いつも一緒だからね

To:sona

From:heyshirow

10年前、こいちゅが知り合いの元からやってきた。妹が『sona』と名付けた。室内犬は初めての我が家、何から何まで大騒ぎ! ドライブが大好きで、お留守番が大嫌い!親戚に不幸ができた時も、エンジンかけっぱなしでお車待機!喪服は毛だらけ、コロコロ必須! 両親の希望で少し前から、西国三十三箇所参りを始めた我が家。もちろん、sonaも一緒。 sonaの白衣を縫い「南無観世音菩薩」と書き(←親バカ炸裂) 今年は何処のお寺さんへ行こうかね〜なんて話し始めた頃、生活を一変させる出来が・・・そう、コロナです。 週末はお家でsonaと何をするわけでもなく、まったり過ごす。これがたまらなく楽しい! そんな時、それまで鼠径ヘルニアと避妊手術で1日入院した以外は大きな病気もなく過ごしてきたsonaが、立て続けに病気を発症。 突発性後天性網膜変性症(短期間に目が見えなくなる病気)、クッシング症候群、そして炎症性ポリープで、夜中に病院へ駆け込む。全身麻酔での手術以外の選択肢はなし。承諾書に「心肺蘇生は希望されますか」の文字。そうか・・・そういうこともあるってことなんだ・・・友人が経験した辛い出来事が頭をよぎる。 神様、お願いやからsonaを連れて行かんとおいてね・・・仕事中、何度もお願いした。何かあれば病院から電話がある。大丈夫、大丈夫と自分に言い聞かす。 「sonaちゃん、3時間頑張りましたよ!」 また、一緒に居れる! 10日間の入院の後、お家に帰って来る事ができた。術後の検査で、別の所に小さいポリープが再発、ステロイドをはじめ、8種類のお薬は続いている。 あるママさんが「病院になることはもちろん可哀想なことやけど、この子らにとって本当に可哀想なのは、信頼してる人を失うことやと思う」と・・・。その言葉を聞いて、この子の前で暗い顔はやめよう、笑っていようと決めた。この子には家族がついてる!苦手なお薬も飲んで、この子は一生懸命頑張ってる! だから、これからも今まで通り変わることなく、大好きなドライブもお出かけもしようね。お目々が見えなくても何が見えるか全部教えてあげるからね。 それから、コロナの波が落ち着いたら、また白衣を着て、みんなでお寺さんへ行こうね。 最後に、コロナの給付金、我が家はsonaの手術と入院費に。 有意義に使わせて頂きました! 笑って言える幸せを噛み締めています。ありがとう。