コロナ禍の入院生活

To:パティとどんどん

From:あこまま

昨年11月末の夜、急な胸の痛みで救急外来に運ばれた。診断は心筋梗塞で、即入院になった。点滴で痛みは和らいだものの、運んでくれた主人とは、感染症対策の為、一切顔を会わせることができないまま病室に。このご時世あたりまえだが面会禁止で、たくさんの点滴管につながれて天井を見つめながら、気になるのは家に残してきた犬猫のことだった。私の急な入院を理解してくれるわけでもないだろう。一番の心配は食事だ。とくに犬は手作食。今更だが、コロナ禍で忙しくしている看護師さんをナースコールするのも申し訳なく、夜が明けるのを待って、検温のときにメモを主人に渡してもらうようにお願いした。自分の入院に必要な用品より、残してきた犬猫の生活の注意事項のほうに行数を使った。こうなるのなら、日常、ちゃんと話しておくべきだったと反省した。 5日後、ちょっとふっくらした犬と猫が、私の退院をとても喜んでくれた。 まさかがある日突然わが身に降りかかり、いつもと違う不自由を強いられる入院生活。こういうご時世、平常時から【まさかのための準備をしておこう】と、心に誓った出来事でした。