ月頃からは徐々に離乳食を与え、離乳完了するまでの約2ヵ月間がミルクボランティアの役目です。離乳前の乳飲み子猫の体調は非常に不安定なので、残念ながら命を落とすことも少なくありません。

精神的にも肉体的にもハードルが高いミルクボランティアですが、猫の殺処分を減らす上で非常に重要な役割を担っています。行政の施設や保護団体などで随時募集しているので、興味を持たれた方はぜひ子猫の命を繋ぐボランティアに挑戦いただきたいです。

ミルクボランティアの詳細や、条件などは保護マニュアルをご覧ください。

ミルクボランティアを募集している行政・団体の事例

募集している場合はホームページに記載があるので、「地域名+ミルクボランティア」で検索してみてください。応募条件を、子猫の飼養経験がある方に限定している自治体や団体もあります。講習会の参加と書類審査、飼養場所の確認調査が行われた後に、ボランティア登録となることが多いようです。

行政:茨城県
https://www.pref.ibaraki.jp/soshiki/hokenfukushi/doshise/documents/annai.pdf

保護団体:一般社団法人ねこたまご(札幌市)
https://www.animaldonation.org/group/771/

3.ミルクボランティアは難しい…。それでも出来ることとは?

Woman Volunteer playing with cat in animal shelter

ミルクボランティアとして活動するためには、2〜3時間おきの乳飲み子猫のお世話を求められるため、時間的にも出来る方は限られています。それでも、この記事を読んでいる方の中には「猫の殺処分を減らすために何かをしたい!」と思われる方は多いでしょう。

ミルクボランティアは難しくても、離乳したあとの子猫の預かりボランティアや成猫・老猫の預かりボランティアなら出来るかもしれません。また預かりが出来なくても、シェルターを持っている保護団体でお掃除などのお手伝いをするという方法もあります。ボランティアを募集している団体も多くありますので、近隣の保護団体を調べてみてください。

また、望まれない命を生ませないための活動もあります。

近くに野良猫はいませんか?不妊手術はしていますか?

地域猫として、一代限りの命にしていくことが猫の殺処分を減らす第一歩です。

地域猫活動については保護マニュアルをご覧ください。

そしていつか猫を迎える時は、保護猫を迎えてもらえると嬉しいです。特に子猫で迎える場合は、子猫の社会化やストレスの軽減のためにも、兄弟などの2匹以上の飼育環境が推奨されています。*2

*2 出典:猫の行動学 : 行動特性と問題行動 Bonnie V.Beaver 著(日本、2009)

最後に、保護団体に寄付という形で支援することも立派な活動です。資金がなければ保護団体の活動も続けられません。アニマル・ドネーションでは、厳正なる審査を通過した動物のために頑張る団体を認定団体として紹介しています。

■公益社団法人アニマル・ドネーション|認定団体一覧

保護マニュアルとは

犬猫の保護から譲渡までの一連の流れに沿って必要な知識・ノウハウを網羅し、さまざまなケースを解説しています。譲渡時などに必要となる法的な文書についても、弁護士の監修済みテンプレートを提供。それぞれのコンテンツにおいて、その分野のプロフェッショナルの実践的なアドバイスも記載しています。

「保護した乳飲み子猫の飼育の仕方(個人宅預かり)」はこちらをご覧ください。

出典一覧: 

*1出典:環境省公表 統計資料 犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況(日本、2022)URL

*2 出典:猫の行動学 : 行動特性と問題行動 Bonnie V.Beaver 著(日本、2009)

※掲載の文章・写真はアニマル・ドネーションが許可を得て掲載しております。無断転載はお控えください。

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