帝京科学大学の学生さんにインタビュー「パタパタパネル展を見てどう思った?」

2025.06.09

目次

AWGsを運営する公式社団法人アニマル・ドネーションは、2025年4月3日〜6日、東京ビッグサイトにて実施された日本最大級の国際ペット産業見本市『第14回インターペット』にて「幸せになった保護犬猫 パタパタパネル展」を開催しました。そのパネルは、9月11日まで帝京科学大学 千住キャンパスに展示をされ、将来動物の仕事を目指す学生さんたちが自由に見ることができます。

*設置の様子はこちら
https://www.animaldonation.org/awgs/noexhibit/3789/

この展示を見た学生のひとりである、アニマルサイエンス学科 動物看護福祉コース1年生の中村修真(しゅうま)さんに感想をお聞きしました。

保護したイングリッシュポインター「え?僕の家にいた犬とそっくり?」

小学校のころに見た動物番組がきっかけで「将来は動物看護師になる」と決めていたという中村君。パタパタパネル展をみて、ものすごく驚いたそう。

「展示されていた犬の中に猟犬であるイングリッシュポインターがいたんです。同じ色で同じ柄で本当にそっくりなんです。もちろん、僕の犬はすでに天国に行っていて、展示されている犬は最近保護された犬なので当然別犬なのですが、同じく茨木で保護された犬と書かれていて本当に驚きました。」

中村君と暮らしていた「ビーちゃん」。発信機が首に着いたまま歩きまわり血だらけになった姿で自宅の庭で保護

警察や愛護センターに問合せたり、写真を貼って元の飼い主さんをしばらく探すも現れず。しばらくはビクビクし端っこで丸まっていたが、もともといたゴールデンとも仲良くなり晴れて中村家の愛犬となり天寿を全うした

こちらがパタパタパネル展で展示されていた「てんちゃん」。本当にそっくり

動物に「不安と恐れがない社会」を作りたい

中村君にパネル展の感想を聞いてみました。

「パネルのアフターの犬猫たちはみな生命にあふれていて、過去はぱっと見はわからないですよね。けれどビフォーを見ると、辛そうな顔をしているし大変な経験をしている犬猫たちばかりだと思いました。そんな経験は犬猫には必要はなくて。『かわいそうを未然に防ぐ』ことが僕たち人間がするべきことじゃないかと思いました」

中村君はこの春に入学した大学一年。これから4年かけて動物看護師になるために学びます。「しゃべらない犬猫たちが不安と恐れがない社会を作っていきたい」とインタビューするアニドネスタッフも関心するほど動物への造詣が深い学生さんでした。

「現在 過去 未来」がすべて含まれている展示。学生に見せたかった

今回、大学内にパネル展を設置することを御決断いただいた山本和弘教授にもお話をお聞きしました。

「パネル展を見た時に、これは学生に見せたい、と思ったんです。私は将来の動物医療を担う学生を教える立場として、現状を知ってほしいと常に思っています。学生たちは保護犬猫に関して強い興味を持つ生徒も多くいます。けれどその存在を知っていても、その背景にまでは考えが及んでないことも多いし、情報として得る場も少ないのです。ですので、アニドネさんが支援している保護団体さんの活動、そして驚くほど表情の変化した犬猫たちの姿は、まさに私たちがしなければならないことがここに含まれていると感じたのです。設置が叶い、本当に嬉しく思っています。」

大学での展示は9月11日までです(図書館内)。大学を来訪する方々すべての目にとまり、犬猫たちの未来を少しでも良い方向に変えていければ、パタパタパネル展の意義はより大きくなると思います。

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