生き抜いてくれてありがとう♡

To:はっぴー&官兵衛

From:はぴかん

我が家には2頭の黒ラブがいます。 先住犬のはっぴーは9歳の女の子。ペットショップで出逢いました。家まで帰る途中ずっと「ゲホゲホ」。車酔いかと軽く考えてました。翌朝になっても治るどころか酷くなる一方。病院へ連れて行くとケンネルコフと診断され、薬を処方されました。翌朝、更に病状が酷くなり肺炎になってました。先生には「最悪の事も考えて下さい」と言われたけど、毎日注射に耐え頑張ってくれたお陰で今ではとても健康で食いしん坊なラブになりました。 多頭飼いに憧れていた私達は後住犬は保護犬を迎えようと決めてました。里親募集を見ていたら官兵衛という名前の黒ラブの男の子が掲載されてました。その名前を見た瞬間「この仔だ!」と直感。何故なら主人は大の歴史好き。歴史上の黒田官兵衛と名前が一緒だったからです。主人に相談すると家族に迎えたいと。しかし、ひとつ問題が…はっぴーは極度の犬見知りだったのです。はっぴーとの相性が悪いと迎える事は出来ません。しかし、嬉しい事にとても相性が良かったのです。トライアルを経て正式に家族になりました。年齢は推定11歳。推定です。何故なら官兵衛は、東日本大震災の被災犬だからです。 2011年3月11日 午後2:46 東日本大震災。 何が起きたのか分からず、ただ逃げ廻り家族と離れ離れになりました。 彼は家族を必死に捜し回ったけど見つけられず、やがて彼の住んでいた原発の被害があった福島県浪江町はゴーストタウンに。人間以外のたくさんの動物達が見捨てられた場所。しかし、彼はそんな事など知る由もなく、家族を捜しました。そして数ヶ月が過ぎいつしか彼は群れのボスになってました。身も心も疲れ果てた時にやっと保護されました。彼に首輪を付けた時ホッとした顔が今でも忘れられないと話してくれました。そんな彼は官兵衛と名付けられました。常に沈着冷静で辛抱強く弱い者に優しい軍師黒田官兵衛にあやかったのだと思う。もちろん彼には元の名前があるでしょう。保護され直ぐに里親募集で新しい家族に引き取られましたが諸事情で3年後また里親に出される事になりました。そして我が家と出逢う事になったのです。 残された余生を心安らかに過ごさせてあげたい。大変な思いをした分、幸せにしてあげたいと心から思いました。 今ははっぴーと九十九里で楽しくのんびり過ごしてます。これからもたーっくさん笑顔のお花を咲かせようね♡