天国からの贈り猫?
To:ざびちゃん
From:みきねこ

結婚してすぐ、子供を授かりました。いつもの妊婦検診のエコーで胎児の様子がおかしいので大学病院へ行って下さいと紹介状を渡されました。告知されたのが、ちょうど2011年3月11日東日本大震災の日でした。2ヶ月の壮絶な入院生活も虚しく6月13日子供は産まれて間もなくしてこの世を去りました。空虚感が押し寄せる日々。毎日が絶望的でした。そんな時、餌場で出会った子猫が、ざびちゃんでした。ザビ柄で目が何処に?付いてるのかわからく、他の猫より身体も小さく心配でしたので、餌も多めにあげていました。帰ろうとすると目の前でゴロンゴロン。食べ終わると遊ぼう!遊ぼう!子猫の成長が亡くなって逝った子供とかぶり、無邪気なざびに次第に心は癒やされました。いつか一緒に暮らそうね、迎えに来るよと約束。しかしペット不可賃貸だったのですぐには飼えず。冬は雪がざびの身体に積もって餌場へ来る事も。子供は諦められず不妊治療もしましたが中々授からず精神的も限界でしたが、引っ越し先が見つかり約束から2年外で待たせた、ざびをついに迎える事が出来ました。しかし、始め野良猫から家猫になるには大変でした。夜鳴きが辛く一度元いた餌場へお散歩させると、どうやら母猫を探しに行ったけど会えず叔母にあたる猫に挨拶すると、私の呼びかけ『ざびちゃん帰るよ〜』という言葉に反応して一目散に戻ってきてくれました。その時、母猫にお別れの挨拶しに行ったけど母猫の計らいで?会うと辛いから?出て来ませんでした。今ではざびちゃんはかけがえのない私達夫婦の子供のような存在です。そして、ざびのいた餌場では、たくさんの方と出会いました。そのご縁で、今ではその餌場で出会った人と【つかねこ地域ボランティア】という地域猫活動グループを作りました。365日ブルゾンを着て地域猫活動をキチンとルール上行い、避妊手術やチラシポスティング等、地域猫啓発活動も積極的にイベントなどに参加して取り組んでいます。ざびの母猫や兄妹達も、まだ餌場にたくさんいますので、あの時、苦しかった心をざびが救ってくれたので私の出来る恩返しを地域猫啓発活動で出来たらと思います。 最後に、あの時のタイミングで出会えた奇跡は天国からの贈り猫だったのかなぁ〜と思います。