偶然と奇跡

To:コネ

From:オムチャムパムコネ

あの日はたまたま、主人と私が通っているジムに行っていました。ジムは近くにあるけど、場所が違うから一緒に行くのは初めて。 帰りの時間を待ち合わせして、合流して、帰ろうかとなった時、たまたま携帯を見るのを忘れていたことを思い出して、見ようとしたら妹からの電話。いつもは気づかないのに、たまたま。 帰り道に猫がいて、雪で寒そうだから何気なく寄って、逃げたら帰ろうと思ったら猫自ら寄ってきた。寒いからハンカチを被せたら逃げない。との電話。何も考えずにその猫が心配で向かったら、寒そうにしていた猫。近寄っても逃げない。触れる。顔を見た限りかなりの年齢。痩せてる。頭で何か考えたのではなく体が動いて、猫を持ち上げました。逃げないで、ただ持ち上げられた姿のまま。 主人は飼えないよ。犬もいるでしょう?と。私もわかっていました。飼えないのは。でもその時はこの猫を置いていくという選択肢が考えられませんでした。 持ち上げられたままの猫。タオルに包み、そのまま自転車のカゴにいれ、ゆっくり帰りました。家に着いたら少しビックリしながらもゆっくり歩いています。感染症が分からないから犬用のゲージに入れて、犬のクッションを入れたらすぐに座りました。猫は初めて家に来ました。何もわからないけど、とりあえず思いつくものを買ってきて、ご飯をあげたら食べる食べる。よくみてみると歯が一本もありません。買ってきた砂におしっこも。どこかの飼い猫だと確信。馴染みのないSNSを使って迷子猫を探したり 次の日には病院に連れて行きました。感染症はないけど腎不全、年齢は歯がないし、関節も歳をとってて正確にはわからないけと20歳は軽く超えてると。捨てられた可能性が高いと言われました。診察室でも鳴かない、暴れない。ただ座ってました。 私と主人の心は一致しました。偶然が呼んだ奇跡の出会いだもの。腎不全があって年齢的にもお別れは早いかもしれない。でも、大切にしようと!!名前を決めて、首輪を買いました。名前を呼ぶと初めて鳴きました。低いドスのきいた声。そっか、うちの子に決まって鳴いてくれたんだね。 私たちがあなたと最期までいるよ。ずっと一緒だよ。コネ。 あの日から一年半でコネは虹の橋を渡りました。とっても甘えん坊のおばあちゃん猫。 コネ、うちにきてくれてありがとう。大好きだよ。 さて、犬と猫。仲良くなれたのでしょうか。 みんなーご飯だよー!!