短い一生を駆け抜けた、君の企みは続く…

To:ちー

From:あす

ある日突然、実家の玄関の植え込みの中に現れた子猫。母猫はおろか兄弟の姿すら無く、どうしてどうやってそこに来たのか…思えば登場からなんだか不思議な子でした。 それから間もなくたまたま転職活動中で暇だった私と初対面。そして、猫白血病(FeLV)キャリアだと判明。でもそのことが逆に「この子をうちに迎える」という覚悟をより強くしたような気がします。 うちに来てからのちーは、よく食べ、よく眠り、よく遊び、よく甘え、よく噛む(笑)。これまで何匹か子猫を育てた経験がありますが、歴代1位の天真爛漫おてんば娘!でも可愛くて可愛くて、仕事帰りは毎日小走りで帰っていたことを思い出します。 そしてそんなちーは、我が家にたくさんの笑顔と幸せと咬み傷を残し、1年2ヶ月という短い猫生を全力で駆け抜けていきました。 その後なぜか次々にご縁があり、猫が2匹来て、犬も加わって、また我が家はいつの間にか賑やかに。私は私で動物好きに火がつき、うちの子以外の犬猫の幸せについてもたくさん考えるようになりました。 たまに思います。もしかしてすべてちーの企みなのではないか?と。 ちょっと出来過ぎなタイミング、不思議な出来事…家族がピンチの時には夢枕に立って導いてくれたこともありました。偶然と言われればそうかもしれません。でも、あの肉球の上で転がされていたりして…なんて思いながら過ごしていくのもなかなか楽しいです。 一緒にいられた時間は短かったけれど、1ミリの後悔もありません。 あるのは大切な思い出と、伝えきれないくらいの感謝。 あと、咬み傷跡(笑)。