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	<title>活動レポート | AWGs</title>
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	<description>一緒に犬猫の住む世界を変えよう</description>
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		<title>「シニア for シニア」という社会処方ー動物行動学の知見から</title>
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		<dc:creator><![CDATA[望月舞]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 21 Apr 2026 00:04:53 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[万が一の時にも愛犬・愛猫が幸せに暮らせる仕組みを]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>前回は、医学研究の観点から、動物と暮らすことが高齢者の健康や生活の質にさまざまな良い影響をもたらす可能性について紹介しました。では、この「シニア for シニア」という高齢者がシニア犬猫を迎える仕組みは、譲渡されるシニア [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p><a href="https://www.animaldonation.org/awgs/report/seniorforsenior1/" target="_blank" rel="noopener" title="">前回</a>は、医学研究の観点から、動物と暮らすことが高齢者の健康や生活の質にさまざまな良い影響をもたらす可能性について紹介しました。では、この「シニア for シニア」という高齢者がシニア犬猫を迎える仕組みは、譲渡されるシニア動物にとっても望ましいものなのでしょうか。この問いについて、動物行動学の視点から見てみます。</p>



<p>お話を伺ったのは、25年以上にわたり動物行動学や動物介在療法の研究を続けてこられた専門家、<a href="https://www.animaldonation.org/awgs/professional/mrmasuda/" target="_blank" rel="noopener" title="">動物科学の増田宏司先生</a>です。</p>



<p>結論から言えば、増田先生はこう語ります。</p>



<p><strong>「動物にとって“特定の保護者がいること”は、幸せになるための大前提です」</strong>。</p>



<h4 class="wp-block-heading"><strong>動物行動学が示す「シニア for シニア」の合理性</strong></h4>



<p><strong>犬猫にとっての「安全基地」とは</strong></p>



<p>動物行動学では、犬や猫が飼い主を「安全基地」として認識していることが、研究によって示されています。<sup>（1</sup> 不安を感じたときや体調がすぐれないとき、犬や猫は、特定の人の存在によって安心を取り戻します。つまり彼らにとって大切なのは、シェルターではなく、「この人が自分の保護者だ」と分かる家庭で暮らすこと。それは単なる居場所ではなく、動物の情緒の安定を支える心理的基盤になります。</p>



<p>とくにシニア犬猫は、若い頃よりも体調や行動の変化が現れやすい時期です。だからこそ、1対1で目が届く家庭環境は、動物福祉の観点からも理想的な環境だと考えられます。</p>



<p><strong>猫にとって人間は「社会的パートナー」</strong></p>



<p>猫は単独で生活する動物というイメージがあります。しかし研究では、猫は<strong>人が操るおもちゃで、人と一緒に遊ぶことを好む</strong>ことが示されています。つまり猫にとって人間は、単なる同居人ではありません。<strong>社会的な関係を築く相手</strong>なのです。人と穏やかな時間を共有することは、猫にとっても大きな満足感や刺激につながります。</p>



<p><strong>犬猫は人に「寄り添う力」を持っている</strong></p>



<p>近年の研究では、犬が人間の体調や心理状態を読み取り、行動を調整する可能性も示唆されています。ゆっくり歩く、そばに座る、静かに寄り添うなどといった行動は偶然ではなく、人の状態を感じ取り反応している可能性があると考えられています。<sup>（2</sup></p>



<p>高齢者の穏やかな生活リズムは、シニア犬猫にとっても無理のない環境になります。双方のペースが自然に重なり合う関係が生まれやすいでしょう。</p>



<p><strong>シニア犬猫は「飼いやすい」という事実</strong></p>



<p>シニア動物との暮らしに不安を感じる人もいるかもしれません。しかし、動物行動学の観点から見ると、シニア犬猫は必ずしも飼育が難しい存在ではありません。犬は1日およそ12時間以上、猫は16〜17時間ほど眠るとされています。 若い頃に比べて活動量は落ち着き、生活リズムも穏やかになります。散歩についても、シニア同士であれば運動量の負担は大きくありません。<br>また、「シニア for シニア」の仕組みでは、すべての希望者に無条件で譲渡されるわけではなく、責任感や生活基盤を含めた一定の条件を満たした方に対して、審査を経て譲渡が行われています。</p>



<p>こうした特徴を踏まえると、シニア世代がシニア犬猫と暮らすことは、決して特別に難しいことではないと増田先生は言います。</p>



<p><strong>「これまで動物を幸せにしてきた実績のある人たちであれば、その実力を、家族を待っている動物たちに返すことに、何の懸念があるでしょうか」</strong>。</p>



<h4 class="wp-block-heading"><strong>動物福祉としての「シニア for シニア」</strong></h4>



<p>「シニア for シニア」は、単なる優しさや寂しさをうめるためとして生まれた取り組みではありません。</p>



<p>・動物にとっての安全基地を取り戻す</p>



<p>・高齢者の自立と役割を支える</p>



<p>・双方の健康や情緒の安定につながる</p>



<p>こうした要素が重なった、<strong>科学的にも合理性のある仕組み</strong>です。</p>



<p>人と動物の関係は、年齢によって制限されるものではありません。むしろ人生の後半だからこそ生まれる、穏やかな共生の形があります。</p>



<p>「シニア for シニア」は、<strong>人と動物が支え合って生きる社会を実現するための、新しい動物福祉・高齢者福祉のモデル</strong>です。</p>



<h4 class="wp-block-heading"><strong>海外でも広がり始めている「Seniors for Seniors」</strong></h4>



<p>こうした「シニア for シニア」の考え方は、日本独自のものではありません。海外ではすでに、高齢者とシニア動物を結びつける取り組みが広がっています。</p>



<p>ここでは、その代表的な事例を紹介します。</p>



<p><strong>アメリカ</strong>：<strong>Pets for the Elderly Foundation</strong></p>



<p>アメリカでは、31州53のシェルターと連携した「Pets for the Elderly」というプログラムがあります。この取り組みでは、参加している動物保護施設から高齢者が犬猫を迎える際、獣医による検査や避妊去勢手術などの費用を支援。経済的なハードルを下げることで、高齢者と保護動物のマッチングを後押ししています。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img fetchpriority="high" decoding="async" width="1024" height="485" src="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/04/72535658a0710cd491cb383eea97e5a6-1024x485.png" alt="" class="wp-image-5570" srcset="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/04/72535658a0710cd491cb383eea97e5a6-1024x485.png 1024w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/04/72535658a0710cd491cb383eea97e5a6-300x142.png 300w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/04/72535658a0710cd491cb383eea97e5a6-768x363.png 768w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/04/72535658a0710cd491cb383eea97e5a6-1536x727.png 1536w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/04/72535658a0710cd491cb383eea97e5a6-2048x969.png 2048w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>URL：　<a href="https://petsfortheelderly.org" target="_blank" rel="noopener" title="">https://petsfortheelderly.org</a></p>



<p><strong>カナダ</strong>：<strong>Humane Society of Hastings Prince Edward</strong></p>



<p>カナダのオンタリオでは、スポンサー企業の支援によって「Seniors for Seniors」プログラムが運営されており、医療やマイクロチップ装着などの財政支援が実施されています。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="495" src="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/04/d009270ab3ce3fd359d5c4f0994e4e68-1024x495.png" alt="" class="wp-image-5569" srcset="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/04/d009270ab3ce3fd359d5c4f0994e4e68-1024x495.png 1024w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/04/d009270ab3ce3fd359d5c4f0994e4e68-300x145.png 300w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/04/d009270ab3ce3fd359d5c4f0994e4e68-768x371.png 768w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/04/d009270ab3ce3fd359d5c4f0994e4e68-1536x742.png 1536w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/04/d009270ab3ce3fd359d5c4f0994e4e68-2048x990.png 2048w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>URL:　<a href="https://www.humanesocietyhpe.ca/" target="_blank" rel="noopener" title="">https://www.humanesocietyhpe.ca/</a></p>



<p><strong>イギリス</strong>：<strong>The Cinnamon Trust</strong></p>



<p>イギリスでは、高齢者や終末期の飼い主が動物と暮らし続けられるよう、ボランティアが生活をサポートする仕組みがあります。 たとえば、犬の散歩、買い物の手伝い、通院・入院時の短期預かり。さらに、飼い主が亡くなった後の「Forever Foster」など、高齢者特有の不安に対応する支援体制が用意されています。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="512" src="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/04/a7e28c6970e69dd5062007b008bc6fa9-1024x512.png" alt="" class="wp-image-5568" srcset="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/04/a7e28c6970e69dd5062007b008bc6fa9-1024x512.png 1024w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/04/a7e28c6970e69dd5062007b008bc6fa9-300x150.png 300w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/04/a7e28c6970e69dd5062007b008bc6fa9-768x384.png 768w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/04/a7e28c6970e69dd5062007b008bc6fa9-1536x769.png 1536w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/04/a7e28c6970e69dd5062007b008bc6fa9-2048x1025.png 2048w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>URL:　<a href="https://cinnamon.org.uk/" target="_blank" rel="noopener" title="">https://cinnamon.org.uk/</a></p>



<h4 class="wp-block-heading"><strong>人と動物が支え合う社会へ</strong></h4>



<p>これまで見てきたように、</p>



<p>・医学研究は、人と動物の共生が高齢者の健康に良い影響をもたらす可能性を示しています。<br>・動物行動学は、特定の保護者との関係が犬猫の情緒の安定にとって重要であることを示しています。<br>・そして海外では、高齢者と動物の共生を支える社会的な仕組みづくりが広がっています。</p>



<p>つまり、「シニア for シニア」は、<strong>医学・動物福祉・社会政策の観点からも合理性を持つ取り組み</strong>なのです。</p>



<p>超高齢社会を迎えた日本では、高齢者の孤立や保護動物の増加といった課題が同時に進んでいます。こうした社会課題を前向きに解決していくためにも、人と動物が支え合う新しい共生モデルが求められています。</p>



<p><strong>「シニア for シニア」は、その一つの答えです。</strong></p>



<p><strong>高齢者の動物飼育を止めるのではなく、安心して続けられる仕組みを社会で整える。</strong></p>



<p>それは、人の健康にも、動物の福祉にもつながる未来の選択肢と言えるでしょう。</p>



<p>AWGsでは、こうした「シニア for シニア」の取り組みが広がっていくことを後押していきます。</p>



<p>アニマル・ドネーションでは、「シニア for シニア」の取り組みを支えるために、「アニドネシニア for シニア基金」を設けています。</p>



<p>この基金は、アニドネ認定団体が行うシニア世代とシニア犬猫のマッチングを支援するものです。この取り組みにご関心のある方は、ぜひご覧ください。</p>



<p><a href="https://www.animaldonation.org/senior_fund/" target="_blank" rel="noopener" title="">アニドネ シニア for シニア基金はこちらから</a></p>



<hr class="wp-block-separator has-alpha-channel-opacity"/>



<p>出典</p>



<p class="has-small-font-size">(1 Palmer and Custance 2008、Vitale. et al 2019</p>



<p class="has-small-font-size">(2 2025.学部生卒論</p>



<p></p><p>The post <a href="https://www.animaldonation.org/awgs/report/seniorforsenior2/">「シニア for シニア」という社会処方ー動物行動学の知見から</a> first appeared on <a href="https://www.animaldonation.org/awgs">AWGs</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>「シニア for シニア」という社会処方ー人間医学の知見から</title>
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		<dc:creator><![CDATA[望月舞]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 21 Apr 2026 00:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[万が一の時にも愛犬・愛猫が幸せに暮らせる仕組みを]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>日本では長く、「高齢者はペットを飼うべきではない」という考え方が広く共有されてきました。高齢になると体力が低下し、万が一の際にペットの世話ができなくなる可能性があることなどが、その理由として挙げられています。 しかし一方 [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p>日本では長く、「高齢者はペットを飼うべきではない」という考え方が広く共有されてきました。高齢になると体力が低下し、万が一の際にペットの世話ができなくなる可能性があることなどが、その理由として挙げられています。</p>



