大事な大事な愛する妹へ
To:ネネ
From:佐藤美里

愛する妹ネネへ ネネ、 ネネは一番小さい時に来たね。 手のひらサイズだったよ。 来た頃はテル姉さんにネネが殺される!って、文哉兄さんの部屋に隔離されたね。 朝、お母さんが「大変だ、死ぬところだ!」って起こしに来て見に行ったら、ネネはオモチャの釣竿の紐にぐるぐる巻きなってて、ビックリして急いで紐を切ったよ。 小さい頃から泣かない子で、一匹狼で一番猫らしい猫のネネだよね。 もも、来てからはお姉ちゃんになつかなくなったね。 お姉ちゃんは寂しかったよ。 それでもたまにはお姉ちゃんの部屋に遊びに来てたね。 すぐ出て行くけどゆっくりして欲しかったな。 体が小さいのに一丁前にトイレしてたね。 テル姉さんの見よう見まねだったのかな? ネネは今月で20歳なるね。 成人だね! 晴れ着買ってあげたいけど、ネネはお洋服嫌だもんね。 病気だからごちそうも食べられないもんね。 ごめんね。 だけど命に関わる様な病気せずに居てくれてありがとう。 お姉ちゃんが買ったクリスマスプレゼント使って欲しいなー。 これからももっともっと長生きしてね。 ももと一緒に100年以上生きてギネスに載るんだよ。 お姉ちゃんはずっと見守ってるからね。