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2021.08.31

虐待死をゼロに

アニマルポリス#7122-大阪府・大阪市取材レポート

アニマルポリスイメージ

AWGsでは、各都道府県に動物虐待を通報する「アニマルポリス」の設置をテーマの一つに掲げています。現在、大阪府では「大阪アニマルポリス #7122」として全国に先駆けて導入しているので、取材させていただきました。

1.大阪府 動物愛護畜産科 総務 動物愛護グループへの取材

コロナ禍ということもあり、ご担当者様に電話取材をさせていただきました。

◇アニマルポリス#7122ができるまでの状況はいかがでしたか?

飼い方が怪しい・ペットショップで檻に閉じ込められているなど虐待かもしれないと思った場合、府民がどこに電話をしていいかわからないという状況がありました。

連絡先が不明確な理由としては、(1)担当行政と部署が多数あることと、(2)その内容によって連絡先が違うことが原因のようです。大阪府では、政令指定都市、中核市、それ以外という3種類の行政の区分けがされているということです。

(1)大阪府での動物愛護関連の行政機関は?

政令指定都市(大阪市・堺市)は各行政に保健所や動物愛護センターがある

中核市(豊中市・高槻市・枚方市・東大阪市)は各行政に保健所や動物愛護センターがある

上記以外の市は大阪府の動物愛護センターや各出張所が担当する

(2)内容によって連絡先が違うとはどういうこと?

個人宅での虐待疑い等の案件は、政令指定都市と中核市はその行政の保健所が担当するが、それ以外の地域は大阪府が担当する

ペットショップなど動物取扱業者での虐待疑い等の案件は、大阪府の動物愛護センターが担当する

・完全に虐待の現行犯などの場合は、行政から警察もしくは、直接警察に連絡する

これらの(1)と(2)を掛け合わせただけでも、大阪府?自分の住んでいる市町村?警察?など混乱してしまいますね。ネットなどで調べて電話してみたものの、担当が違った場合などはまた担当の電話番号を聞いてかけ直すなど通報者も行政担当者も手間がかかる場合が多かったということでした。

◇アニマルポリス#7122ができてから

大阪府民が動物虐待(もしくは疑い)を発見して、#7122に通報したら以下のシンプルな3ステップで、的確な担当部署に電話がつながるということで、ものすごくわかりやすいステップに改善されています。

1. A Iが電話を受ける

2.①発生場所(市町村名)と②個人宅か動物取扱業者かを確認する

3.AIが案件を判断し、正しい部署に電話を繋ぐ

#7122を導入されたことによるメリットも多数です。

・通報者は一度の電話で的確に担当部署に連絡ができるから手間が少ない

・電話番号が短くて一般市民に周知しやすい

・行政担当者も、自分の担当案件のみに対応することになり、他部署・他行政への連絡などの手間が省ける

#7122が導入される前は、一見複雑そうだった部署を判断しての動物虐待通報が、#7122を通すことにより大変スムーズに通報することができるように改善されたことがよくわかりました。

2.大阪市 健康局健康推進部生活衛生課乳肉衛生・動物管理グループ アニマルポリスご担当者様への取材

大阪市のご担当者様と一度お電話でお話をさせていただいてから、メールにて取材質問にご回答いただきました。

Q1.大阪府からアニマルポリスの番号(#7122)を通じて、多い月でどれくらいのご連絡がありますか?

A1.

大阪府動物虐待通報共通ダイヤル「おおさかアニマルポリス#7122」は、大阪府民の方が動物虐待について通報する際に、「どこに相談したらいいのかわからない」と迷うことの無いように、大阪府が府内の通報窓口を一元化し、共通ダイヤル「#7122(悩んだら・わん・にゃん・にゃん)」として令和元年10月1日に開設したものであり、大阪市でも「おおさかアニマルポリス#7122」を活用し動物虐待事案の早期発見・改善指導に努めているところです。

令和2年度分(令和2年4月~令和3年3月)の大阪市分の相談受付件数は、全部で151件、そのうち、詳しく内容を聴取した結果、6件が大阪市外の他都市における事案でした。同じく、令和元年度分(令和元年10月~令和2年3月)の5か月分では、大阪市分の相談受付件数は、全部で108件、そのうち3件が大阪市外の他都市における事案でした。

また、令和2年度分の各月別相談受付件数は以下のとおりです。

101112
件数151215201210141016

Q2.具体的な内容としては、どのようなご相談が多いですか?

A2

本ダイヤルは動物虐待事案の早期発見・改善指導を目指して設置されたものではありますが、相談内容としては、虐待疑い事案の中では、ネグレクトに関するものが一番多く、次に、不適切飼養に関するもの、虐待・暴行に関するものの順に続きます。また、鳴き声、臭気、衛生面に関連する生活環境等についての相談もあり、内容は多岐に渡ります。本ダイヤルに寄せられたご相談は、動物虐待事案以外であっても、内容を丁寧に聴取し、動物虐待の端緒となりかねない事案には迅速かつ適切に対応しております。

Q3.警察・動物愛護室・区役所と連携して対応されているということでしたが、どの機関に連絡して対応することが多いですか?また、どのような判断基準で連携先を決められていますか?

A3

本市における事案については、まず初めの現場確認として、その事案が発生している所在地を担当する各区保健福祉センターが速やかに調査を行うことが多く、動物虐待が行われている確率が高いと判断する場合等、必要に応じて、警察とも連携する場合もあります。

また、寄せられました相談内容が、動物取扱業に関することである場合には、本市担当部署である動物管理センター分室(動物愛護相談室)が対応します。

Q4.アニマルポリスの窓口を担当されるにあたって、必要な知識にはどのようなものがありますか?

A4

本市では窓口担当職員に特に必要な資格等を定めてはおりませんが、担当職員には相談者に寄り添う姿勢、動物虐待疑いを見逃さないという強い使命感、そしてなにより動物虐待を少しでも減らしたいという思いが必要と考え、さらに、聴取した相談内容を丁寧に精査し、関係部署等(警察含む)への連絡調整等の能力が必要と考えております。

 以上のことから、窓口担当職員の任用にあたっては、動物愛護管理行政を経験し、動物虐待に関する知識・業務経験を有する者を対象として採用試験を実施しております。

まとめ

大阪府での#7122により、各行政担当者の業務負担の改善と、通報者のスムーズな通報が実現されていました。また、大阪市の担当者様への取材でも、使命感を持ち問題解決を実践していく姿勢を大切にされているということで、通報者が連絡先で迷子になることなくしっかりと動物虐待案件解決への道のりが整備されていると感じました。一匹でも多くの犬や猫が救われるように他の都道府県でも導入していただきたいです。

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※掲載の文章・写真はアニマル・ドネーションが許可を得て掲載しております。無断転載はお控えください。

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