最高に可愛い子達
To:葵(キジトラ)ミッキー(キジシロ)課長さん(茶トラ)
From:もじゃりろりん

去年の年明け早々…高校時代の同級生から知人のお婆ちゃんが病気で長期入院する為、飼っている猫の里親を探していると相談されました。 詳しく事情を聞くと、飼い主のお婆ちゃんは、末期の癌を患っており、自分の亡き後の猫を心配して里親を探しているのだとか。 猫は全部で三匹。 8歳、10歳、13歳でした。 現実的に三匹を一度に引き取ってくれる人は早々居ないと思いました。 一匹ずつは居たとしても、お婆ちゃんには時間がありません。 しかも猫の年齢も年齢なので、尚更ハードルは高いと感じた為、悩みに悩んで私が引き取る事に決めました。 我が家には、既に8匹の先住猫がおり、双方が上手く馴染んでくれるのか…病気や介護になった時の事等々…金銭的にも、体力的にもとても不安を抱えての決断でした。 そんなこんなで1月24日に我が家の一員となるべく、やって来た老猫三匹。 初めての御対面の感想は、デカい! 家に居る一番大きな猫よりも、大きな三匹で、一番大きな猫(ミッキー)は、成犬のトイプードルぐらいでしょうか…とにかく大きくて笑いが止まりませんでした(笑) 茶トラの課長さんは、人間大好きな甘えん坊さんで、キジトラの葵はとってもビビり屋さん。 それぞれの個性に一目惚れでした。 それからというもの、飼い主様の心配の解消、1日も早く我が家に馴染んで貰う為の奮闘の日々が始まりました。 毎日、猫達の動画を撮っては飼い主様に送り続ける事3ヶ月。 猫達が幸せになれて良かった ありがとうございますと会話したラインを最後に連絡が途絶えたその数日後に飼い主様は天へと召されました。 その頃には、猫達はすっかり家に馴染みドヤ顔をして過ごしていたので、飼い主様も安心して旅立つ事が出来たと思います。 そして、今年三匹が我が家に来て1年だね~と喜びも束の間…この春先に葵(キジトラ)のリンパ腫が発覚し、数日前に天へと召されました。 既に肝臓がやられていた事もあり、抗がん剤治療はせず、ステロイドでの闘病でした。 罪悪感と情け無さに自分を責める日々でしたが最期を看取る事が出来たのがせめてもの救いです。 今頃は、飼い主様のお膝でゴロゴロと喉を鳴らし、幸せに過ごしている事と思います。 葵を看取り、今思う事…三匹に出逢えて良かった。 家の子になってくれてありがとう。