最高の8888

To:きなこ師範

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小さい頃から動物が好きだったものの、引越しが多く、賃貸住宅だったので、飼えるものと言えば、魚と小鳥。  そんな私が社会人になり、初めて一緒に暮らしたのが、きなこ師範でした。  やはり、犬を飼うのが夢!だった同居の祖父にと、シュナウザー限定で、長いこと方々探し回流も、ピンと来ず。 数ヶ月経ったころ、旅先でふと立ち寄ったショップで、お客さんにに愛想を振りまく、たくさんのかわいいワンコ達の中、ただ1匹だけ、人に背を向け丸まって寝ていたのが師範です。  探してたのはこの子!という不思議な感覚があり、一も二もなく連れて帰りました。  初めてのワンコは、わからないことだらけ。 しょっちゅうお腹を壊すし、スリッパ、靴など、かじれるものは目に付いたものはトコトンかじり倒す。祖母から何度叱られたかわかりません(私が)。  きなこは「初めての犬」という枠を大きくはみ出し、ひとりっ子の私にとっては、初めて心を許せた親友・姉妹・同志・分身。 唯一無二ってこういうこと言うんだなと。  楽しいこと、嬉しいことはもちろん、看病の大変さ、別れの辛さなどを通じて、14年に渡り、心にたくさんの栄養をくれました。そうそう、素敵な人脈も。  もともと愛想が悪く、他人にも他犬にも興味を示さぬツレないわんこでしたが、友人に言わせると私にそっくりなんだとか。 だから通じ合ったのかもしれません。  8月8日8時8分。 「ほら、末広がりだよ。頑張りなよ」 檄を飛ばしソウルメイトが月に帰って、今年で9年が経ちます。帰ってからもこちらを気にしてくれてるようで、娘の卒入学など大きなイベントはもちろん、大事な打ち合わせだとか、病院の検査とか、そういったときにも、必ず視界に入るところに8888 の表示が。  もはや、偶然と言うレベルではないので、家族の中では「あ、きなちゃんがまた」と、すっかり日常化。他にも説明しがたい、不思議なご縁を運んでくれたり… 意外と世話好きだったみたいです。  離れているけど、いつも応援ありがと!