白血病の姫

To:アミーラ

From:ぺぎ

コロナ禍の昨年6月下旬、保護活動をしている私のところに一本の電話が。整体院をなさっている男性からで、閉店後に換気のために少し窓を開けて帰ったら、翌朝子猫がいたと。猫アレルギーがあるので、さわれない、何とかしてとSOS。 その日はちょうど三頭の保護猫をトライアルに出したところ。あー、猫神さん見てましたなとメンバーと笑い、メンバー急行、捕まえて帰りました。威嚇が激しくしばらく様子見とのこと。なんとかワクチン接種をしたけれど、それ以上は無理で、血液検査は見送りました。 譲渡会に参加させるどころか、このままだと譲渡は難しいね、と話しているうちに、あっという間に不妊手術の時期。私がやるわ、とウチに移動し、病院を予約。 手術日の朝、さあ行こうね、とケージに手を入れたら、逃げられた!仕方なく、部屋の隅に追い詰め、洗濯網に入れたけれど、私の手から激しく流血。噛まれました。私はそれから一ヶ月外科通いとなりました。 手術終了後、先生からメッセが。終わったよ、白血病陽性だったと。もう頭の中はパニック。 結果、どこにも受け入れてくれるところなどなく、私がこのまま育てるしかない、と決めました。 それからはうちにいる保護猫二頭と飼い猫二頭の血液検査をし、白血病ワクチン接種、これで安心とはいいきれませんが、保護猫もうちの子にすることで、移動受け入れはしないことを宣言、私の保護猫預かり人生は終わりました。 この黒猫はアミーラ(アラビア語の姫)と名付け、今だ触れないですが、うちの生活には慣れて、私とのコミュニケーションもとれるようになり、のびのび過ごしています。  私の生活も変えてしまったアミーラ姫、どうかこのまま白血病発症せず、猫生を全うしますようにと祈る毎日です。