<p>しかし一方で、日本は世界でも例を見ない<strong>超高齢社会</strong>に入っています。高齢期をいかに健康で自立した状態で過ごすかは、個人の問題にとどまらず、社会全体にとって重要な課題となっています。</p>



<p>こうした中で注目されているのが、<strong>人と動物がともに暮らすことが健康に与える影響</strong>です。</p>



<p>ペットと暮らすことが高齢期の健康にどのような影響を与えるのかについて研究を進めてきたのが、<strong><a href="https://www.animaldonation.org/awgs/professional/mrtaniguchi/" target="_blank" rel="noopener" title="">国立環境研究所 主任研究員で医学博士の谷口優先生</a></strong>です。谷口先生らの研究では、人と動物の共生が高齢者の健康や生活の質にさまざまな影響を与える可能性が示されています。</p>



<p>ここでは、その研究結果を紹介しながら、人と動物がともに生きることの社会的な価値について考えていきます。</p>



<h4 class="wp-block-heading">医学研究が示す、人と動物がともに生きる健康効果 </h4>



<h5 class="wp-block-heading">犬の飼育と身体的健康</h5>



<p>犬と暮らすことは、高齢者の健康にさまざまな良い影響をもたらす可能性が示されています。谷口優先生の研究では、犬と暮らしている高齢者は、そうでない人と比べて<strong>死亡リスクが約23％低い</strong>ことが報告されています。</p>



<p class="has-text-align-center"><strong><strong>伴侶動物が健康に及ぼす効果</strong></strong></p>



<p class="has-text-align-center">犬と生活している高齢者は、死亡リスクが23％低い</p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="727" height="331" src="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/04/image.png" alt="" class="wp-image-5560" srcset="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/04/image.png 727w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/04/image-300x137.png 300w" sizes="auto, (max-width: 727px) 100vw, 727px" /></figure>
</div>


<p>また、<strong>フレイル（虚弱）の発症リスクが約19％低い</strong>という結果も示されています。フレイルとは、加齢に伴って心身の活力が低下している状態を指し、高齢期の健康づくりにおいて重要な課題とされています。<sup>（2</sup></p>



<p>　</p>



<p class="has-text-align-center"><strong>伴侶動物が健康に及ぼす効果</strong></p>



<p class="has-text-align-center">犬と生活している高齢者は、フレイル発生リスクが19％低い</p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="661" height="305" src="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/04/image-2.png" alt="" class="wp-image-5562" srcset="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/04/image-2.png 661w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/04/image-2-300x138.png 300w" sizes="auto, (max-width: 661px) 100vw, 661px" /></figure>
</div>


<p>　　</p>



<p>さらに、犬と暮らす高齢者では、将来的に<strong>要介護または死亡するリスクが約46％低い</strong>という研究結果も報告されています。<sup>（３</sup></p>



<p class="has-text-align-center"><strong>自立喪失（要介護or 死亡）発生リスク　</strong>　　　　</p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="667" height="306" src="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/04/image-1.png" alt="" class="wp-image-5561" srcset="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/04/image-1.png 667w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/04/image-1-300x138.png 300w" sizes="auto, (max-width: 667px) 100vw, 667px" /></figure>
</div>


<p>認知症との関連についても研究が進んでおり、犬を飼育している高齢者では<strong>認知症の発症リスクが40％低い</strong>という結果が報告されています。<sup>（4</sup></p>



<p class="has-text-align-center"><strong>伴侶動物が健康に及ぼす効果</strong></p>



<p class="has-text-align-center">犬と生活している高齢者は、要介護認知症発生リスクが40％低い</p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="700" height="298" src="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/04/image-4.png" alt="" class="wp-image-5564" srcset="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/04/image-4.png 700w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/04/image-4-300x128.png 300w" sizes="auto, (max-width: 700px) 100vw, 700px" /></figure>
</div>


<p>なぜ犬との暮らしが健康に影響するのでしょうか。研究では、犬との暮らしに、いくつかの明確な差異が見られました。まず、歩く量が増えることです。犬の散歩によって、自然に日常の運動量が増えます。さらに、社会との交流も増えることが確認されています。散歩の途中での立ち話、犬友との情報交換、近所の人とのあいさつ。こうした小さな交流が積み重なることで、社会的孤立を防ぎ、認知症などのリスクを下げる要因になると考えられています。</p>



<h5 class="wp-block-heading">猫の飼育と心理的健康</h5>



<p>猫との暮らしについては、主に心理面への影響が報告されています。</p>



<p>国外の研究では、パートナーや猫との暮らしの有無別に気分の状態を比較しました。その結果、もっとも気分の落ち込みが大きかったのは、<strong>パートナーも猫もいない人</strong>でした。</p>



<p>一方で、もっとも気分の状態が良かったのは、<strong>パートナーはおらず猫と暮らしている人</strong>という結果が示されています。この研究から、猫の存在は心理的な安定に寄与し、とくに<strong>一人暮らしの人において心の健康を支える効果が大きい</strong>可能性が示唆されています。</p>



<p>犬のように散歩などの身体活動を伴う動物とは異なり、猫は主に心理的な支えとしての役割を果たすと考えられています。孤独感の軽減や気持ちの安定など、猫との暮らしが高齢期のメンタルヘルスを支える可能性が指摘されています。<sup>（5</sup></p>



<p class="has-text-align-center"><strong>猫と暮らすことによる効果</strong></p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="460" height="332" src="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/04/image-3-edited.png" alt="" class="wp-image-5578" srcset="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/04/image-3-edited.png 460w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/04/image-3-edited-300x217.png 300w" sizes="auto, (max-width: 460px) 100vw, 460px" /></figure>
</div>


<h4 class="wp-block-heading"><strong>ペットと暮らすことの社会的価値</strong></h4>



<p>これらの研究結果が示しているのは、動物と暮らすことが単なる「癒やし」にとどまらないということです。</p>



<p>動物との暮らしは、身体活動の機会を生み、生活のリズムを整え、人との交流を生み出します。また、動物の世話をすることは、日々の生活に役割や責任をもたらし、心理的な安定にもつながります。</p>



<p>こうした要素が組み合わさることで、動物との共生は高齢者の健康や生活の質を支える可能性を持っています。つまり、人と動物の関係は個人の幸福だけでなく、<strong>社会全体の健康にも寄与する価値を持つもの</strong>と言えるでしょう。</p>



<p>しかし現実には、「高齢者はペットを飼うべきではない」という社会通念が根強く存在しています。その結果、本来得られる可能性のある健康効果や社会的価値が、十分に活かされていないとも言えます。これから必要なのは、高齢者が安心して動物と暮らすことができる<strong>社会の仕組みづくり</strong>です。</p>



<h4 class="wp-block-heading"><strong>「シニア for シニア」という社会設計</strong></h4>



<p>「シニア for シニア」は、高齢者がシニア犬猫を迎える仕組みです。万が一の際の引き取り体制などを整え、高齢者でも安心して動物と暮らせる環境をつくる取り組みです。これは単なる譲渡の仕組みではなく、<strong>人の健康と動物福祉の双方に配慮した社会的なデザイン</strong>とも言えるでしょう。</p>



<p>高齢者の健康と生活の質を支えると同時に、保護動物に新たな家庭をもたらす。</p>



<p>「シニア for シニア」は、人と動物がともに生きる社会を実現するための<strong>新しい社会の仕組みとして、その可能性を広げていく取り組みです。</strong></p>



<p><a href="https://www.animaldonation.org/awgs/report/seniorforsenior2/" target="_blank" rel="noopener" title="">次回は</a>、この「シニア for シニア」という仕組みが動物福祉の観点からどのような意義を持つのかについて、動物行動学の視点から見ていきます。</p>



<hr class="wp-block-separator has-alpha-channel-opacity"/>



<p>出典</p>



<p class="has-small-font-size">(1 Yu Taniguchi,et al. Dog,Cat,Bird,Fish,and Other Pet Ownership and Mortality:Evidence from the HILDA Cohort. PLos One 2024</p>



<p class="has-small-font-size">(2 Yu Taniguchi,et al. Association of Dog and Cat Ownership with Incident Frailty among Community-Dwelling Elderly Japanese. Scientific Reports 2019</p>



<p class="has-small-font-size">(3 Taniguchi, et al. PLOS ONE 2022</p>



<p class="has-small-font-size">(4 Yu Taniguchi,et al. Protective effects of dog ownership against of disabling dementia in older community-dwelling Japanese : A longitudinal study. Prev Med Rep 2023</p>



<p class="has-small-font-size">(5 Turner DC. et al. Spouses and cats and their effects on human mood. A Multidisciplinary Journal of The Interactions of People &amp; Animals 2003</p>



<p></p><p>The post <a href="https://www.animaldonation.org/awgs/report/seniorforsenior1/">「シニア for シニア」という社会処方ー人間医学の知見から</a> first appeared on <a href="https://www.animaldonation.org/awgs">AWGs</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>「売る」から、「出会う・集う」へ…ホームセンターが譲渡型保護猫施設を常設した理由</title>
		<link>https://www.animaldonation.org/awgs/report/newencounter/?utm_source=rss&#038;utm_medium=rss&#038;utm_campaign=newencounter</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[望月舞]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 03 Apr 2026 02:51:03 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[新しいペットショップのカタチを作ろう]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>日本ではまだ数が多くはありませんが、ペットとの出会いの形を変える新たな取り組みが生まれてきました。その一つが、今回取材をさせていただいた「綿半スーパーセンター塩尻店」です。 綿半スーパーセンター塩尻店はこれまで、地域に根 [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p>日本ではまだ数が多くはありませんが、ペットとの出会いの形を変える新たな取り組みが生まれてきました。その一つが、今回取材をさせていただいた「綿半スーパーセンター塩尻店」です。<br><br>綿半スーパーセンター塩尻店はこれまで、地域に根差したホームセンターとして、生鮮食品を含む、住まいと生活に関連する幅広い商品を取り扱ってきました。その中の一つに、常設のペットショップもありました。今回取材させていただいたのは、元々常設ペットショップだったスペースを新業態にリニュアルした、常設の譲渡型保護猫施設です。保護団体とのタッグで実現したそうです。<br><br>この取り組みは、動物福祉向上、地域社会活性化、企業活動の三つの視点でのメリットを創出する可能性があります。</p>



<p></p>



<h4 class="wp-block-heading"><a></a><strong>日本におけるペットとの出会いとペット関連市場</strong><strong></strong></h4>



<p>日本の犬の飼育頭数は約680万頭、猫の飼育頭数は約900万頭。<sup>1)</sup><br>​​矢野経済研究所の調査によると、日本のペット関連市場は2021年度に約1兆7,187億円、2023年度には約1兆8,629億円に拡大しており、現在も成長を続けています。<sup>2)</sup></p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="745" height="676" src="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/03/3568_0.jpg" alt="" class="wp-image-5511" srcset="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/03/3568_0.jpg 745w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/03/3568_0-300x272.jpg 300w" sizes="auto, (max-width: 745px) 100vw, 745px" /><figcaption class="wp-element-caption"><font size="2">矢野経済研究所　ペットビジネスに関する調査（2024年）より</font></figcaption></figure>



<p></p>



<p>日本では犬の入手経路の約半数がペットショップ経由とされるなど、これまで犬は「販売」ルートから迎えられるケースが主流でした。最近は、メディアの報道などから、犬についても保護団体や譲渡施設を通じて迎えるという選択肢に注目が集まり始めています。保護犬の譲渡には、命をつなぐという社会的な意義に加え、飼い主の飼育環境や相性を丁寧に確認したうえで迎えられるというメリットがあります。<br><br>一方で、猫は拾って保護したり知人から譲り受けたりするなど、「譲渡」を通じて家族に迎えられる割合が高いとされています。地域で保護された猫を新しい家庭へつなぐ活動も広がっており、保護猫カフェや譲渡会などを通じて出会う機会が犬と比べて多い傾向です。</p>



