林 遣都(花井 颯太役)
「犬のためなら死ねる」ほどの大の犬好きで、一人暮らしのアパートは保護動物でぎっしり。一匹の保護犬を引き取ったことがきっかけで、仲間たちと「犬部」を創設。無鉄砲で周囲とぶつかることもあるが、その深い動物愛と信念で多くの人の心を動かしていく。
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3,929名の方が「犬部!」に加入くださって心より感謝しております。
寄付は、116名の方が支援をくださり¥309,000となりました。
動物福祉のために活動する団体さんへお届けいたします。
20年前、行き場のない動物たちを救うために奮闘した学生たちが本当にいたーー。
映画『犬部!』は青森県北里大学に実在した動物愛護サークルをもとに描いています。
そして、彼らが立ち向かった動物福祉の現場は、決して映画の中だけの世界ではありません。
「こんなことが本当に起こっているの?」「犬猫たちのためにできることはないのかな……」。
映画を観て、そう感じたあなたはすでに「犬部」のメンバーです。
犬猫たちのために今すぐできること、それは「知ること」。
まずは、犬猫たちがおかれている現実に目を向けてみませんか ?
青森県十和田市に、一人の変わり者がいた。それは花井颯太(林遣都)22歳、獣医学部の大学生。
子どもの頃から動物愛護がライフワークで、1人暮らしのアパートには保護動物がたくさん。
周りからは変人扱いされるが、目の前の命を救いたいという思いで保護活動を続けていた。
ある日颯太は、心を閉ざした一匹の実験犬を救ったことから、ひとつでも多くの命を救うため、
動物を守りたいという一心で、愛護活動をサークルにすることを思いつき「犬部」を設立。
颯太と同じく「犬バカ」の同級生・柴崎涼介(中川大志)らが仲間となり保護活動を行い、それぞれの夢へと羽ばたいていった。
卒業後、それぞれの道へ進んだ犬部のメンバーたち。彼らは獣医師として、研究者として、
動物愛護センターの一員として厳しい現実と対峙しながら、信念を曲げず奮闘していく。
「犬部」から16年後。相変わらずの犬バカぶりで保護活動を続けてきた颯太が逮捕される。
その報道をうけて、それぞれの想いと立場で動物と向き合ってきたメンバーたちが再集結するが、そこに柴崎だけがいなかった。
林 遣都(花井 颯太役)
「犬のためなら死ねる」ほどの大の犬好きで、一人暮らしのアパートは保護動物でぎっしり。一匹の保護犬を引き取ったことがきっかけで、仲間たちと「犬部」を創設。無鉄砲で周囲とぶつかることもあるが、その深い動物愛と信念で多くの人の心を動かしていく。
中川 大志(柴崎 涼介役)
颯太の同級生で、同じく「犬バカ」。冷静かつ現実的に動物を救う方法を考えている人物。不幸な動物を少しでも減らすため自ら動物愛護センターで働く道を決意するが、その過程で多くの苦悩を抱えることになる。
大原 櫻子(佐備川 よしみ役)
大の猫好きで「犬部」の猫担当として颯太たちと関わっていく。面倒見が良く、人懐っこい性格。卒業後は大学の研究員として生き物と関わる道を選ぶ。ある事件がきっかけで犬部のメンバーと再会することに。
浅香 航大(秋田 智彦役)
颯太たちの一年後輩で、大学で安室教授の助手を務める。実験犬を逃してしまったことで「犬部」メンバーと出会い、ともに活動する。卒業後は父親が経営する動物病院で獣医師として働く。颯太たちと関わる中で、次第に心が動かされていく。
監督:篠原 哲雄 / 脚本:山田 あかね / 原案:片野 ゆか「北里大学獣医学部 犬部!」(ポプラ社刊)
これは、2020年に殺処分された犬猫の数(犬0.6万匹、猫2.7万匹)(※1)。そのうち犬は約10%、猫にいたっては約20%が飼い主からの引き取りです。映画で描かれた10年前とくらべると、動物愛護団体やボランティアの方々の絶え間ない努力により殺処分数は減ってきました。しかし殺処分を防ぐため、愛護団体などが保健所に収容された犬猫たちを善意で引き取り続け、団体に過度な負担を強いている現状もあります。
また、コロナ禍で急速に高まったペット需要の裏で、新たに手放される動物たちも増えてしまっているのです。「高齢になり面倒をみれなくなった」「可愛くなくなった」「思っていたより飼うのが大変だった」……など、いずれも動物たちにはなんの関係もない、人間の身勝手な都合ばかり。そうした理由で保健所に持ち込まれ、里親や譲渡先が見つからなかった犬猫たちが迎えるのは、決して「安楽死」と呼べる最期ではありません。近年では麻酔薬剤注射を行う自治体も増えていますが、依然として主流は炭酸ガスによる窒息死。「眠るように安らかに旅立てる」ーーそんな意味合いで名付けられた「ドリームボックス」という箱の中で、犬猫たちは苦しみもがきながら死んでいくのです。言うまでもなく、動物たちは一つの「命」。動物愛護管理法では、動物を飼う者は、動物がその命を終えるまで適切に飼養する、「終生飼養」の義務が明示されています。(※2)一度預かった以上、最期まで責任と覚悟を持って小さな命と向き合いたいと思いませんか?
