犬生を生き抜くこと
To:ジェイド
From:ダヌーアキコ

一年前、心細く、悲しい顔で保健所の檻に入った一頭の老犬の写真をみました。 その日から、その子が頭から離れなかったです。数週間して、投稿されていたボランティアさんに、里親さん見つかりましたか?と伺ってみましたが、まだ見つからないとの事でした。良かったらわたしが迎えたいと話し、信頼して託して頂くことになりました。 13歳位の男の子。初めて会ったとき、なんて可愛いとすぐに愛が芽生えました。息子がジェイドと名付けました。翡翠という意味です。穏やかな大人しい子でした。目にイボがありました。それもまた愛おしく思いました。ガリガリにやせていました。人懐こい性格ですぐに馴染んでくれました。お散歩も初めてのような感じで、戸惑っていましたが、すぐに慣れて元気に楽しそうに歩きました。数日食べようとしなかったフードも、いっぱい食べるようになりました。けれども、数日後には病院で病気が色々見つかりました。何かあるかなと予想していましたから、すぐに治療をはじめました。中でも一番難しい病気は慢性腎不全でした。入院、日々の自宅点滴、投薬、フード、色々頑張ってくれました。彼と私はパートナーになり、力を合わせてやっていこう!と悲観せず一緒に笑顔で向かいました。 ジェイドはコメディアンでした。素直すぎる行動がいつも私を笑わせました。全てが可愛く面白い子でした。みんなに好かれる性格でした。何かあっても、ジェイドを見ていると心は和みクスッと笑ってしまいました。幸せを感じました。ジェイドのイビキを聞きながら毎日寝るのが心地よかったです。 病気とも前向きに戦いました。数値はよくなり、悪くなり、を繰り返しました。 リーダーもーちゃんと、ジェイド、私は3人で一つでした。息子もジェイドを好きでいつも気にしていました。 数ヶ月たち、いよいよジェイドは何も食べれなくなり最期の時を迎えました。枕元で私は思い出話をたくさんしました。 愛していると伝えました。 ジェイドのことが大好きでした。今も愛しています。出会って10ヶ月一緒にくらせました。ジェイドありがとう!