いつも家族の真ん中で

To:チェルシー

From:チェルシーママ

「家の近所でダックスの赤ちゃんが生まれたけど。1匹だけ行き場のない子がいるらしいよ!」 そんなお知らせがあり何気なく見に行ったつもりが、目があった瞬間に「うちに来る?」そう声を掛けてしまいました。 産まれて3ヶ月のチェルシーは小さくて、抱っこじゃないとずっと鳴いてて、家族が交代で布団の中に入れて寝ていました。 甘えんぼで寂しがり屋で、誰かが居ないとすぐに鳴きだすから息子や娘も会社を選ぶ時にフレックス制の会社を選ぶくらいみんなでチェルシーのそばにいました。 ほんの少しお留守番をした時は、床に置いてあったトイレットペーパー12ロールを全部広げてしまってまるでミイラがお着替えをしたのかと思ったくらい(笑) でも誰もチェルシーを叱ることはなく、ただただ可愛いと芸を教えたりしつけをして行くと、本当によく覚えて困るようなことは全くしない良い子になりました・・・が9歳になったある日、突然目を痛がり動かなくなってしまい、その日が運悪くお正月でどこも病院がやっていなかったので痛み止めだけ飲んでお正月明けの病院に飛び込みました。 病名は緑内障。時すでに遅くチェルシーは失明してしまいました。 私たち家族はチェルシーの目になり、チェルシーが見えなくても困らないように家の中を改造して、チェルシーもそんな中で嗅覚や記憶を頼りに楽しく過ごしていました。 そんなささやかな幸せを楽しんでいた12歳の秋。チェルシーの胸にガンが見つかりました。 その頃には目が見えないことから認知症も進んできていて、家族の誰かがそばにいないと過呼吸になったりし始めていて、入院手術は難しいと医者からも言われて薬での治療が始まりました。 チェルシーは私の母が亡くなった時にも、自分が苦しいにもかかわらず私にずっと寄り添い涙にぬれた頬を舐めてくれていたから、余命3ヶ月の命の宣告を受けた以上ひと時も離れるもんか!とずっとずっと抱いて過ごしました。 わんこ用の抱っこひもでいつも私の胸にいました。 最後の瞬間まで・・ 病気と闘いながらも家族に笑顔と元気を与えてくれていたチェルシー。 今は痛みも苦しみもない虹の橋のたもとで私が来るのを待っていてくれています。 必ず私はあなたを見つけるよ。 チェルシーも私の所に走ってきてね♫あのころのように。 いつまでもいつまでもあなたを愛してるよ。