※1)出典:環境省統計資料「犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況」
※2)出典:環境省 「動物の愛護と適切な管理」動物愛護管理法の概要
これは、2019年に寄せられた多頭飼育崩壊に関する苦情件数(※3)。「多頭飼育崩壊」とは、同時に複数の犬猫をはじめとした動物を飼育し、不衛生・劣悪な環境下で動物たちの健康に悪影響が及んでいる状況のことをいいます。具体的には、不適正な飼育による犬猫の衰弱・死亡、周辺住民の生活環境悪化などが問題となっています。
多頭飼育崩壊に陥るのは一部の悪質な繁殖業者・ブリーダーだけではありません。飼い主の高齢化や病気、不妊・去勢手術をさせる経済的余裕がないなどのさまざまな要因により、一般の飼い主の中でも起こっています。また、「殺処分ゼロ」を掲げる昨今の社会的風潮により、行政からキャパシティを超えて犬猫を引き取った動物愛護団体や個人のボランティアが多頭飼育崩壊を起こすこともあるのです。一般的に多頭飼育崩壊が発見されると、行政や警察、動物愛護団体などが介入し指導が行われることになりますが、地域住民からの孤立や経済的困窮などさまざまな要因が複雑に絡み合っているため、問題解決には長期間を要するケースが多いのが現状です。近隣住民から悪臭、騒音などで苦情の通報があり発覚する場合が大半ですが、それも氷山の一角と言えるでしょう。あなたの身の回りにも、助けを求めている動物たちがいるかもしれません。
※3)出典:環境省「令和元年度 社会福祉施策と連携した多頭飼育対策推進事業」 アンケート調査結果
これは、2020年に引き取られた犬猫のうち、保護活動などを通して譲渡された件数。(※4)街中のペットショップには、ぬいぐるみのように可愛い子犬や子猫がたくさん展示されています。生体販売をビジネスとして行っているペットショップでは、来店者に「衝動買い」させることに注力し、飼育に関して十分に説明を行わないことも。そうして安易に飼われた動物たちが、飼育放棄される事態につながっているのです。
また、人気の犬種や需要の高い子犬、子猫の時期を過ぎた「売り残り」の犬猫たちは、安価に売られるなど悲しい運命を辿っています。しかし、こうしたペット産業へ社会からの風当たりが年々強まっていることなどを受け、2019年に改正された動物愛護管理法では、販売業者に対し、生後8週を経過しない犬猫の販売制限やマイクロチップ装着の義務化、飼育者1人あたりの飼育数の上限を定める数値規制などが取り決められました。昨今では保健所や動物愛護センターに収容された犬猫を引き取り、譲渡を行うペットショップも出てきています。
ドイツでは、企業や市民からの寄付金等によって成り立っている「ティアハイム」と呼ばれる保護施設があります。(※5)そこで多くの動物たちが新しい飼い主と出会い、ティアハイムを巣立っていくのだそう。日本でも映画に登場した譲渡会だけでなく、最近では保護動物と気軽に触れ合うことができる保護犬猫カフェ、保護犬猫と動物を迎えたい人を結びつけるマッチングサービスなど、より身近な選択肢が増えています。「犬猫と暮らしたい」ーーそう考えている人はまず、保護犬・保護猫を考えてみてはいかがですか?