<p>ここでお伝えしたいのは、犬猫との出会い方の選択肢を広げていくことが、日本の犬猫との共生にとって重要なテーマになりつつあるということです。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="840" height="538" src="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/03/Where-did-you-get-your-pet.png" alt="" class="wp-image-5512" srcset="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/03/Where-did-you-get-your-pet.png 840w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/03/Where-did-you-get-your-pet-300x192.png 300w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/03/Where-did-you-get-your-pet-768x492.png 768w" sizes="auto, (max-width: 840px) 100vw, 840px" /><figcaption class="wp-element-caption"><font size="2">マースジャパンリミテッド「日本におけるペット（犬・猫）に関する調査データより<sup>3</sup>）</font></figcaption></figure>



<p></p>



<h4 class="wp-block-heading"><strong>ホームセンター常設 譲渡型保護猫施設という新しい形</strong></h4>



<p></p>



<p>今回の取材では、綿半スーパーセンター塩尻店が導入した、常設の譲渡型保護猫施設を取材させていただきました。2026年2月22日に新規オープンしたこちらは、元々犬や猫の生体販売のスペースでした。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="1108" height="1477" src="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/03/7fcb8e09534dc6d67195a800efc2bd10.jpg" alt="" class="wp-image-5515" srcset="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/03/7fcb8e09534dc6d67195a800efc2bd10.jpg 1108w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/03/7fcb8e09534dc6d67195a800efc2bd10-225x300.jpg 225w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/03/7fcb8e09534dc6d67195a800efc2bd10-768x1024.jpg 768w" sizes="auto, (max-width: 1108px) 100vw, 1108px" /><figcaption class="wp-element-caption"><font size="2">Before: 犬の展示販売スペース。日本ではよく見る光景</font></figcaption></figure>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="2560" height="1707" src="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/03/b07f5655db9e5b03ce076d2d6b694736-edited-scaled.jpg" alt="" class="wp-image-5504" srcset="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/03/b07f5655db9e5b03ce076d2d6b694736-edited-scaled.jpg 2560w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/03/b07f5655db9e5b03ce076d2d6b694736-edited-300x200.jpg 300w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/03/b07f5655db9e5b03ce076d2d6b694736-edited-1024x683.jpg 1024w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/03/b07f5655db9e5b03ce076d2d6b694736-edited-768x512.jpg 768w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/03/b07f5655db9e5b03ce076d2d6b694736-edited-1536x1024.jpg 1536w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/03/b07f5655db9e5b03ce076d2d6b694736-edited-2048x1366.jpg 2048w" sizes="auto, (max-width: 2560px) 100vw, 2560px" /><figcaption class="wp-element-caption"><font size="2">After: 広々とした譲渡型保護猫施設の奥に、トリミングサロン、動物病院も併設された</font></figcaption></figure>



<p>新設後は、保護団体である一般社団法人もふもふ堂が運営する譲渡型保護猫施設となりました。また、トリミング＆ホテルスペースに加え、土日に営業している動物病院を併設しているのも特徴です。そして、保護猫たちの健康を考え、以前は取り扱いのなかった高機能フードの棚を新たに10棚分導入したそうです。</p>



<p>譲渡型保護猫施設の特徴は、里親を探している猫とふれあいながら相性を確認できること、また譲渡後も保護団体に近況報告や相談ができることです。また施設の運営自体も、動物福祉に配慮し、8名までの入場制限、入場者の水以外の飲食は不可、11時から15時までのオープン、猫への負担を下げるよう人目につかない場所もたくさん用意するなどの配慮を行っているとのことです。</p>



<p><strong>担当である綿半パートナーズ株式会社 君島さんにお話しを伺いました。</strong></p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="2560" height="1920" src="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/03/IMG_0187-edited-scaled.jpg" alt="" class="wp-image-5506" srcset="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/03/IMG_0187-edited-scaled.jpg 2560w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/03/IMG_0187-edited-300x225.jpg 300w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/03/IMG_0187-edited-1024x768.jpg 1024w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/03/IMG_0187-edited-768x576.jpg 768w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/03/IMG_0187-edited-1536x1152.jpg 1536w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/03/IMG_0187-edited-2048x1536.jpg 2048w" sizes="auto, (max-width: 2560px) 100vw, 2560px" /><figcaption class="wp-element-caption"><font size="2">左が君島さん、右はマネージャーの関さん</font></figcaption></figure>



<p>「これまで綿半では14店舗で保護団体さんと連携し、譲渡会を定期的に開催してきましたが、常設で運営する形は初めての取り組みとなります。保護動物を譲り受けるという文化が、地域の中で少しずつ広がっていくきっかけになればうれしいですね。この場所が、保護団体や保護動物を知るきっかけとなったり、地域の人とつなぐハブのような存在になっていくことを期待しています。塩尻店では譲渡施設という形をとりましたが、保護犬についても4店舗で譲渡会の定期開催をしています。<br><br>今後このような形を広げていきたいですが、ご一緒させていただく保護団体さんはどんな団体でもよいというわけではなく、動物福祉の考え方や運営体制などをしっかり確認したうえで協働させていただく形を取っていきたいです。<br><br>また、ここで出会った猫と人の暮らしに最後まで寄り添える店舗にするため、動物病院を併設し、さまざまなニーズに応えられるようフードのラインナップも充実させました。いつでも気軽に立ち寄りたくなる場所になっていけたらと思っています」</p>



<p><strong>もふもふ堂でボランティアをしているスタッフにお話を聞きました。</strong></p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="2560" height="1590" src="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/03/IMG_0180-scaled.jpg" alt="" class="wp-image-5514" style="object-fit:cover" srcset="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/03/IMG_0180-scaled.jpg 2560w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/03/IMG_0180-300x186.jpg 300w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/03/IMG_0180-1024x636.jpg 1024w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/03/IMG_0180-768x477.jpg 768w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/03/IMG_0180-1536x954.jpg 1536w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/03/IMG_0180-2048x1272.jpg 2048w" sizes="auto, (max-width: 2560px) 100vw, 2560px" /><figcaption class="wp-element-caption"><font size="2">猫たちがリラックスできるよう最大限配慮している。兄弟猫も爪とぎの上でリラックス</font></figcaption></figure>



<p></p>



<p>「長野県では、飼育知識の不足による多頭飼育崩壊や、家の内外を自由に行き来させる飼い方によるロードキルも少なくありません。私たちは、保護した猫を新しい家族に繋ぐだけではなく、一度多頭飼育崩壊からの保護を行った家庭がまた同じ状況に戻らないよう、訪問したりメッセージで連絡を取りながら、フォローして見守るようにしています。地域の保健所、動物愛護センターともしっかりと連携しています。</p>



<p>子猫は比較的早く新しい家族が見つかりますが、成猫や人に慣れていない猫はそう簡単にはいきません。保護猫施設は、そうした猫たちにとって安心して過ごせる居場所であり、時間をかけて新しい家族と出会える大切な場だと感じています。保護された動物は少なからず苦労してきた子達なので、幸せになってほしいと願っています」</p>



<p>地域の保護動物という問題を、地域に根ざすホームセンター、地域の保護団体、地域の人が一体になって解決できるという座組が革新的です。このような形を取ることで、松本市・塩尻市での保護猫の譲渡促進、動物福祉視点の向上が進むことを期待したいです。</p>



<h4 class="wp-block-heading"><a></a><strong>犬猫の生体販売をやめても売上を伸ばす方法の検討へ</strong><strong></strong></h4>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="683" src="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/03/image-3-1024x683.jpeg" alt="" class="wp-image-5498" srcset="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/03/image-3-1024x683.jpeg 1024w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/03/image-3-300x200.jpeg 300w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/03/image-3-768x512.jpeg 768w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/03/image-3-1536x1025.jpeg 1536w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/03/image-3.jpeg 2048w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption"><font size="2">ガラス面はロールカーテンがあり開店時間以外は外から見えない配慮。猫たちが自由に出入りできる猫ドアも奥のドアに設置。</font></figcaption></figure>



<p></p>



<p>前項でお伝えした通り、地域の視点や福祉の観点から、大変意義のある取り組みであることはご理解いただけたかと思います。<br>一方で、このような活動を広げていくにあたり、ペットの生体販売が少なからず売上に貢献してきた側面もあり、生体販売をやめることで売上にどのような影響が出るのかが、企業にとって重要な判断材料になると考えられます。<br>そこでAWGsでは、綿半スーパーセンター塩尻店の取り組みを踏まえ、次の2つの視点からこのような業態転換を推奨したいと思います。</p>



<h5 class="wp-block-heading"><a></a>1. 初めて猫を迎え入れてからずっと通う拠点に</h5>



<p>最初は猫のかわいさに惹かれて施設に通う人も多いと思いますが、猫とのふれあいを通じて飼育を検討する方も出てくるでしょう。実際に迎えることを決めた飼い主は、その場で飼育に必要なグッズや消耗品、フードなどを一通りそろえる可能性が高いと考えられます。</p>



<p>また、保護猫施設にはボランティアが常駐しているため、アドバイスを受けながら「いつもこの店舗で猫関連商品を購入する」という購買動線も生まれやすくなります。綿半スーパーセンター塩尻店では、新たにトリミングやペットホテルを新設したことから、さらに接点を増やすことにもなります。</p>



<h5 class="wp-block-heading"><a></a>2. 高機能フードの需要という観点</h5>



<p>近年は健康志向の飼い主が増えていることから、フードメーカー各社も多様な商品ラインナップを展開しています。素材にこだわったプレミアムフードや、個体の状態に合わせた療法食などがその代表例です。アレルギー対応や消化に配慮したフード、年齢や体調に合わせた機能性フードなど、細かなニーズに応える商品が増えています。</p>



<p>保護猫の場合は保護された背景や健康状態が個体ごとに異なることも多く、体調管理のためにフード選びが重要になるケースも少なくありません。綿半スーパーセンター塩尻店では、新たに動物病院を併設したことから、獣医師の的確なアドバイスのもとにフードが選べるという利点があります。<br><br></p>



<h4 class="wp-block-heading"><a></a><strong>店舗にとっての新しい価値</strong><strong></strong></h4>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="2560" height="1186" src="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/03/IMG_0173-scaled.jpg" alt="" class="wp-image-5513" srcset="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/03/IMG_0173-scaled.jpg 2560w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/03/IMG_0173-300x139.jpg 300w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/03/IMG_0173-1024x474.jpg 1024w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/03/IMG_0173-768x356.jpg 768w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/03/IMG_0173-1536x712.jpg 1536w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/03/IMG_0173-2048x949.jpg 2048w" sizes="auto, (max-width: 2560px) 100vw, 2560px" /><figcaption class="wp-element-caption"><font size="2">綿半スーパーセンター塩尻店</font></figcaption></figure>



<p>オープン当日は、保護猫施設の開店が11時だったにもかかわらず、「猫に会いたくて」と9時ごろから来店するお客さんの姿が見られました。</p>



<p>さらに、綿半スーパーセンターは生鮮食品の販売も行っているため、日常的に利用する地域の人が多いという強みがあります。買い物のついでに猫に会いに立ち寄ったり、寄付ボックスにフードや消耗品などの気持ちを入れていく人もいらっしゃるでしょう。</p>



<p>また、常設型のスペースは滞在時間が自然と長くなるため、店内の商品に触れる機会も増え、購買につながる確率が高まります。もともと買い物の予定がなくても「猫に会いに来る」という来店動機が生まれることで、店舗集客をより増やす可能性があります。</p>



