虹の橋のあなたへ
To:ハルト
From:ハルまま

6年前、東京に桜の開花宣言が出た日にハルトは我が家にやってきました。元保護犬で愛護団体の里親募集のHPを見て一目惚れをしてすぐに応募して我が家の家族になりました。来た当初はケージから出てきてくれず、人間に対して何も期待していない、お願いだからボクに構わないで…そんなオーラを出していました。私はハルトをそんな風にしてしまったのは私たち人間。だからこの子が心を開いてくれるまで何年でも待とう‼️そう思っていました。だから初めて私に甘えてきてくれた時は涙が出るほど嬉しかった。それからは我が家で一番の甘えん坊。どこへ行くにも私の後を付いて来てパパに「マザコン‼️」って言われちゃったね。そんな幸せがずっと続くと思っていた。ある日、歯の状態が悪く抜歯前の検査で肝臓の数値が非常に悪くて胆嚢に泥が溜まっていることがわかって、緊急に胆嚢摘出の手術を受けることになりました。胆嚢を取ったらあとは良くなるだけ…そう信じていたけれど、肝臓の数値は良くならず悪化して黄疸まで出始めて来ました。医者にこのままでは弱っていくだけ…と言われてそれから必死でセカンドオピニオンで肝臓専門医のいる病院を探しました。そこで日本一と言われる肝臓専門医の手術を受け、幹細胞移植、免疫療法…出来る限りの治療を受けましたが、2018.11月にハルトは天使になりました。胆嚢摘出手術後、わずか一年でした。私には「何故?」「ごめんね」という言葉しか出て来ませんでした。あれから4ヶ月。ママはまだ悲しみの海の中にいるよ。春に我が家にやって来て、今までは辛く過酷な毎日だったからこれからは春のように暖かく穏やかな日々を過ごして欲しくて付けた「ハルト」という名前。ママの願い通りに穏やかで暖かい日を過ごせていましたか?私の手はあなたを守れていたのかな?今年ももうすぐ桜が咲くよ。ハルトに桜を見せたくて毎年お花見に行ったよね。今年の桜は涙で見えなそうだよ。いつかママが虹の橋に迎えに行ったら、また一緒に策を見ようね。その日までちょっとだけだけ待っててね。ずっとずっとずっと愛してるよ、ハルト。