※4)出典:環境省統計資料「犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況」
※5)出典:公益社団法人アニマル・ドネーション「海外情報レポート」
今回は映画『犬部!』脚本を手掛けた山田 あかねさん、
主人公 花井颯太のモデルになった獣医師・太田快作先生にインタビューを行いました。
山田さん:原案で描かれているのは20年前の日本だったので、すごく難しさを感じました。というのも、20年で日本の動物福祉をめぐる現状は大きく変わっています。主人公たちが孤軍奮闘した現実を物語としてどう成立させるか、悩みましたね。
もう一つ感じたのは、動物福祉を「エンタメ作品」として描くことへのジレンマです。私は動物に関するドキュメンタリーを多く撮っていることもあり、動物福祉に対しては人一倍強い想いを持っています。だけど、あくまで映画としてヒットさせないといけない。本気で動物福祉にも向き合うとプロデューサーから覚悟を聞けたのと、犬部の素晴らしい活動を多くの人に知ってほしいという思いもあり、この作品を脚本化しようと決めました。
山田さん:泣きましたね(笑)。もちろん脚本を書いたのですから、ストーリーも全てわかっているのに、です。「この後どうなっちゃうんだろう?」と、一観客としてのめり込みながら観ていました。
そのくらい、林さんや中川さんはリアリティを持って、「生きていた」と感じて。林さんは、まるで太田先生ご本人かと錯覚するくらい。犬を愛するがあまり、時に周囲とぶつかってしまう不器用さをもうまく表現してくれました。親友の柴崎を演じた中川さんも、動物に対しての理想が高く、挫折を経験するという難役を見事に演じてくれたと思います。特に劇中のあるシーンでの表情はすごく印象的ですね。
山田さん:まずは動物たちのために、自分に何ができるか考えることです。その上で大切なことは3つあると思っています。一つ目は、今犬や猫を飼っているなら、彼らを最期の瞬間まで愛情を持って大切に育てること。二つ目は、もしこれから動物を家族に迎えたいと思っているなら、保護犬・猫の選択肢を考えてほしいです。
そして最後に、もし今すぐ動物を飼うことができないのなら、「寄付」をしてほしいのです。寄付をすることで、動物たちのために頑張っている人たちを支えることに繋がるからです。
目指すのは、どんな人でも犬や猫と暮らせる社会。動物たちが私たち人間に与えてくれる幸せや喜びはとても大きいのです。もし近くに動物と暮らすことができなくなり、困っている人がいたら手を差し伸べてあげられる、優しい世界になってくれるといいなと心から願っています。
東京都出身。映像演出家・作家。脚本家。映画『犬に名前をつける日』(15)、「ザ・ノンフィクション 花子と先生の18年〜人生を変えた犬〜』(フジテレビ・20)などを演出。太田快作先生を取材した「犬は愛情を食べて生きている」が光文社より発売中。
太田さん:面白かったです。リアルな動物福祉の現場を描いてくれていたのがよかったですね。動物福祉に問題意識を持っている方の目線で誠実に物語を紡いでくれたんだな、と感じました。
だれも悪者にしない描き方にも好感が持てましたね。エンタメ作品ですから、だれかを敵にして倒す方が盛り上がると思うんです。ですが、現実でも殺処分を行う行政や獣医師、ブリーダーなど、みんな動物が好きでこの業界に入っているはず。人それぞれ、さまざまな事情や葛藤を抱えてます。登場人物一人ひとりを通して、根本的な動物福祉の問題が丁寧に描かれていると感じました
太田さん:なにがあっても動物たちの味方でいたいと思っています。「野良猫だから」、「飼い猫だから」という命の区別をしないように。動物たちにとって、命を救えるのは僕たち獣医師だけです。獣医師が断ったら、彼らは命を失うことになる。最後の砦だという覚悟を持って、目の前の動物たちに向き合っていますね。
