ハナとリトルママ
To:ハナ
From:ませ あんじゅ

ハナは12歳で飼い主さんがなくなって、保護犬になった。 ハナは目も耳も不自由なお婆ちゃんだし、私は5歳だったけど、「この子のママになりたい!」って初めて見たときに思ったの。 私のママが「うちはお年寄りの犬が3匹もいるし、お金かかるから飼えないよ。」っていうから、貯金箱を私のママに渡して「これでハナちゃんをうちの子にしてください!」って言って、お年玉をためた貯金箱からお金を出して、ハナをひきとったの。 ハナは鼻がいいから、目や耳が悪くても私のこと探して「ママ〜!」って甘えておててなめてくれるの。それがね、かわいくて仕方ないの。それにね、みんなが私のこと「ハナちゃんママ」って呼んでくれるの。ママになって本当に良かったって思えるときなんだ。 ハナは今年14歳。いっぱいお婆ちゃんになっちゃったけど、元気にパグらしくいっぱいゴハン食べるよ。ハナは好き嫌いないから、ハナみたいに何でも食べれる小学生になりたいんだ。 ママになって、夢ができたの。 大きくなったら、お金持ちになって、お城をたてて、おうちのないワンワンを全部ひきとりたいんだ。 お世話大変だけどね、絶対幸せにしてあげたいの。ハナをひきとってママになるって大変だってこともわかったけど、幸せにする自信がついたよ。 ハナを幸せにでたと思うけどね、本当に一番幸せなのは私なのかもしれないな。 あとどれだけ一緒にいられるかわからないけど、毎日一緒にいたいんだ。だからね、私のママに言ったよ。「私、ハナをおいて行く旅行なんて絶対に行かないよ!絶対にお断り!」ってね! ハナと一緒の時間を大切にしたいんだ。 ハナ、ママになれて幸せだよ。 ハナ、毎日かわいいよ。 ハナ、私の宝ものだよ。 ハナ、ありがとう。 いっぱい一緒にいようね。 いっぱい笑おうね。 いっぱいいっぱい大好きって毎日言うからね。 ハナ、大好き。