ありがとう

To:はな

From:坂本明日香

はなちゃんと出会ったのは、当時付き合っていた彼の猫を見に行こう!その言葉がきっかけだった。一般の方が保護されていた子猫をSNSで偶然見かけ、放っておけなかったようだ。私も猫好きだったので二人して子猫を見に行った。そこにはやっと目が開いたくらいの小さな小さな子猫が4匹。寄り添いながら精一杯声を上げてる。お腹が減っているようで、ミルクをやると喜んで飲んでくれた。既に1匹は譲渡先が決まっているとの事だった。私たちは悩んだ末、一番ミルクを飲むのが下手くそだった三毛猫を引き取ることに決めた。本当に飲むのが下手で、哺乳類に八つ当たりをする子猫。鼻の横にちょこんと模様があり、鼻くそが付いてるみたいだね、と彼が言うものだから名前はハナちゃんになった。最初はちゃんと大きくなってくれるだろうか、そんな心配もあったが徐々に体重も増え部屋を走り回るようになり、カリカリご飯も食べれるようになった。中々乳離れが出来ず寝るときは哺乳類を抱っこしたりして居たが、半年もすれば哺乳類は不要に。代わりに私たちの腕や顔にくっついて眠るようになった。可愛い可愛いハナちゃんのお陰か彼とは結婚をし、ハナちゃんと保護した黒猫と仲良く暮らしている。 毎日仕事から帰ると待ってたよ!と言わんばかりに鳴き出すハナちゃんにいつも癒されている。カーペットにゴロンと寝転んで撫でてアピールも毎日欠かさずしてくれる。お昼寝は毎回変なポーズで笑わせてくれる。これからも毎日私たちの疲れをぶっ飛ばしてね、ハナちゃん。あなたと出会えて本当に良かった。ありがとう、ハナちゃん。