<h4 class="wp-block-heading"><a></a><strong>まとめ：進化するペット売場の可能性</strong><strong></strong></h4>



<p>今後、ペットショップやホームセンターの役割は、これまでの「生体販売中心」から徐々に広がっていく可能性があります。保護動物の譲渡を一つの柱としながら、フードや用品、飼育サポートといったサービスを充実させる店舗や、地域の飼い主同士が情報交換できるコミュニティ拠点としての機能を持つ店舗も増えていくと考えられます。</p>



<p>こうした動きは、動物福祉とビジネスの両立を模索するペット業界の新しい潮流とも言えるのではないでしょうか。動物の命を守る取り組みと、持続可能な事業としてのペットビジネスを両立させることは、これからの社会においてますます重要になります。</p>



<p>今回の綿半スーパーセンター塩尻店の取り組みは、そうした変化の象徴的な事例の一つといえるかもしれません。保護動物と人との出会いをつくりながら、ペットとの暮らしを支える商品やサービスを提供していくという、新しい形の店舗が、今後のペット業界の可能性を示しています。</p>



<p></p>



<hr class="wp-block-separator has-alpha-channel-opacity"/>



<p class="has-small-font-size"><sup>1</sup> 一般社団法人ペットフード協会<br><a href="https://petfood.or.jp/pdf/data/2023/3.pdf">chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://petfood.or.jp/pdf/data/2023/3.pdf</a><br><br><sup>2</sup> ​​矢野経済研究所<br><a href="https://www.yanoresearch.com/press-release/show/press_id/3568">https://www.yanoresearch.com/press-release/show/press_id/3568</a></p>



<p class="has-small-font-size"><sup>3</sup> マースジャパンリミテッド<br><a href="https://www.mars.com/ja-jp/news-and-stories/articles/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E3%83%9A%E3%83%83%E3%83%88%EF%BC%88%E7%8A%AC%E3%83%BB%E7%8C%AB%EF%BC%89%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E8%AA%BF%E6%9F%BB%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%E5%88%9D%E5%85%AC%E9%96%8B">https://www.mars.com/ja-jp/news-and-stories/articles/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E3%83%9A%E3%83%83%E3%83%88%EF%BC%88%E7%8A%AC%E3%83%BB%E7%8C%AB%EF%BC%89%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E8%AA%BF%E6%9F%BB%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%E5%88%9D%E5%85%AC%E9%96%8B</a></p>



<p></p><p>The post <a href="https://www.animaldonation.org/awgs/report/newencounter/">「売る」から、「出会う・集う」へ…ホームセンターが譲渡型保護猫施設を常設した理由</a> first appeared on <a href="https://www.animaldonation.org/awgs">AWGs</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>医療現場で「心」を支えるという仕事―ファシリティドッグ・マサの一日にAWGs Specialアンバサダー星奈津美さんが密着</title>
		<link>https://www.animaldonation.org/awgs/report/aaa_natsumihoshi/?utm_source=rss&#038;utm_medium=rss&#038;utm_campaign=aaa_natsumihoshi</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[望月舞]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 25 Feb 2026 05:52:11 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「動物介在活動」の普及を通じ、犬・猫に多くの活躍の場を提供]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://www.animaldonation.org/awgs/?post_type=report&#038;p=5413</guid>

					<description><![CDATA[<p>病気と向き合う子どもたち、そのそばで支える家族、そして医療従事者。緊張感が漂う医療の現場で、言葉を使わずに人の心に寄り添う存在がいます。それが、ファシリティドッグです。 今回は、AWGs Specialアンバサダーである [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p>病気と向き合う子どもたち、そのそばで支える家族、そして医療従事者。<br>緊張感が漂う医療の現場で、言葉を使わずに人の心に寄り添う存在がいます。<br>それが、ファシリティドッグです。</p>



<p>今回は、AWGs Specialアンバサダーである星 奈津美さんとともに、ファシリティドッグのマサとハンドラー権守さんの活動に密着しました。</p>



<p>高度医療の現場で、マサはどのように人と関わり、どんな変化を生み出しているのか。<br>星さんが現場で感じた想いとともに、その日常と価値をお伝えします。</p>



<h4 class="wp-block-heading">病気と闘う子どもと家族に希望を届けるファシリティドッグ</h4>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="683" src="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/02/DSC06330-1024x683.jpg" alt="" class="wp-image-5419" srcset="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/02/DSC06330-1024x683.jpg 1024w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/02/DSC06330-300x200.jpg 300w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/02/DSC06330-768x512.jpg 768w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/02/DSC06330-1536x1024.jpg 1536w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/02/DSC06330-2048x1365.jpg 2048w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p></p>



<p>ホスピタル・ファシリティドッグ®︎（以下、ファシリティドッグ）は、専門的なトレーニングを受け、病院で活動する犬のことです。主に小児医療の現場で、治療や検査に向かう患者さんの不安や痛み、緊張をやわらげ、そっと心に寄り添う役割を担っています。現在日本では、4つの医療機関で4頭のファシリティドッグとハンドラーのペアが活動しています。</p>



<p>今回密着させていただいたファシリティドッグであるマサの派遣元は、<a href="https://www.animaldonation.org/group/48947/" target="_blank" rel="noopener" title="">シャイン・オン・キッズ</a>です。小児がんや重い病気と闘う子どもたち、そしてその家族への「こころのケア」を目的に活動するNPO法人で、アニドネの認定団体のひとつでもあります。そして、その活動が認められホスピタル・ファシリティドッグ®︎の商標も取得したそうです。</p>



<h4 class="wp-block-heading">ファシリティドッグお仕事の半日</h4>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="1984" height="1488" src="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/02/Image_20260210_170754_236.jpeg" alt="" class="wp-image-5417" srcset="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/02/Image_20260210_170754_236.jpeg 1984w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/02/Image_20260210_170754_236-300x225.jpeg 300w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/02/Image_20260210_170754_236-1024x768.jpeg 1024w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/02/Image_20260210_170754_236-768x576.jpeg 768w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/02/Image_20260210_170754_236-1536x1152.jpeg 1536w" sizes="auto, (max-width: 1984px) 100vw, 1984px" /><figcaption class="wp-element-caption">写真提供：特定非営利活動法人シャイン・オン・キッズ</figcaption></figure>



<p>実際に、星 奈津美さんと密着させていただいた、ある半日の流れをご紹介します。</p>



<p><strong>10時</strong></p>



<p>朝はマサの専用スタッフルームに出勤。ハンドラーがその日の予定を丁寧に確認し、準備を整えていきます。<br>ファシリティドッグが着用しているベストは、<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000131.000023199.html" target="_blank" rel="noopener" title="">株式会社モンベルのオリジナル</a>です。生地の厚みや柔らかさ、脱着のしやすさなど、犬の負担にならないことを第一に考え、細かな部分までこだわって作成したものとのこと。</p>



<p><strong>10時半</strong></p>



<p>病院の中庭で体を動かし、排泄を済ませたあとは看護部へご挨拶。顔なじみの看護師さんにお腹を見せ、うれしそうに身を委ねる姿から、日頃の信頼関係が伝わってきます。</p>



<p><strong>10時45分〜</strong></p>



<p>病棟に入る前には、毎回ていねいに体を拭いて“ファシリティドッグモード”に。<br>比較的幼いお子さんが入院する病棟では、お子さんと廊下をお散歩したり、一緒に遊んだりします。時には、痛みが伴う処置に寄り添うことも。<br>再び体を拭いて、今度は少し年齢の高いお子さんの病棟へ。一緒にジェンガを楽しむ場面もありました。水泳をしていたお子さんが、オリンピック2大会連続メダリストである星さんと会話を交わす、印象的なひとときも。</p>



<p><strong>11時半</strong></p>



<p>午前中のファシリティドッグとしての活動が終了。中庭に立ち寄り、思いっきり走って気分転換。</p>



<p><strong>12時</strong></p>



<p>院長室を訪問。この日は星さんの来訪もあり、ご挨拶へ。マサはこの日いちばんとも言えるほどの大喜びで、院長先生に甘える姿を見せてくれました。日頃から、病院全体に温かく見守られている存在であることが自然と伝わってきました。&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;</p>



<h4 class="wp-block-heading">子ども一人ひとりに向き合う、ハンドラーの専門性とまなざし</h4>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="683" src="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/02/DSC06321-1024x683.jpg" alt="" class="wp-image-5420" srcset="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/02/DSC06321-1024x683.jpg 1024w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/02/DSC06321-300x200.jpg 300w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/02/DSC06321-768x512.jpg 768w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/02/DSC06321-1536x1024.jpg 1536w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/02/DSC06321-2048x1365.jpg 2048w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p></p>



<p>密着を通して強く感じたのは、マサの高い対応力はもちろん、ハンドラーである権守さんの存在の大きさでした。ハンドラーの仕事には、看護師としての資格と臨床経験が必須です。医療の現場を深く理解したうえで、高い志を持ち、ファシリティドッグとの活動に日々向き合っています。</p>



<p>ハンドラーの役割は、マサと一緒に病室を訪れ、介在活動を行うことだけではありません。権守さんの一日は、大型犬であるマサがしっかり満足できる距離の散歩から始まります。その後準備を整えて病院へ向かい、月曜日から金曜日まで午前・午後それぞれ病棟を回ります。帰宅後にも再び散歩に出かけるという、規則正しくも密度が高く、体力も求められる日々です。</p>



<p>そして何より印象的だったのは、権守さんとマサが「誰にでも同じ関わり方」をしているわけではない、という点でした。病棟を回る時間以外にも、担当医師や看護師と連携しながら、一人ひとりの病状やその日の状態を丁寧に把握し、どのようなふれあいが最適かを考えているといいます。</p>



<p>たとえば今回、廊下を一緒に散歩した男の子。入院生活が長くなる中で、少しでも筋力が低下しないように離床を促しているとのこと。また年齢相応の手指の巧緻性が育つようにと、おやつをキャンディのように包んで開けることを促したり、ボールを投げて全身を使った動きにつなげたりと、病状と発達の両面を見据えた関わりをされていました。その意図を踏まえたうえで、権守さんはマサに的確なキューを出しています。</p>



<p>権守さんは常に一人ひとりの患者さんの状態を的確に見極め、「今日の体調はどう？」と静かに声をかけながら、マサとともに寄り添います。医療的な判断力とケアの感性、そして温かなまなざしが重なり合う、その姿は確かな専門性を備えたスペシャリストとしての佇まいでした。</p>



<p>そうした日々の積み重ねについて、権守さんは「ファシリティドッグとハンドラーは医療チームの一員として協働し、子どもたちが本来持っている力を引き出す存在でありたい。これからも、その可能性をさらに広げていきたい」と話してくださいました。</p>



<h4 class="wp-block-heading">高度医療の現場で、心を支える存在として</h4>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="813" src="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/02/DSC06441-1024x813.jpg" alt="" class="wp-image-5421" srcset="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/02/DSC06441-1024x813.jpg 1024w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/02/DSC06441-300x238.jpg 300w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/02/DSC06441-768x609.jpg 768w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/02/DSC06441-1536x1219.jpg 1536w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/02/DSC06441.jpg 1816w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p></p>



<p>今回訪問させていただいた国立成育医療研究センターは、東京都世田谷区にある国立の高度専門医療研究センターです。小児医療・周産期医療・女性医療を中心に約490床を有し、小児救急やがん、アレルギー、遺伝疾患など多くの専門診療科を備え、総合的で高度な医療を提供しています。</p>



<p>日本でもトップクラスの実績を持つ医療機関であるということは、それだけ重い病状を抱える患者さんが多く入院しているということでもあります。入院が長期化したり、大きな手術を受ける必要があるケースも少なくありません。患者さん本人はもちろん、ご家族の心身の負担、そして医療従事者が常に高い緊張感を持って向き合う現場でもあります。</p>



