人生を変えてくれた出会い

To:ハルと生桃(いと)

From:Itoharumama

私が26の時です。私は病で働くことも出来ずひどい抑うつ状態で、外の世界と関係を持つことさえも怖く、部屋にこもっていました。家賃も払えなくなって、転がった友達の家。そこに、1歳半のハルがいました。 はじめは、ハルをケージの外から眺めてるだけでした。 でも、ハルが変えてあげた新鮮な水を美味しそうにごくごく飲んだり、一生懸命ベランダの隙間から外の匂いを感じようとしたり。そんな様子を見ていくうちに、そんなに外に出たいのなら…と、私は、ハルと真夜中の散歩から、外に出るようになりました。ハルを介して人と話すことも怖くなくなり、ハルと一緒に色んなこと体験したい。ハルが喜ぶ顔がみたい。その一心で、社会復帰に取り組みました。休みの日はハルを第1に。はじめはそこから始まったのですが、ハルは色んなことを教えてくれました。自分に何が必要で何が必要でないか、何を指針にすべきかなど、そうして、少しづつ私の選ぶ道も変わっていきました。生桃を迎えた時も、ハルは母親のように、色々教えてくれて、ハルの様子をみてれば私がどんな様子かわかると言われるくらい私達はシンクロしてました。 残念ながら、ハルは12歳で他界してしまいましたが、生桃とともに今は日本のペット産業に働きかけようとする職場で働けるようになりましたし、ハルとすごした日々が宝物ですし、今、生桃と過ごしている時間も毎日、驚きと感嘆と発見ばかりの大切な日々です。生きることに一生懸命になりすぎて、生きる喜びを忘れてしまってた私に、ハルや生桃は、生きるってこんなに素晴らしいんだよ。と教えてくれ続けています。私のような体験をされた方は沢山いらっしゃると思います。そして、そんな方達が日本の動物の今の現状を変えたいと思われてるのではないでしょうか。 私も、できることを少しづつコツコツとしていき、飼い主さんとペットちゃんが最後まで笑って暮らせる日本になるように、これからも発信や勉強をしていければなと思います。