4年前の私たちへ

To:ポジにゃん

From:ひとみ

4年前、保健所のお姉さんが開けたゲージから、ぽんっ!と飛び出してきた小さなけむくじゃら。 抱き上げた鼓動の速さに、わたしまでドキドキ。 「黒猫は大人しくて飼いやすいですよ」 「黒猫は人かっこいい子が多いんです」 「光の加減ではグレーに見えなくもないですね。」 「よく見ると、黒ではなくグレーかも、、うん、この子はグレーです」 お姉さんの必死の説明に、かつてここに来た黒猫達の困難な未来を想像して胸が痛んだ。 運命の出会い!ではなく 主人との真剣な話し合い。 一生かけて幸せに。 入念な準備に準備を重ねて、 「漆黒の」ポジにゃんがうちにやってきた。 黒レベル120%。 光に当たるとさらに黒光り。 一緒に暮らして4年。 4年前ポジにゃんと出会う前の新婚夫婦に、今の私たちから伝えたいこと。 晴れた日には、長い毛に顔を埋めて、お日さまの香りを楽しめます。 寒い夜、お布団が湯たんぽ天国です。 買ったヒーターは要りません。 フタを使えば、半身浴にも付き合ってくれます。 仕事が終わったら一目散に家に帰ります。ジムは退会してください。 信じられないくらい表情豊かです。鳴き声のバリエーションに、胸がキュンとなります。 瞬時に変わる目の形や輝きに目が離せません。 アウトドア派ではなく、外に出てもすぐ引き返してしまいます。 自転車は売るように。 2年後に、ハピにゃんという保護猫を迎えますが、ポジにゃんにとって最愛の妹になってくれます。 4年達、いまも私たちは猫たちのおかげで、最高に幸せで前向きな家族になっています。