<p>そうしたことを踏まえて、笠原病院長は次のように語ってくださいました。</p>



<p>「治療の現場では、患者さんの心に寄り添うケアが欠かせません。ファシリティドッグは医療スタッフの一員として、患者さんやご家族の心を支え、治療に前向きに向かう力を引き出してくれる存在です。同時に、医療従事者の心も癒してくれています。」</p>



<p>ファシリティドッグの導入当初から、院内の雰囲気がやわらぎ、明るさが生まれたとのことです。笠原病院長の言葉からは、病院側がマサと権守さんを「チームの一員」として、かけがえのない存在と捉えていることが伝わってきました。</p>



<h4 class="wp-block-heading">星 奈津美さんが現場で感じた、ファシリティドッグの本当の価値</h4>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="683" src="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/02/DSC06388-1024x683.jpg" alt="" class="wp-image-5422" srcset="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/02/DSC06388-1024x683.jpg 1024w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/02/DSC06388-300x200.jpg 300w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/02/DSC06388-768x512.jpg 768w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/02/DSC06388-1536x1024.jpg 1536w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/02/DSC06388-2048x1365.jpg 2048w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p></p>



<p>今回、マサに密着したAWGs Specialアンバサダー星 奈津美さんにお話を伺いました。</p>



<p>星さんは、事前にファシリティドッグについて調べる中で、ポジティブなコメントがほとんどの中、「かわいそう」というたった一つのコメントが引っ掛かったといいます。しかし実際に病棟で患者さんに寄り添うマサの姿は、それを大きく覆すものでした。無理をしている様子はなく、安心して過ごすその穏やかさが、自然と患者さんの笑顔につながっていく。休憩時間にはのびのびと過ごし、甘える場面では素直に甘える。そのオンとオフの切り替えの自然さに、ファシリティドッグという存在のあり方を実感したそうです。</p>



<p>密着を通して星さんが感じたファシリティドッグの価値は、「人の背中をそっと押してくれる存在」であること。マサがそばにいることで、「少し歩いてみようかな」と思える。その小さな一歩を引き出せることこそが、大きな存在価値だと語ってくださいました。</p>



<p>病院は、患者さんだけでなく、医師や看護師、ご家族にとっても緊張や不安がつきまとう場所です。言葉を使わず、ただ隣に座り寄り添うマサの存在は、触れるだけで心を落ち着かせ、安心感をもたらしていました。その包容力は、犬だからこそ果たせる役割だと感じたといいます。</p>



<p>さらに星さんは、ご自身の経験を重ねながら、家族の立場にも思いを寄せてくださいました。</p>



<p>「私自身、病気を患ったときは家族やコーチに支えられていましたが、そのときは正直、支える側の気持ちまで考える余裕はありませんでした。病気と向き合う子どもを前に、親は『一番つらいのは本人』と思うからこそ、自分が弱音を吐いてはいけないと無意識に自分を追い込んでしまうことがある。今、自分が親になってみて、その気持ちがよく分かるようになりました。」</p>



<p>だからこそ、患者さん本人だけでなく、そばで支える家族の心にも寄り添い、癒しを届ける存在として、ファシリティドッグは大きな役割を果たしていると感じたそうです。</p>



<p>「この存在や価値を、もっと多くの人に知ってもらいたい。子どもたちだけでなく、家族や医療の現場にいる人たちの心も支えていることが、きちんと社会に伝わっていくといいと思います。」</p>



<p>ファシリティドッグがもたらすやさしい力を、もっと広げていきたいという想いが、言葉の一つひとつからまっすぐに伝わってきました。</p>



<h4 class="wp-block-heading">まとめ：取材を通じて感じた温もりと今後</h4>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="766" src="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/02/DSC06530-1024x766.jpg" alt="" class="wp-image-5423" srcset="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/02/DSC06530-1024x766.jpg 1024w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/02/DSC06530-300x225.jpg 300w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/02/DSC06530-768x575.jpg 768w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/02/DSC06530-1536x1149.jpg 1536w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/02/DSC06530-2048x1533.jpg 2048w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p></p>



<p>マサとハンドラー、そしてシャイン・オン・キッズの活動を通じて、医療の現場に広がる温かな心の交流と前向きなパワーを実感しました。子どもたちの笑顔や、ご家族のほっとした表情は、ファシリティドッグの確かな力を物語っています。今後、この取り組みがより多くの医療機関に広がり、一人でも多くのお子さんの笑顔が増えていくことを願っています。AWGsは、このような介在活動をこれからも大切に伝えていきます。</p>



<p><a id="_msocom_1"></a></p>



<p></p><p>The post <a href="https://www.animaldonation.org/awgs/report/aaa_natsumihoshi/">医療現場で「心」を支えるという仕事―ファシリティドッグ・マサの一日にAWGs Specialアンバサダー星奈津美さんが密着</a> first appeared on <a href="https://www.animaldonation.org/awgs">AWGs</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>更生を支える、保護犬と向き合う時間「保護犬育成プログラム」AWGs Specialアンバサダー秋山拓巳さんが見た現場</title>
		<link>https://www.animaldonation.org/awgs/report/aaa_takumiakiyama/?utm_source=rss&#038;utm_medium=rss&#038;utm_campaign=aaa_takumiakiyama</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[望月舞]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 03 Feb 2026 03:47:51 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[「動物介在活動」の普及を通じ、犬・猫に多くの活躍の場を提供]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://www.animaldonation.org/awgs/?post_type=report&#038;p=5369</guid>

					<description><![CDATA[<p>刑法改正と動物福祉の新たな取り組み　 AWGs Specialアンバサダーとして、保護犬が一頭でも多く幸せをつかめる社会を目指し、継続的に発信と行動を続けている阪神ベースボールアンバサダー・秋山拓巳さん。今回アニドネ認定 [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://www.animaldonation.org/awgs/report/aaa_takumiakiyama/">更生を支える、保護犬と向き合う時間「保護犬育成プログラム」AWGs Specialアンバサダー秋山拓巳さんが見た現場</a> first appeared on <a href="https://www.animaldonation.org/awgs">AWGs</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p><strong>刑法改正と動物福祉の新たな取り組み　</strong></p>



<p><a href="https://www.animaldonation.org/awgs/ambassadors/" target="_blank" rel="noopener" title="">AWGs Specialアンバサダー</a>として、保護犬が一頭でも多く幸せをつかめる社会を目指し、継続的に発信と行動を続けている阪神ベースボールアンバサダー・<a href="https://www.animaldonation.org/awgs/special/takumi_akiyama/" target="_blank" rel="noopener" title="">秋山拓巳さん</a>。今回アニドネ認定団体でもある「認定特定非営利活動法人ペッツ・フォー・ライフ・ジャパン（以下、PFLJ）」が法務省 近畿矯正管区、姫路少年刑務所との連携で実施している「保護犬育成プログラム」に参加しました。現場をともに見つめながら、今回の新たな取り組みへの思いや社会的な意義についてお話を伺いました。</p>



<p>このプログラムは、受刑者の社会復帰支援と保護犬の育成を目的としたものです。受刑者と保護犬、双方向き合う時間を重ねるなかで生まれる変化やプログラム関係者の努力は現場に立ってこそ感じられる空気感がありました。</p>



<p>犬が介在することで、更生や再犯防止にどのようにつながっていくのか。制度や理論だけでは語りきれない、姫路少年刑務所での取り組みを、取材を通してお伝えします。</p>



<h4 class="wp-block-heading">大きな転換となった制定後約100年ぶりの刑法改正</h4>



<p>2025年6月に刑法が改正され、従来の「懲役刑」「禁錮刑」に代わり、「拘禁刑」が創設されたことをご存知でしょうか。これは、実に約１００年ぶりとなる刑罰の種類の見直しです。</p>



<p>この改正の背景には、再犯防止と社会復帰支援をより重視する刑罰理念への転換があります。「拘禁刑」とすることで、受刑者一人ひとりの特性に応じた柔軟な処遇や、更生プログラムの実施が可能となり、従来の制度が抱えてきた限界を補おうとしています。また、再犯率への対策として、刑務所内外を通じた支援のあり方を見直す必要性が高まっていたことも、改正の大きな理由のひとつとのことです。</p>



<p>こうした大きな転換の流れのなかで、受刑者の更生と保護犬のトレーニングの双方にとって意義のあるプログラムが動き始めています。これまでも少年院で犬が介在する活動は行われてきましたが、刑務所において更生の一環として犬が関わることは、やはり大きな変化であると感じられました。</p>



<p>今回同行させて頂いた「保護犬育成プログラム」は法改正からいち早く、月に一度実施され、六回目に当たる2026年1月8日でした。</p>



<h4 class="wp-block-heading">保護犬と向き合うことで学ぶ、信頼のかたち</h4>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="683" src="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/02/image-4-1024x683.jpeg" alt="" class="wp-image-5374" srcset="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/02/image-4-1024x683.jpeg 1024w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/02/image-4-300x200.jpeg 300w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/02/image-4-768x512.jpeg 768w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/02/image-4.jpeg 1299w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>このプログラムを通じて保護犬は人に慣れ、社会化を進めたうえで、温かく迎えてくれる家族へと譲渡されることを目指しています。参加している保護犬たちは、それぞれ異なるバックグラウンドを持っており、新しい人や場所に触れることも、社会化に欠かせない大切なプロセスです。</p>



<p>プログラムを実施する上で、犬にとって人の肩書きは関係ありません。ドッグトレーナーであっても、受刑者であっても、あるいはプロ野球選手であっても信頼できる相手かどうかが判断基準になります。犬は人の様子や態度をじっと見て、応えるかどうかを決めています。</p>



<p>人の感情を敏感に察し、言葉に頼らず、目や態度で思いを伝える犬に対して、どんな表情で、どう向き合い、何を伝えるのかが、受刑者にとって大切なポイントだと感じました。</p>



<p>今回取材したプログラムでは六回目ということもあり、受刑者たちは保護活動の現状や、犬たちが保護されるに至った背景、そして保護犬にとって社会化やしつけがなぜ重要なのかを理解したうえで、この取り組みに参加していました。</p>



<h4 class="wp-block-heading">動物福祉に配慮された「保護犬育成プログラム」</h4>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="683" src="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/02/image-1-1024x683.jpeg" alt="" class="wp-image-5371" srcset="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/02/image-1-1024x683.jpeg 1024w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/02/image-1-300x200.jpeg 300w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/02/image-1-768x512.jpeg 768w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/02/image-1.jpeg 1299w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>実際に、どのような形でプログラムが実施されたかをご紹介します。</p>



<p><strong>13:30 姫路少年刑務所正門　</strong><br>・PFLJから車移動で1時間半、それぞれのケージに入った保護犬達が到着</p>



<p><strong>13:40 刑務所内運動場</strong><br>・保護犬達はPFLJスタッフに連れられ、歩いたり排泄したりするなど軽く身体を動かします</p>



<p><strong>14:00 刑務所内会議室</strong><br>プログラム開始<br>・秋山さんからの挨拶（今回のみ特別に）<br>・PFLJドッグトレーナーからプログラム参加受刑者（4名）に対して今回のしつけの内容や意義のレクチャー<br>・学んだ知識を活かすべく、一人と一頭でペアになり「待て」「伏せ」「ポール」などの実践練習<br>・最後に学んだことの発表として、全てのコマンドを一人ずつ披露<br>・保護犬たちのブラッシングと体拭き<br>・片付け</p>



<p><strong>14:45 刑務所内運動場</strong><br>・トレーニングをがんばった保護犬たちへのご褒美として運動場内をたくさん走り回る</p>



<p><strong>15:00　解散</strong><br>・保護犬たちは元の車に乗り帰路へ</p>



<p>全行程でも1時間半と保護犬たちが集中できる時間で、姫路少年刑務所の職員さんも犬たちがリラックスできる環境づくりに心を配っているところが印象的でした。</p>



