ご褒美

To:zip

From:NK

1997年、子供の頃から憧れ続けた『犬との生活』がいよいよ現実のものになるとなった時、保健所から犬を迎えようと思って電話をしたら「今は譲渡対象の犬はいません」との返事でした。だったら、純血種で丈夫で活発で賢い小型の犬種を迎えようと考えた結果、ジャック・ラッセル・テリアが頭に浮かびました。当時はまだマイナーな犬種だったので出会えるわけがないと思っていたのですが、探し始めてから間もなく運良く出会うことが出来、我が家の一員になりました。それが初代愛犬のzip(ジップ)。ジップは嗅覚を使った遊びが大好きで得意だったので、それを深める為に学び始めたドッグトレーニング。そして、その数年後にはドッグトレーナーになりました。大好きな犬達と毎日触れ合うこともできて、ジップがテリア種だったこともあって色んな種類のテリア達とも出会うことが出来、多くの時間を共有しました。ジップが教えてくれたことはどの場面でもとても役立ちました。そして、出会ったどの犬達も私に沢山のことを教えてくれましたし、与えるよりも犬達から与えられることの方が圧倒的に多いことに気づきました。仕事でもプライベートでも毎日犬づくしの人生が送れていること、犬を通じての出会いのおかげで予想もしなかった沢山の経験ができたり世界が広がったこと、そしてジップとは犬種も性別も違うのに、不思議な程に共通する所が沢山ある今の愛犬(元保護犬の琉球犬系MIX)と出会えたことなど全部ひっくるめて、今は亡きジップが私にくれたご褒美なのかもと思っています。