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ペット同伴可な職場を増やすことで、留守番時間を減少

活動レポート

ペット同伴出社で三方良し?!

2022.02.06

目次

『お見送りの視線に心が痛む…』
ペットと暮らしている方なら経験したことがあるのではないでしょうか。お留守番はする方も、させる方も少なからずストレスが生じます。
そんな中『ペット同伴出社OK』という制度を設けている企業があることを知っていますか?

知っていますか?『ペット同伴出社』

ペット同伴出社とは、その名の通り、ペットと一緒に出勤してOKということ。
今回は『会社で働くすべての人とその大切な人・ペットが幸せにあれるように』という働き方のスタンスを掲げ、ペット同伴出社OKとしているライフスタイル企業のfranky株式会社の共同創業者でいらっしゃる西川さんにお話しを伺いました。


取材に応じてくださる西川さん

犬たちが自由に歩いている社内

オフィスが位置するのは港区白金台のおしゃれタウンの一角。
賃貸オフィスだということ。早速フレンドリーなわんちゃんがお出迎えしてくれました。

オフィスに入ると早速わんちゃんがお出迎え!
ーこの度はお忙しいところありがとうございます。最初にfrankyさんの事業について教えてください

frankyは豊かな暮らしを届けるためのブランドとサービスを手がける、ライフスタイルカンパニーです。“It’s not just stuff, it’s your life.”をビジョンに掲げ、2020年1月から事業活動を開始しています。現在、5つのブランドを運営しており、ストリートブランド『WIND AND SEA』、完全会員制のサブスクリプションサービス『tokotowa』、トラベルアイテムブランド『moln』、バイオエタノール暖炉『EcoSmart Fire』、そして愛犬専用パーソナライズケアBOX『Qualum』です。“ライフスタイル”というのは私たちの身の回りにあるもの全てが対象。ちょっとでも『素敵』と思えるモノに囲まれて過ごす体験を提案することで、世の中のライフスタイルをより豊かなものにしていけたらと思っています。

ーなぜ、ペット同伴出社を導入しようと思ったのですか?

実はそんなにオオゴトではないんです。前職のときに私が犬を飼い始めたのですが…長時間にわたり留守番をさせるのが可哀想でオフィスに連れて行ったのがきっかけです。当時は組織の規模がそれほど大きくなかったので自然な流れで実現し、franky設立時も愛犬と一緒に出社する、ということが私にとって当たり前なことだったんです。なのでオフィス探しでは初期段階からペット可物件というのが前提条件のひとつでしたね。

ーなるほど、創業者である西川さんにとって必要な選択だったため必然とペット同伴出社OKとなったのですね。現在では従業員数も20名弱にまで増え、会社の規模も拡大中ですがペット同伴 出社が難しいなと思われたことはありますか?

そうですね…トイレを決まった場所でさせたり、無駄吠えをさせないなど、他の社員が気になることは最低限できていることと、犬アレルギーの従業員がいても快適に仕事が出来るようにふれあいスペースを設けなくてはいけない、ぐらいでしょうか。
ただ弊社では採用選考の段階から「犬がいるオフィス」ということを伝えているので、犬アレルギーがあるメンバーも、犬が苦手というメンバーもいない状況です。

ー逆に犬たちがオフィスにいることの良さを改めて教えていただけますか。

仕事中に犬とふれあうことで息抜きになること、リラックスが出来ることが一番ですね。

実際に犬と触れ合うことで幸せホルモンと呼ばれるオキシトシンが通常時に比べて4倍ほど分泌されることが様々な研究からも明らかになっていますよね。

それだけでなく、愛犬がここ(オフィス)にいることで、「早く仕事を切り上げて帰らなきゃ」という罪悪感からも解放されます。

企業としては社員であるメンバーがより事業にコミットできる環境になっているのではないかと思っています。もちろん留守番が苦手な愛犬にとってのストレス軽減にもつながっていると感じています。

ー社員にとっても、愛犬にとっても、企業にとっても良い。まさに三方良しですね。
社員だけでなく取引先のお客様もわんちゃん同伴でOK!ビジネスコミュニケーションも弾みます

ペット同伴出社を広めたい

ペット同伴出社をOKとしている企業はまだ日本ではユニークな取り組みです。導入には大きな壁があるのかと思っていましたが、frankyの西川さんに聞くと、ペット可の物件であること、最低限のしつけとルールは必要であるものの、難しいことはほどんとないとおっしゃっていました。

実は職場に犬がいることで、その飼い主のストレス度を下げ、かつ従業員全体の仕事への満足度が上がるということは米国での研究で明らかになっています。

研究では、①飼い犬と一緒に出勤するグループ、②ペットを飼ってはいるが職場には連れて来てはいけないグループ、③ペットを飼っていないグループの3つに分け、毎朝起床時に採取する唾液のサンプルからストレス度を測るというもの。
研究開始数日後から職場に飼い犬と出勤してよいグループではストレス度が下がり、その他の2つのグループは上がったと報告されています。
更に興味深いのが、従業員全体の仕事に対する満足度が業界水準よりも高い結果となったこと。これは犬がオフィスにいることで、コミュニケーションの円滑油にも効果を発揮していると考えることが出来ると研究の結果からいうことが出来ます。

※出典:米国バージニア・コモンウェルス大学 ランドルフ・ベーカー教授/International Journal of Workplace Health Management (https://www.afpbb.com/articles/fp/2868863)

このようにペット同伴出社は、ペットと飼い主の絆を深めるだけでなく、仕事への満足度も高めてくれ、ペット・飼い主・企業が恩恵を受ける「三方良し」の取り組みと言えるのではないでしょうか。

「お留守番中の我が子は今何しているだろう?」「ママ or パパ(飼い主さん)はいつ帰ってくるのかな…」

そんな心的なストレスからも解放されて仕事に打ち込むことのできるペット同伴出社。
このような取り組みが日本全国に広まることを願っています。

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