大きなお目の天使

To:マーヤ

From:ダヌーアキコ

3年程前のある日、全盲の老いた女の子の写真を見ました。お腹に巨大な腫瘍がぶら下がっていて、保健所にいました。その子は後にうちへ来て、マーヤという名前になりました。 その写真を見たとき、私は入院していて、ほとんど歩けませんでした。投稿されていた方にコンタクトを取りました。退院するまで預かって頂けませんか?と。ボランティアさんは快諾してくださり、私は頑張って早く退院しようと思いました。そして退院後すぐにマーヤは来てくれました。ボランティアさんは遠方からうちまで送りとどけてくれました。先住の優しい老犬の女の子と同じ部屋にベッドを作りました。マーヤは見えないけれど大きな可愛いお目目をしていて、小さく痩せた子でしたが、人懐こい優しい、本当に可愛い子で、会ってすぐに大好きになりました。大きな腫瘍は一つ手術してくださりましたが、まだ一つぶら下がっていました。よくない腫瘍でした。長くは一緒にいれないと思いました。だからなるべく幸せに暮らしてもらおうと思いました。マーヤは抱っこ紐に入って散歩に行きました。公園についたら自由に歩きました。目がみえない事はあまり問題なく、活発に匂いを嗅いで軽快に歩き回りました。マーヤの部屋に行くと起き上がりくんくんして寄って来てくれました。優しく身体をなでました。ルームメイトの女の子とも仲良くなりとてもリラックスしてすごしました。けれど、病気があったので、辛いときもありました。しばらくして、マーヤのルームメイトの女の子が亡くなりました。それから10日たち、全くほえないマーヤがほえました。どうした!と抱っこしましたが、マーヤは息を引き取りました。マーヤ、最後の数ヶ月は幸せでしたか?今も愛しているよ。ありがとうマーヤ。あなたはママに素晴らしい友と会わせてくれました。マーヤのボランティアさんとは今も変わらない友情で結ばれています。