<h4 class="wp-block-heading">保護犬と受刑者、双方の自己肯定感や自信を育む</h4>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="683" src="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/02/image-1024x683.jpeg" alt="" class="wp-image-5370" srcset="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/02/image-1024x683.jpeg 1024w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/02/image-300x200.jpeg 300w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/02/image-768x512.jpeg 768w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/02/image.jpeg 1299w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>実際にプログラムを見学してみると、犬をリラックスさせるためにトレーナーは笑顔で、受刑者も真剣に犬と向き合っている様子が伺えました。犬が何かをうまくできたときには、拍手が起こる——そんな和やかな空間が広がっていました。</p>



<p>プログラムの最中には、ペアではない犬が近づいてきてリードが絡まったり、指示がうまく伝わらなかったり、ご褒美のおやつを落として先に食べられてしまったりと、受刑者たちが試行錯誤する様子も見られました。それでも受刑者は焦りなどの気持ちを抑え、保護犬とトレーニングに取り組んでおり、最後の発表では、すべてのペアが指示を成功させる姿を見ることができました。</p>



<p>秋山さんはトレーニングを手伝ったり、少し離れて見守ったりしていました。野球経験のある受刑者は、秋山さんと話す中で少し緊張した様子を見せていました。憧れの人を前にした自然な反応だったように思います。ここが姫路少年刑務所でなければ、刑務官がそばにいなければ、一般のしつけ教室と変わらないと感じる光景でした。</p>



<h4 class="wp-block-heading">保護犬プログラムで起きた変化</h4>



<p>姫路少年刑務所でこのプログラムを牽引する法務事務官 看守長である笹原さんは、次のように話します。</p>



<p>「最初の一、二回は、どうプログラムを進めるのが正解かわからず、笑顔どころではありませんでした。保護犬も不安で言うことを聞かず、人間側も何をすればいいのかわからない状態からのスタートでしたが、そこから考えると大きく前進しています。犬たちにも受刑者にも、確かな変化が見えてきました。犬のしっぽの振り方もそうですが、何より受刑者の表情や笑顔がまったく違います。それを見るだけでも、この取り組みの意味を感じます。</p>



<p>これまで自分のことしか考えられず、犯罪に及んだ後も被害者に思いを向けられなかった受刑者が、犬と接するなかで犬の気持ちを理解しようとし、初めて他者の存在や感情を考えるようになりました。その変化が、何より嬉しく、強く印象に残っています。この保護犬プログラムがなければ、出所の時点でも、そこまで考えられていなかったはずです。」</p>



<h4 class="wp-block-heading">「ありがとう、みーくん。元気でね」</h4>



<p>参加した受刑者の感想文をご共有いただきました。全ては紹介しきれないので抜粋で紹介します。<br>文章は、共有いただいたものをそのまま掲載しています。</p>



<blockquote class="wp-block-quote is-layout-flow wp-block-quote-is-layout-flow">
<p class="has-background" style="background-color:#f9f9f9">今回でチワワのみーくんが最後ということを知り、とても淋しいです。みーくんは。前回の「第５回」で初めて担当しましたが、改めて犬が可愛いと感じ、そして社会復帰後に犬を飼うことによって、自分の生活リズムを整えることにも繋がる、と気づくことができたり、様々なことを教えてもらえたこともあるので、とても名残り惜しく思います。（中省略）新しい家でも、元気に過ごして欲しいです。ありがとう、みーくん元気でね。</p>
</blockquote>



<blockquote class="wp-block-quote is-style-plain is-layout-flow wp-block-quote-is-layout-flow">
<p class="has-background" style="background-color:#f9f9f9">自分は、人と話す時など、相手の目をよく見て、相手の感情を読み取ります。秋山さんの犬を見る目、僕達を見る目は本当に、今は言葉になりませんが、何か、心でうったえているような感じでした。自分も外に出たら、自分の為ばかりに生きるのではなく、誰かの為に必死に生きようと想います。近くに居てくれている人、自分の事を想ってくれる人を大切に、大事に、一生懸命考えて、生きていきたいです。</p>
</blockquote>



<blockquote class="wp-block-quote is-layout-flow wp-block-quote-is-layout-flow">
<p class="has-background" style="background-color:#f9f9f9">（前省略）このように犬の気持ちを心の底から考えて犬と接しているように、人の気持ちもしっかり考えていこうとこのプログラムを通して思いました。今回起こした事件も人の気持ちを考えていたら起こす事のなかったはずの事件だと気付きました。とは言っても過去には戻れません。もう刑務所には来る事のないように再犯のない人生を送りたいです。人の気持ちを考えて、どうしたら喜んでくれるかを考えて起こす行動の方が人生は豊かになるのでないかと思うので小さな気配りからでも少しずつ始めます。</p>
</blockquote>



<h4 class="wp-block-heading">保護犬の姿勢から汲み取れる変化</h4>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="683" src="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/02/image-5-1024x683.jpeg" alt="" class="wp-image-5375" srcset="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/02/image-5-1024x683.jpeg 1024w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/02/image-5-300x200.jpeg 300w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/02/image-5-768x512.jpeg 768w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/02/image-5.jpeg 1299w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>プログラムの運営を担うPFLJのドッグトレーナー・石本さんが感じている変化は、保護犬たちが少しずつ自信を持って人と向き合えるようになってきたことだといいます。</p>



<p>「特にルカくんときこちゃんは、尻尾や腰の高さなど体の姿勢から変わってきています。初めて会う人との向き合い方や、トレーニングに取り組む態度も大きく変わってきました。目標はもちろん譲渡ですが、保護犬が人との距離を縮め、共に生きていくための土台づくりとして、このプログラムはとても役立っていると感じています。」</p>



<h4 class="wp-block-heading">少年刑務所と保護団体の強い信頼関係</h4>



<p>プログラムの実施にあたり、姫路少年刑務所とPFLJの担当者は、回を重ねるごとに改善を続け、よりよい形を模索してきたことが見受けられました。積み重ねのなかに、互いへの信頼がなければ成り立たない、丁寧な相互努力とコミュニケーションがあることが伝わってきました。</p>



<p>「実際にプログラムを始めるにあたって、不安がなかったわけではありません」と話すのは、PFLJの尾添理事（獣医師）です。それでも現場で見守る立場として、保護犬も受刑者も少しずつ成長していく過程を目の当たりにし、確かな手応えを感じるようになったといいます。現在は、その経験をもとにマニュアル化にも取り組んでいるとのこと。「安全に実施できるプログラムとして整えるために、まずは確実な運用を重ねています。姫路少年刑務所発のモデルとして他施設への展開も視野に入れられる段階になってきました。」と次の段階も見据えていらっしゃいました。</p>



<h4 class="wp-block-heading">成功体験を引き出すプログラム</h4>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="680" src="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/02/image-2-1024x680.jpeg" alt="" class="wp-image-5372" srcset="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/02/image-2-1024x680.jpeg 1024w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/02/image-2-300x199.jpeg 300w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/02/image-2-768x510.jpeg 768w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/02/image-2.jpeg 1081w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>今回のプログラムに参加したAWGsアンバサダーの秋山さんに感想を伺いました。</p>



<p>「初めてこのプログラムに参加し、受刑者の方とルカくんの触れ合いが、とても印象に残りました。最初は失敗しても、何度も繰り返すうちにできるようになって、そのときの笑顔が本当に良かったですよね。やはり成功体験は、どの職種でも、どんな立場でも大事なことだと思います。</p>



<p>テレビなどで見てきた刑務所のイメージから、来る前は少し不安もありましたが、受刑者の方たちが笑顔で保護犬に接し、気さくに会話してくれる姿を見て、印象が大きく変わりました。このプログラムを通じて、いろいろなことを考えたり、さまざまな感情を抱いたりするのではないかと思います。僕自身、野球がうまくいかない時期に犬に助けられてきたこともあり、改めて犬の持つ力を実感しました。この活動がこれからも続いていくといいですね。そして、保護犬たちが温かい家庭に迎えられ、幸せになることを願っています。」</p>



<h4 class="wp-block-heading">まとめ：共に生きる社会へ</h4>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="682" src="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/02/image-3-1024x682.jpeg" alt="" class="wp-image-5373" srcset="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/02/image-3-1024x682.jpeg 1024w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/02/image-3-300x200.jpeg 300w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/02/image-3-768x511.jpeg 768w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2026/02/image-3.jpeg 1080w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>姫路少年刑務所とPFLJが取り組む保護犬育成プログラムは、刑法改正という時代の転換を背景に、動物福祉と人の社会復帰支援を同時に見据えた、実践的な試みだと感じました。関係者一人ひとりの粘り強い姿勢による工夫と、保護犬が持つ力が重なり合うことで、受刑者の表情や行動に確かな変化が生まれています。その積み重ねが、社会復帰や再犯防止につながっていく可能性を、現場では確かに感じ取ることができました。</p>



<p>そして、秋山さんのように社会的影響力を持つ存在が現場に足を運び、同じ空間で犬と人に向き合うことは大きな意義があると感じました。特別な言葉を投げかけなくても、秋山さんの真摯な姿勢や距離感が、受刑者にとって一つの「社会との接点」として作用しているように見えました。</p>



<p>現在も姫路少年刑務所とPFLJは、より良いプログラムとなるよう、模索しながら改善を重ねていらっしゃいます。目の前で起きている小さな変化を丁寧に積み上げていくことが、結果として人と動物が無理なく寄り添い、共に生きる社会へとつながっていくことを感じられる取材となりました。</p><p>The post <a href="https://www.animaldonation.org/awgs/report/aaa_takumiakiyama/">更生を支える、保護犬と向き合う時間「保護犬育成プログラム」AWGs Specialアンバサダー秋山拓巳さんが見た現場</a> first appeared on <a href="https://www.animaldonation.org/awgs">AWGs</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>優良ブリーダーを見抜く目を持とう_第一回～見抜くのが難しい構造的な問題～</title>
		<link>https://www.animaldonation.org/awgs/report/responsiblebreeder1/?utm_source=rss&#038;utm_medium=rss&#038;utm_campaign=responsiblebreeder1</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[望月舞]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 11 Nov 2025 12:18:31 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[優良ブリーダーを見抜く目を持とう]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>愛犬を家族に迎えるとき、どこから迎えるかはその子の一生を左右する大切な選択です。 日本では依然としてペットショップ経由の流通が主流ですが、近年は「ブリーダーから直接迎える」ことを選ぶ人も増えてきました。 しかし「ブリーダ [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://www.animaldonation.org/awgs/report/responsiblebreeder1/">優良ブリーダーを見抜く目を持とう_第一回～見抜くのが難しい構造的な問題～</a> first appeared on <a href="https://www.animaldonation.org/awgs">AWGs</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>愛犬を家族に迎えるとき、どこから迎えるかはその子の一生を左右する大切な選択です。</p>



<p>日本では依然としてペットショップ経由の流通が主流ですが、近年は「ブリーダーから直接迎える」ことを選ぶ人も増えてきました。</p>



<p>しかし「ブリーダーから直接だから安心」というわけではありません。むしろ、動物福祉を無視した形で繁殖を行なっているブリーダーが直販に参入しているケースも少なくなく、飼い主自身が“見る目”を養うことが不可欠です。</p>



<p>そこで全3回にわたって、海外基準も参照しながら、優良ブリーダーを見抜くためのポイントを整理していきます。</p>



<p>本記事では、優良ブリーダーを見抜く難しさについて解説していきます。</p>



<p></p>



<h3 class="wp-block-heading"><strong>国内で報じられた悪質事例</strong></h3>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="775" src="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2025/11/1-1024x775.jpg" alt="" class="wp-image-4420" srcset="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2025/11/1-1024x775.jpg 1024w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2025/11/1-300x227.jpg 300w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2025/11/1-768x581.jpg 768w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2025/11/1.jpg 1035w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">※写真はイメージです。</figcaption></figure>



