ジャスミンからのミッション!

To:Jasmine

From:Akiko

Mダックスのジャスミンが病名不明で突然この世を去った時から約2年の間、私はひどいペットロスにおちいった。小さいころから犬や猫にかこまれて暮らしてきた分、悲しい別れも何度か経験はあったのに。まさに「心にぽっかり大きな穴が開いた状態」でただただ毎日が悲しかった。犬を飼うことへの自信喪失、そしてこんなに別れがつらいのならばもう二度と犬と暮らすまいとまで思った。 人生初の犬がいない生活が2年ほど続いた頃、今のうちの子に出会った。ホームセンターのガラスケースの中にジャスミンがいた。いや、実際にはそっくりな売れ残りで大きくなってしまっているチワワがいた。 毛の色や質感までがジャスミンそのもの、そしてチワワにしては胴が長い。物ごころついた頃からペットショップから犬を買うなんてあり得ないという認識はあった。しかし、あのジャスミンに似た子はこの先ずっとあの中で暮らすの?売れ残ったあげくはどうなるの?という気持ちが抑えきれず、私の中でのタブーを上回ってしまった。 迎え入れた子は、案の定の社会化ゼロの超ビビり。手のかからなかったジャスミンとは比べ物にならないほど難しい子で、おかげで犬について一から勉強するきっかけとなり飼育法やトレーニングやケア等、ジャスミンにしてあげられなかった知識と自信を身につけることができた。そして、生涯を犬と共に暮らしていく覚悟も備わった。ジャスミンからのミッションはまだまだ続く。