もなかとの10年、そしてこれからも
To:もなか
From:林千尋

「もなか」との出合いは、11月の寒い季節に私が当時勤務していた動物病院の裏手にかごに入れられた「もなか」が捨てられていたことから始まります。かごを開けるとブルブルと震える6か月齢の小さなチワワが一頭入っていて、「猫より小さい。触ると困れちゃいそう」という印象です。先住猫が亡くなり、次も猫を飼育しようと思っていましたが、犬を飼ったこともないので勉強になると思い、家で引き取ることになりました。わがままだし、すぐ体調は悪くなるし、甘えん坊だし、猫より手がかかりますが、「もなか」がいることで以前にも増して家族内の会話が弾み、家族で外出する機会も増え、雰囲気も明るくなりました。特に父は可愛がりで、おやつを大量に買い込み、好き勝手に与えていました。何度注意しても聞いてくれず、私が口うるさく言うので隠れて与えるようになりました。しかしある時、もなかが体調を崩し、検査をしたところ片方の腎臓が小さいことに気づき、最終通告をしたところ私にこれなら与えていいの?と聞いてくるようになりました。何度いってもやめてくれなかったの、診断を受けてやっと気づいたようです。そんなこんなで、もなかも昨年10歳にもなりました。まだまだ長生きしてほしいです。うちに来てくれて本当にありがとう。これからもよろしくね。