<p>日本各地で明らかになったブリーダー関連の事件は、表面的には分からない繁殖現場の深刻な実態を浮き彫りにしています。</p>



<p>ここでは、近年報道された代表的な事例を紹介します。</p>



<p></p>



<h4 class="wp-block-heading"><strong>1.150頭プードル悪臭事件</strong></h4>



<p>2025年夏、共同通信などで「<strong>150頭のプードルが悪臭と糞尿まみれの環境で放置</strong>されていた」ブリーダー宅の実態が報じられました。</p>



<p>犬舎は清掃が行き届かず、糞尿の悪臭が充満。伸びきった毛や不衛生な状態で、狂犬病予防接種を受けていない個体も混在していました。典型的な<strong>多頭飼育崩壊型の悪質なブリーダー</strong>の例であり、管理能力を大幅に超えた繁殖が行われていたことが明らかになっています<sup>(1)</sup>。</p>



<p></p>



<h4 class="wp-block-heading"><strong>2.誕生日改ざんによる幼齢販売</strong></h4>



<p>さらに2024年には「子犬の誕生日を偽装し、法律で禁止されている生後56日未満の販売をすり抜ける」事例が明らかになりました<sup>(2)</sup>。</p>



<p>全国約1,400事業所を対象にした調査では<strong>約半数で法令違反が確認され、出生日の改ざんも強く疑われる</strong>という深刻な実態が浮き彫りになっています。</p>



<p></p>



<h3 class="wp-block-heading"><strong>なぜ見抜きづらい？ 隠された構造的な問題</strong></h3>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="775" src="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2025/11/2-1024x775.jpg" alt="" class="wp-image-4421" srcset="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2025/11/2-1024x775.jpg 1024w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2025/11/2-300x227.jpg 300w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2025/11/2-768x581.jpg 768w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2025/11/2.jpg 1035w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">※写真はイメージです。</figcaption></figure>



<p>悪質ブリーダーの存在は表面的な問題ではなく、業界構造・情報公開・消費者教育の不足といった複数の要因が絡み合った「見抜きづらさ」に根ざしています。</p>



<p>ここでは、その背景にある3つの構造的課題を整理します。</p>



<p></p>



<h4 class="wp-block-heading"><a></a><strong>1. 見学や写真・動画だけでは本当の姿が分からない</strong><strong></strong></h4>



<p>SNSや販売サイトに掲載されている写真や動画は、ブリーダーが“見せたい部分”を切り取って加工したものである可能性があります。実際に、販売予定の子犬だけをシャンプーしてきれいに見せ、その他の犬は不衛生なまま放置されていたという事例も報告されています。</p>



<p>また、犬舎見学があったとしても安心はできません。多くの場合、見学者は準備されたスペースで30分程度、子犬だけを見せられるにとどまります。母犬や繁殖犬の生活環境、犬舎全体の衛生状態、犬同士の関わり方など、本来チェックすべき要素は公開されないままです。</p>



<p>つまり、飼い主が“実際に見せてもらえる情報”には限界があるということです。</p>



<p></p>



<h4 class="wp-block-heading"><a></a><strong>2. 厳格に審査をしているブリーダーサイトはほとんどない</strong><strong></strong></h4>



<p>「直販サイトに載っているから安心」と考える飼い主は少なくありません。しかし実際には、大手を含め多くのブリーダーサイトで厳格な審査は行われていないのが現状です。</p>



<p>登録時に確認されるのは「動物取扱業の登録証」の提出程度であり、これは最低限の法令遵守を証明するだけにすぎません。犬舎の衛生状態や繁殖方針といった重要な点はほとんどチェックされません。</p>



<p>さらに、審査基準そのものが不透明だったり厳しくないというケースも多いです。仮に基準が存在しても「法令を満たしているかどうか」といった表面的な内容にとどまることが多く、その内容自体も詳しく公開されていません。つまり、飼い主はどのような基準で“優良”と判断されたのかを知ることができないのです。</p>



<p>結果として、サイトに掲載されているだけで「優良ブリーダーなのだろう」と誤解されやすく、実際には悪質なブリーダーが紛れ込んでいるリスクがあります。</p>



<p>なお、先ほどの「150頭プードル悪臭事件」のブリーダーも、大手販売サイトに優良ブリーダーとして掲載されていたようです。</p>



<p></p>



<h4 class="wp-block-heading"><a></a><strong>3. 情報の非対称性と専門知識の不足</strong><strong></strong></h4>



<p>日本の販売現場では、子犬を「売る」ことが最優先されるため、都合の悪い情報は意図的に伏せられやすいという問題があります。例えば、人気のミックス犬やティーカッププードル、豆柴といった犬種には健康リスクが伴いますが、そのリスクは基本的に購入者に知らされることはありません。</p>



<p>また、ブリーダーを見抜くために必要な繁殖や飼育に関する情報も公開されることはほとんどなく、優良ブリーダーを選ぶための明確な基準も整備されていません。</p>



<p>その結果、飼い主は子犬の可愛らしさばかりに注目しがちで、親犬の健康状態や飼育環境といった観点そのものを持たないまま判断してしまうことが多いのです。</p>



<p>さらに、口コミも本来であれば有効な情報源となるはずですが、現状では十分に機能していません。多くのレビューは「子犬をお迎えした感想」にとどまり、子犬を見ただけで、犬舎の様子や親犬の健康状態、社会化の取り組みといった本質的な情報には触れていません。</p>



<p>こうした状況により、知識や観点を持たない飼い主と、情報を積極的に開示しない販売業者という組み合わせが固定化され、悪質なブリーダーを見抜くことが難しくなっています。</p>



<p></p>



<h3 class="wp-block-heading">まとめ</h3>



<p>悪質なブリーダー問題は、販売業者のチェック不足や情報の非対称性といった構造的な課題が根底にあります。</p>



<p>見た目の可愛さや「直販だから安心」という印象だけでは、ワンちゃんの本当の背景までは見えません。母犬の健康状態や繁殖環境を確認し、説明が不十分な業者には慎重になるなど、飼い主側の意識が欠かせません。</p>



<p>“命を迎える”という選択は、その子の未来を左右します。<br>一人ひとりが知識を持ち、正しい視点で選ぶことが、苦しむ命を生まない社会への第一歩です。</p>



<p>次回は、<a href="https://www.animaldonation.org/awgs/report/responsiblebreeder2/" target="_blank" rel="noopener" title="">海外基準からみる優良ブリーダーのヒント</a>をご紹介します。</p>



<p></p>



<p>参考文書：<br>1）　47NEWS　&#8221;悪臭、汚物、伸び切った毛……「１５０匹のプードル放置」ブリーダーに直撃ルポ　関係者らが告発、多頭飼育崩壊の実態は？&#8221;　<a href="https://nordot.app/1312297052868247730?c=39546741839462401" title="">URL</a><br>2）環境省報道資料　ペットオークション・ブリーダーへの一斉調査結果について　<a href="https://www.env.go.jp/press/press_02760.html?utm_source=chatgpt.com" title="">URL</a><br></p>



<p></p><p>The post <a href="https://www.animaldonation.org/awgs/report/responsiblebreeder1/">優良ブリーダーを見抜く目を持とう_第一回～見抜くのが難しい構造的な問題～</a> first appeared on <a href="https://www.animaldonation.org/awgs">AWGs</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>優良ブリーダーを見抜く目を持とう_第二回～海外基準に見るヒント～</title>
		<link>https://www.animaldonation.org/awgs/report/responsiblebreeder2/?utm_source=rss&#038;utm_medium=rss&#038;utm_campaign=responsiblebreeder2</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[望月舞]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 11 Nov 2025 12:15:13 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[優良ブリーダーを見抜く目を持とう]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://www.animaldonation.org/awgs/?post_type=report&#038;p=4423</guid>

					<description><![CDATA[<p>優良ブリーダーを見極めるには、犬舎の清潔さだけでは不十分です。大切なのは、繁殖への理念、遺伝学的な健全性の確保、犬たちの生活環境、行動学に基づいた社会化への配慮、そして「命をどう託すか」という販売姿勢までを総合的に見るこ [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://www.animaldonation.org/awgs/report/responsiblebreeder2/">優良ブリーダーを見抜く目を持とう_第二回～海外基準に見るヒント～</a> first appeared on <a href="https://www.animaldonation.org/awgs">AWGs</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>優良ブリーダーを見極めるには、犬舎の清潔さだけでは不十分です。<br>大切なのは、繁殖への理念、遺伝学的な健全性の確保、犬たちの生活環境、行動学に基づいた社会化への配慮、そして「命をどう託すか」という販売姿勢までを総合的に見ること。</p>



<p>海外では英国ケネルクラブ（KC Kennel Club）や国際畜犬連盟（FCI）などが具体的な規範を定めています。<br>この記事では、それらの海外事例を参考に、優良ブリーダーを見抜くための5つのポイントを紹介します。</p>



<p></p>



<h3 class="wp-block-heading"><strong>1.犬の健全性を守る繁殖の基本</strong><strong></strong></h3>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="775" src="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2025/11/3-1024x775.jpg" alt="" class="wp-image-4424" srcset="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2025/11/3-1024x775.jpg 1024w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2025/11/3-300x227.jpg 300w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2025/11/3-768x581.jpg 768w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2025/11/3.jpg 1035w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">※写真はイメージです</figcaption></figure>



<p>ワンちゃんを迎える際に最も重視すべきなのは「健全性」です。健全性とは、見た目がかわいいとか流行しているといった要素ではなく、その犬が心身ともに健康に一生を過ごせるかどうかを意味します。</p>



<p>優良ブリーダーは、犬種本来のスタンダードを守ることと、遺伝子検査・健康スクリーニングを通じて、未来の世代に健康な犬を残す努力を欠かしません。</p>



<p>一方で、流行を追った極端な繁殖や、検査を行わない無計画な繁殖は、犬の福祉を犠牲にし、深刻な遺伝病や行動問題を次世代に残すリスクがあります。</p>



<p></p>



<h4 class="wp-block-heading"><a></a><strong>スタンダードを守る繁殖</strong><strong></strong></h4>



<p>犬種標準（スタンダード）は、その犬種が持つ健全な体つきや性質を守り、健康的に一生を過ごせるようにするための指針です。優良ブリーダーはこのスタンダードを尊重し、犬に負担をかけるような流行や見た目重視の繁殖は行いません。</p>



<p>スタンダードを逸脱した繁殖は、健康や福祉を犠牲にするリスクがあります。代表的な例としては以下が挙げられます。</p>



<ul class="wp-block-list">
<li><strong>ミックス犬（デザイナーズドッグ）</strong>：遺伝の出方が予測できず、両方の犬種が持つ疾患リスクを引き継ぐ可能性がある</li>



