かけがえのない大切な存在。
To:松川節子
From:松川真美

べったりと顔をくっつけて、隣で寝てるこの子を見てると、「あっ、犬なんだ。」とふと思います。 誰から見ても、わたしから見ても、もちろん、犬なんだけど、家族とか、娘だとか、そんな言い方も、ちょっと違う。ただただ、大切な存在。 そんな彼女の話をします。 名前は、せつこ。 推定年齢12歳のボストンテリア。 4年前に、保護団体のブログで、せつこを見つけました。 山で放置されていたところを、保護されたこと、 目が白くなってること、 白髪であること、 お尻と足に、座りダコがあること、 手足、お腹の毛が、赤茶けてること、 汚い狭いところにいたんじゃないかということ、 おっぱいは、たるんたるん、 何度、出産していそうなこと、 高齢で、用済みになって、捨てられたんじゃないかということ、 両耳が噛みちぎられていること、噛みちぎられた状態で、放置されていたんじゃないかということ。 散々なことが書いてありました。 読んで、絶句しました。 ほっとけませんでした。 保護団体に連絡して、譲渡会で会わせてもらえることになりました。 譲渡会で、初めて会った時、何頭かの子達が入っているサークルの真ん中で、申し訳なさそうな顔をしていました。 サークルの中から出してもらって、少し、一緒に歩きました。 やっぱり申し訳なさそうで、でも、自分の置かれている状況は、把握しているような、遠慮がちだけど、自己主張はしていました。 そして、家族になりました。 始めは、吠えることもあまりなく、 声を出しても、かっさかさの声で、 我が子になった報告と健康診断を兼ねて診てもらったDrにも、「声帯も切られちゃってますか?」って聞いたほど。 先住犬に、同胎のボストンテリアの兄弟が、2頭います。 当時生後5ヶ月。 やんちゃな2頭に、振り回されながら、だんだんだんだん馴染んできました。 でも、遠慮がちだったのは、始めのほんの少しの間。 「昔のことなんか、忘れちゃった。」と言わんばかりに、前向きに、力強く、生きています。 どっしり、どっこい生きています。 彼女のその力強さに、励まされています。 力、もらっています。 甘えっこで、常に、どこかくっついていたいです。 眠る時は、わたしと、べったりとくっついて眠ります。 お互いに、大切な時間です。 お互いに、癒されています。 本当に、かけがえのない大切な存在です。