その日は突然

To:セナ

From:小西菜美美

その日は突然やってきた。 朝起きるとあなたは眠ったように横になっていた。体はまだ温かくて信じられなかった。息をしていない。必死で心臓マッサージをしたけどその願いは届かなかったんだ。獣医さんに残念ですと言われ涙が止まらなかった。あなたの一生は2年と2ヶ月と2日。きっと覚えの悪いパパとママへのメッセージだね。 あなたとさよならしたのは桜吹雪の中だったね。火葬している時は桜吹雪のお天気が嘘のように嵐になったんだ。きっとパパとママの涙が見えないようにと、あなたの優しさだったんだね。最後の魂が天に登り終える頃、嵐は止み虹が出たんだ。それも二重の虹。お空に旅する姿を2というあなたのメッセージにのせて見せてくれたんだね。 今でも桜の花や虹を見ると涙が出てくるけど、そばにいて時々姿を見せてくれてるんだと思ってあなたの笑顔を思い出すんだ。 そんな2にまつわる話はまだあるけどこれはあなたと私たちの秘密だね。あなたと過ごした時間は短いものだったけど、本当に幸せだったよ。 いつかまたパパとママのところに戻ってきてね。 愛するセナへ