ただ幸せだった日々

To:ロン

From:まゆぞ

生まれて初めて一緒に暮らした犬は、 あなただった。 あなたをペットショップから連れ帰ってきた時、 箱の中のあなたはとても大人しくて、 一瞬、死んでいるんじゃないかと思ったことを覚えてる。 そしてとっても嬉しかったことも覚えてる。 あなたは子どものいない私たちの子どもとなり、 たくさんの喜びを教えてくれた。 イタズラもいっぱいしたし、 躾もいろいろと挑戦した。 ドッグランに行ったけど、 上手に遊べなかったよね。 他の犬とのふれあいが乏しい環境だったので、 犬としての社会性は低くて、 犬よりも人の方が好きだったね。 あなたと暮らし始めた頃は、 シーズーが人気の時期だったから、 皮膚の弱い子も多かったんだよね。 あなたも皮膚病を患う一生だったね。 9歳になった頃、 緑内障で片目を失明し、 13歳でもう半分も失明したけど、 それでも、 ずっと楽しそうに逞しく暮らしていたね。 あなたのおかげで、 色んな所に行くことが出来たし、 動物と暮らすことの楽しさをたくさん教わったよ。 ただただ毎日が幸せだったんだ。 ちょこちょこと病気をしたけれど、 それもまた、 そういう体験をさせてもらったと思ってる。 あなたがいなくなって、 ペットロスも体験できたよ。 それからもまたずっと、 心の中で生きていて、 私たちを見守ってくれていることに、 本当に感謝してる。 私が今の道に歩んでいけたのは、 あなたのおかげ。 私の人生の中に登場してくれて、 本当にありがとう。 ただただ、 幸せだった毎日だったよ。 ロンちゃん、 とっても愛してる。 ずっとずっと愛してるよ。