私たち人間は、なぜ動物と暮らすのでしょうか。私はその理由を「動物と暮らし、動物と人、お互いの生涯が豊かになるから」だと考えています。動物たちがいることで、私たちの生活は学び多き豊かなものになり、動物たちの楽しそうな様子を確認できることもまた、私たちの人生を素晴らしいものにしている。動物が私たち人間に向き合ってくれるのは、私たち人間もまた、素敵な動物だからだと実感できる世界を、ぜひ皆で育みましょう。
□プロフィール
東京農業大学 農学部 動物科学科 教授。 東京大学大学院 博士課程 修了後、2006年から東京農業大学で研究と学生への指導を行う。研究分野は「ライフサイエンス / 獣医学 / 動物行動学」。生涯続く研究テーマは「なぜ犬はこれほどまでに飼い主に愛を向けるのか」。研究室では企業とのコラボレーションや行動学に関する情報発信などを積極的に取り組む。アニマル・ドネーションの掲げる動物福祉向上に学術面からのアドバイスを行う。