苦難を乗り越えて良かったと思って欲しい

To:チャッピー&ちゅら

From:すろのん

ペットを飼える家に引っ越し、私は猫さん、夫は犬さんを迎える気満々。名前だけは決めていて、ペットショップに行っては色んな子に「チャッピー♪」と呼んでいた夫を「せめて一度だけ」と説得し保護団体さんの譲渡会に行きました。そこで出会ったのが県北の田んぼ道で保護されたという悲しげな瞳の黒ワンコ。事故による怪我で片耳、また辛い経験をしてるのか男性への恐怖心があり、1年近く里親が決まってなかったと‥でも私達は耳の事に気づかず、そして彼女もウチの夫には怖がる素振りを見せません。私達も団体さんもこれは縁だと思い、トライアルを経て我が家の愛娘「チャッピー」ちゃんになってもらいました。夫がチャッピーを選んでくれた事は本当に感謝しています。 その数か月後。22時頃に幹線道路を車で走っていたら、真ん中に野良猫さんが倒れていました。とても綺麗な状態だったので、このまま後続車に踏まれ続けるのは不憫に感じ、端に寄せるべく様子を見たところ、なんと息をしていたのです。とっさに抱き上げて夜間動物病院に連れて行きましたが、先生からは「耳から血が出ていたので脳にダメージを受けてる可能性がある。お腹も空っぽだし、今夜が山でしょう」との診断。猫さんの生命力にかけつつ、看取るつもりで連れて帰りました。興味津々のチャッピーをなだめつつ朝を迎えると‥猫さんは生きていてくれました!チャッピーのかかりつけ医に再度受診したら「大丈夫でしょう」との言葉。そのまま息子として迎えたのが「ちゅら」くんです。 保護されてた時は、大好きな猫さん達からシャシャー威嚇されてたというチャッピー(笑)。ちゅらとも慎重に顔合わせをさせましたが、意外とスムーズに2人の距離は縮まりました。じゃれ合いがエスカレートすると手に負えないけど、気づくと一緒に私のベッドで丸まって∞の字を作っています。シャイなチャッピーと甘えん坊なちゅら、それぞれの可愛らしさがあり、私達の生きる力になっています。 2人とも辛い生活をし、揃って交通事故にも遭い、大変な経験をしました。これからは喜びと安心を感じながら1秒でも長く生きて欲しいと思っています。 そして今現在も辛い思いをしている犬さん猫さん、全ての生き物が幸せに暮らせることを願ってやみません。