にゃんず

To:蒼龍と雪花

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幼い頃から、猫と一緒に育ちました。猫に育ててもらったともいえるかもしれません。ひとりぼっちのとき、いつもそばにいてくれたのは、猫でした。黒猫のさんぼ。がっつきらすのトミーちゃん。親が仕事で海外転勤になり、ついていくことになったとき、この子たちは、一緒につれていけませんでした。やむなく愛護団体に預けたら、トミーはショック死。さんぼは、その後、ドイツ人の家族に引き取られ天寿を全う。私たちの身勝手で、小さな命を奪ってしまったこと、当時、小学生だったとはいえ、なんでもっとふんばらなかったのか、いまでも後悔しています。その後出会ったアメショのティーエ。ペットショップで売れ残りセールの25ドル。引き取り手がなかったら処分との話しをきく前に、連れて帰ることを決めていました。帰国してからもずっと一緒。帰国時の飛行機のストレスが原因か腎臓が悪く、12年の生涯を腕の中で見送った。命がなくなる瞬間を思い返すたび、いまでも涙がとまらない。そして、猫がいない空間に耐えられない身勝手な私は、里親サイトを調べまくり、出会ったのが、龍二。虎柄のハンサムさん。苦しいとき悲しいとき、なかなか定職につけず引っ越ししながら転々としていたときもずっと一緒で17年と10ヶ月。最後の一年は、腎不全で闘病しながら毎日病院に通いながら、でも、少しずつ弱っていった。忘れもしない2年前の仕事納めの日。前日に、病院につれていったらもうそっとしておくしかない。という判断。夜、添い寝をしながらむかえた朝。もう虫の息の状態で、わかっていたのに、仕事を優先させてしまった。仕事は人の替えがきくのに。1人で逝かせてしまったこと。寒かったろう、苦しかったろう、寂しかったろう。。。なにが大切かの選択肢を誤った自分に怒りしか感じない。なにも学んでない。ひとりぼっちの年越し。でも、身勝手な私は、うちに帰って、自分の声が響く部屋に耐えられない。みかねた病院の先生が、多頭飼いで困っているお宅の話しをふってきた。家でもたくさん飼っているのに庭先で産まれてしまった子たちがいて、保護したのだけど引き取り手がない。引き取り手がいない場合は、センターに連れて行くことになるかもしれない。と。そしていま、うちには蒼龍と雪花の2人がいる。毎晩夜中に大運動会を繰り広げ、満足すると布団の上で川の字になる。なにが大切かの選択を二度と誤らないよう一緒に生きていきたい。