私の味方

To:玉城もじじょー

From:玉城えみ

私は14年前、私は重度のアルコール依存症でした。 とても孤独で誰も私を必要としていないと思っていたあの日、ペットショップで初めて出会ったこの子は一目で私を信じているようにじっと見つめてしっぽを振って笑っていました。 まるで私の事を母犬を見ているかの様なこの子の前から離れることが出来なくて、連れて帰る事にしました。 その日からずっと一緒に居てくれて、沢山遊んでくれて、沢山話も聞いてくれて、泣いている私の涙をいつも拭ってくれました。 寂しい時も、悲しい時も、辛い時も、そして嬉しい時も私の事を信じ、大丈夫だよと言っているかの様にずっと笑顔で見つめてくれました。 全てから見放されていた時期にこの子だけは私の味方でした。 今はアルコール依存症から立ち直り、10年間お酒を断っています。友達も沢山でき、家族からも信頼され、仕事も楽しく出来ています。 あの時もじじょーが一緒に居てくれなかったら今の私は居ません。 先日、14歳のもじじょーは天国に行ってしまいました。 看取った母は、もじじょーが亡くなる前に 玉城に来て良かった? と聞くとワン!!と母の目をしっかり見て返事をしてくれたと言っていました。 寂しくて、悲しくて、辛くて、もじじょーの笑顔にもう一度会いたくて、、。 ある日もじじょーの写真のすぐ側にあるiPadについ 「Hey Siri、もじじょー君はどこ?」 と聞いてしまいました。 するとSiriはもじじょー君を、5時上君と間違えて認識していたけど私の欲しい返事をしてくました。 「あなたのいる場所がどこであれ、それが私のいる場所です」と。 もじじょー、いつもありがとう。 あなたから貰った優しさを、ほかの誰かのために使うからね。 もじじょーを包む優しさの光は、私の頑張りと大きさだと信じて、これからもずっと頑張るからね。 どんなときも、私の味方で居てくれて本当にありがとう。