もちろんすべての動物を完璧に治すことはできず、もどかしさを感じるときもあります。でもそれ以上に、頼られる喜びや、飼い主さんたちから感謝の言葉をもらったときはやりがいを感じますね。一方で、動物福祉に積極的に関わる獣医師が少ない現実があります。先頭に立って動物福祉に取り組む獣医師が、一人でも増えれば良いですね
太田さん:いま動物を飼っているとしたら、まずはその子を最期まで全力で愛してあげること。そして、世の中で起こっているおかしいことにきちんと「おかしい」と思っていてほしいですね。理不尽な理由で命を奪われる動物がいるって、どう考えてもおかしいんです。「仕方ない」で済ませず、身のまわりで起こっている矛盾に問題意識を持ち続けてほしいです。
今まで「殺処分」という言葉を耳にしても、どこか現実感がなかった人も多いと思います。この映画を観て、こうした現実にまずは目を向けるのが第一歩ですね。そして次に動物を家族に迎えるときは、保護犬や保護猫を検討してもらえたら嬉しいですね
東京都出身。ハナ動物病院院長。2006年北里大学獣医畜産学部獣医学科卒業。在学中、行き場をなくした犬や猫を保護し、新しい飼い主を探す「犬部」を創設。卒業後、動物病院勤務を経て開業。野良猫や捨て犬など飼い主のいない動物の治療を積極的に行う。
「犬や猫ともっと幸せに」を目指す、朝日新聞社運営のペット情報Webメディア「sippo」内の特集ページでは、
豪華キャストインタビューをはじめ、映画『犬部!』の世界をさらに堪能できるコンテンツが盛りだくさん 。ぜひ、遊びに行ってみてくださいね。
林遣都さん
「命については人も動物も変わらない」
映画『犬部!』インタビュー
中川大志さん
「どんなに疲れていても犬がいると頑張れる」
映画『犬部!』を語る
などなど…
アニマル・ドネーションは、日本初の動物専門オンライン寄付サイトです。「人」と「動物」の真の意味での「共生」を目指す公益社団法人アニマル・ドネーションが運営をしています。合言葉は“「キモチ」を「カタチ」に。”愛する動物のために自分も何かしたいと思う人がドネーション(寄付やチャリティーに協力すること)を通じて社会貢献できる仕組みを構築しています。関連団体、専門家、企業と広く連携しながら、日本の動物福祉を世界TOPレベルまで引き上げることを目指して活動しています。(サイトはこちら)
紹介する団体は、アニドネのスタッフが直接お会いして、しっかり取材もしています。 動物のための団体は、目的は一緒でも規模やスタイルなど、全く異なるので、じっくりお話をお伺いした上で、信頼できる情報を紹介しています。
動物のために活動する団体でも目的はさまざまです。アニドネでは下記4分野の団体を寄付先(2021年8月時点で24の認定団体)としています。1:保護団体(行政の動物愛護相談センターなどに収容されている動物を保護し、里親を見つける)2:介在団体(動物介在活動、動物介在療法、動物介在教育など)3:補助犬団体(盲導犬・聴導犬・介助犬)4:啓発団体(愛護活動、動物福祉活動がメイン)。今回の「犬部に入部しよう!企画」は24団体へ均等に寄付が届けられます。
アニマル・ドネーションは、税額控除の資格を有する公益社団法人として認定されています。それに伴い、寄付をしていただいた個人様・企業様は寄付金の優遇税制対象となっています。
アニドネで認定している団体へ寄付金を届けます。アニドネの認定団体一覧(https://www.animaldonation.org/donate/groups/)に団体ごとの活動内容が紹介されています。寄付金の主な使い途は、医療費をはじめ、里親が見つかるまでの生活費などです。なお、メディカルチェックは保護活動に理解のある獣医さんの協力を得て、犬フィラリア検査、血液検査、糞便検査などを行っています。さらに、ワクチン接種、駆除薬の投与、避妊去勢、マイクロチップ装着を行う団体もあります。また、病気があるからと捨てられる犬も多く、その治療費も寄付金で賄われます。今回の寄付企画の運営費(アニドネの活動も寄付によって支えられています)として寄付額の一部が使われます。