<li><strong>極小犬（ティーカップ、豆柴など）</strong>：骨折や低血糖、内臓疾患などを起こしやすく、短命につながる恐れがある</li>



<li><strong>レアカラー</strong>：色素異常に伴う先天性の聴覚障害や皮膚疾患が報告されている</li>



<li><strong>短頭種の過剰な繁殖</strong>：呼吸困難（BOAS）や熱中症のリスクを高める</li>
</ul>



<p>「優良ブリーダー」のみを厳選して紹介するマッチングサイト『<a href="https://breederfamilies.com/" target="_blank" rel="noopener" title="Breeder Families">Breeder Families</a>』を運営する株式会社ペトリコウェルの調査によると、<strong>獣医師の約7割がレアカラーや極小犬、ミックスに反対</strong>しているいう結果も出ています<code><sup>1)2)</sup></code>。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="683" src="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2025/11/sub9-1024x683.png" alt="" class="wp-image-4435" srcset="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2025/11/sub9-1024x683.png 1024w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2025/11/sub9-300x200.png 300w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2025/11/sub9-768x512.png 768w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2025/11/sub9-1536x1024.png 1536w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2025/11/sub9.png 1920w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">※極小犬・レアカラー犬の健康リスク調査結果</figcaption></figure>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="683" src="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2025/11/a0410b3aa84e67cb9177b4f0344d2f2d-1024x683.png" alt="" class="wp-image-4436" srcset="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2025/11/a0410b3aa84e67cb9177b4f0344d2f2d-1024x683.png 1024w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2025/11/a0410b3aa84e67cb9177b4f0344d2f2d-300x200.png 300w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2025/11/a0410b3aa84e67cb9177b4f0344d2f2d-768x512.png 768w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2025/11/a0410b3aa84e67cb9177b4f0344d2f2d-1536x1024.png 1536w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2025/11/a0410b3aa84e67cb9177b4f0344d2f2d.png 1920w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">※ミックス犬の健康リスク調査結果</figcaption></figure>



<p><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/17.0.2/72x72/1f449.png" alt="👉" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" /> スタンダードを守ることは「見た目を揃える」ためではなく、犬が健康で快適に生涯を過ごすために不可欠な原則なのです。</p>



<p></p>



<h4 class="wp-block-heading"><strong>遺伝子検査と健康スクリーニングの重要性</strong><strong></strong></h4>



<p>外見のスタンダードを守るだけでは、犬の健全性は保証できません。近親交配や無計画な繁殖は、目に見えない遺伝病を広げてしまう危険があります。そのため優良ブリーダーは遺伝子検査や血統管理、健康診断をしっかり行ったうえで、慎重に繁殖を行います。</p>



<ul class="wp-block-list">
<li><strong>遺伝子検査</strong>：進行性網膜萎縮症（PRA）、変性性脊髄症（DM）などの遺伝病を事前に把握し、リスクのない組み合わせを選ぶ</li>



<li><strong>血統管理</strong>：過去の血統を分析したり、近親交配を避けた繁殖をする</li>



<li><strong>健康診断</strong>：股関節・肘関節のX線検査、心疾患の検査、眼科検査などを繁殖条件に組み込む</li>
</ul>



<p></p>



<p><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/17.0.2/72x72/1f449.png" alt="👉" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" /> こうした取り組みは「子犬を売るため」ではなく「犬種を健全に残すため」の責任ある姿勢です。</p>



<p></p>



<p></p>



<h4 class="wp-block-heading"><a></a><strong>海外の事例に学ぶ</strong><strong></strong></h4>



<p>海外では、スタンダードを守ることと遺伝的健全性を確保することが、両輪として制度化されています。</p>



<ul class="wp-block-list">
<li><strong>KCケネルクラブ（英国）<br></strong>&nbsp;倫理規定 <em>Code of Ethics</em> では「健康や品種の健全性を損なう繁殖は禁止」と明記し、見た目だけで健康を犠牲にする繁殖を否定しています。さらに <em>Health Standard</em> として犬種別に必要な健康検査リストを公開し、ブリーダーに実施を義務づけています<sup>3)</sup>。</li>



<li><strong>FCI（国際畜犬連盟）<br></strong>&nbsp;<em>International Breeding Rules</em> において、DNA検査や識別（マイクロチップ等）、遺伝性疾患キャリア同士の交配禁止を規定。さらに加盟国や犬種クラブに対し、健康検査を条件とした繁殖許可制度の導入を求めています<sup>4)</sup>。</li>
</ul>



<p></p>



<h3 class="wp-block-heading"><strong>2.</strong><strong>住環境の整備と健康ケア</strong></h3>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="775" src="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2025/11/4-2-1024x775.jpg" alt="" class="wp-image-4427" srcset="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2025/11/4-2-1024x775.jpg 1024w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2025/11/4-2-300x227.jpg 300w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2025/11/4-2-768x581.jpg 768w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2025/11/4-2.jpg 1035w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">※写真はイメージです</figcaption></figure>



<p>環境はワンちゃんの体調や免疫力に直結する要素です。子犬期は特にデリケートなので、優良ブリーダーは以下の点を徹底して管理します。加えて、海外規範・法律がどのように環境基準を設けているかも示します。</p>



<p></p>



<h4 class="wp-block-heading"><a></a><strong>なぜ環境が健康を左右するのか</strong><strong></strong></h4>



<p>犬は、生まれてからの環境刺激・衛生・ストレスなどに強く影響を受けます。糞尿がこもった不衛生な空間では皮膚疾患・寄生虫感染・呼吸器系疾患が起きやすく、温度・湿度管理が不十分だと体温調節能力が未熟な子犬は体調を崩します。</p>



<p>また、運動スペースがないと骨格形成にも悪影響を及ぼします。さらに、日々の獣医ケアがなければ感染症リスクが高まり、子犬や親犬の健康維持が難しくなります。</p>



<p>優良ブリーダーは、こうしたリスクを最小化する環境づくりと健康管理をセットで行うべきです。</p>



<p></p>



<h4 class="wp-block-heading"><a></a><strong>優良ブリーダーが満たすべき環境・健康ケア要件</strong><strong></strong></h4>



<p>以下は、良好な飼育環境・健康管理として典型的に期待される要件です：</p>



<ul class="wp-block-list">
<li><strong>衛生管理：</strong>犬舎・居住スペースは毎日掃除・消毒を行い、糞尿や臭いが滞留しないよう配慮する。汚れや湿気がこもらない設計・換気が必要。</li>



<li><strong>温度・湿度管理：</strong>冷暖房および換気設備を備え、夏場・冬場の極端な気温には対応できるようにする。湿度も過乾燥・過湿にならないよう調整。</li>



<li><strong>十分なスペース／運動可能性：</strong>狭いケージに閉じ込めず、犬が自由に歩ける・伏せたり転がったりできるスペースを確保。飼育場所の間取りや通路にもゆとりを持たせる。</li>



<li><strong>医療ケア：</strong>定期ワクチン接種、寄生虫駆除、健康診断、異常時の迅速な獣医介入。繁殖犬も含めて定期チェックする。</li>
</ul>



<p></p>



<h4 class="wp-block-heading"><a></a><strong>海外の事例に学ぶ</strong><strong></strong></h4>



<p>海外では、住環境や健康ケアの基準が法律や規則として明文化されています。</p>



<p><strong>FCI（国際畜犬連盟）</strong></p>



<ul class="wp-block-list">
<li><strong>「Welfare, Well-Being and Protection for Dogs」ガイドライン</strong> にて、犬は「清潔で安全な環境で、十分に動き、社会化できる環境で育てられるべき」と明記。</li>



<li>飼育区域は常に整理され、物が散乱していない状態であることが求められる<sup>5)</sup>。</li>
</ul>



<p></p>



<p><strong>KCケネルクラブ（英国）</strong></p>



<ul class="wp-block-list">
<li><strong>Code of Ethics</strong> には「犬は十分な食事・水・運動・獣医ケアを受ける権利がある」と明記。</li>



<li>繁殖者は犬舎の清潔維持と、病気やけがに対する適切な対応を行うことが倫理的責任とされている<sup>6)</sup>。</li>
</ul>



<p></p>



<p><strong>ドイツ動物愛護法（Tierschutzgesetz）</strong></p>



<ul class="wp-block-list">
<li>第2条で「動物はその種に応じた行動をとれる環境で飼育されなければならない」と規定。</li>



<li>照明・温度・空気環境など、飼育施設の条件を法律で定め、過度なケージ飼育を禁止<sup>7)</sup>。</li>
</ul>



<p></p>



<h3 class="wp-block-heading"><a></a><strong>3.</strong><strong>子犬の社会化</strong><strong></strong></h3>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1035" height="783" src="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2025/11/5-1024x775.jpg" alt="" class="wp-image-4428" srcset="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2025/11/5-1024x775.jpg 1024w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2025/11/5-300x227.jpg 300w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2025/11/5-768x581.jpg 768w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2025/11/5.jpg 1035w" sizes="auto, (max-width: 1035px) 100vw, 1035px" /><figcaption class="wp-element-caption">※写真はイメージです</figcaption></figure>



<p>子犬が心身ともに健全に育つためには、体の健康だけでなく「心の成長」を支える社会化が欠かせません。特に生後3週〜12週頃の「社会化期」は、一生の性格や行動の土台をつくる大切な時期です。この時期に適切な経験を積めなかった子犬は、臆病さや攻撃性などの行動問題を抱えやすくなり、最悪の場合は飼育放棄の原因にもなりかねません。</p>



<p>優良ブリーダーは、母犬や兄弟犬との関わりを確保し、人との触れ合いや日常の音への慣れを意識的に取り入れています。こうした取り組みは、家庭犬としての安心感と社会性を育て、将来的に飼い主と良好な関係を築くための土台になります。</p>



<p></p>



<h4 class="wp-block-heading"><a></a><strong>社会化とは？</strong><strong></strong></h4>



<p>子犬は生後3週〜12週頃に「社会化期」と呼ばれる大切な発達段階を迎えます。この時期に十分な経験を積めないと、成犬になってから臆病さや過度な警戒心、攻撃性などの行動問題を抱えるリスクが高まります。</p>



<p>逆に、豊かな社会化経験をした子犬は、人や犬に対して安心して接することができ、家庭犬としても安定した性格に育ちやすいのです。</p>



<p></p>



<h4 class="wp-block-heading"><a></a><strong>優良ブリーダーが行う社会化の取り組み</strong><strong></strong></h4>



<ul class="wp-block-list">
<li><strong>母犬や兄弟犬と過ごす時間：</strong>兄弟犬とのじゃれ合いや母犬からのしつけを通じて、犬同士のルールや加減を学ぶ。早すぎる引き離しは社会性の欠如につながる。</li>



<li><strong>人との触れ合い：</strong>抱っこや声かけ、遊びを通じて、人との信頼関係を築く。子犬の時期から複数の人間と関わることで、人懐っこさや安心感を身につける・</li>



<li><strong>遊びと刺激：</strong>おもちゃを使った遊びや、探索できる空間を提供。好奇心を伸ばし、ストレスを和らげる。</li>
</ul>



<p></p>



<p><img src="https://s.w.org/images/core/emoji/17.0.2/72x72/1f449.png" alt="👉" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" /> 社会化を怠った子犬は「問題行動を起こしやすい犬」として手放されるリスクも高まります。ブリーダーの取り組みは、その犬の一生を左右すると言っても過言ではありません。</p>



<p></p>



<h4 class="wp-block-heading"><a></a><strong>海外の事例に学ぶ</strong><strong></strong></h4>



<p><strong>FCI（国際畜犬連盟）</strong></p>



<ul class="wp-block-list">
<li>FCIは「社会化はブリーダーの責任」と定義し、子犬を新しい家庭に送り出す前に十分な経験を与えることを求めています。</li>



<li>人や音、環境に慣れるプロセスを繁殖者の責任範囲として位置づけているのが特徴です<sup>8)</sup>。</li>
</ul>



<p></p>



<p><strong>EU「責任ある犬の繁殖ガイドライン」</strong></p>



<ul class="wp-block-list">
<li>EU委員会が示したガイドラインでは、繁殖犬・子犬に対して「十分な運動・刺激・社会化時間を確保すること」が推奨されています。</li>



<li>さらに「五つの自由（飢え・不快・痛み・恐怖・正常な行動の自由）」を尊重することが社会化を含む繁殖活動の大前提とされています<sup>9)</sup>。<br><br></li>
</ul>



<h3 class="wp-block-heading"><a></a><strong>4.</strong><strong>飼い主を選ぶ販売姿勢 ― 命を託す責任</strong><strong></strong></h3>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="775" src="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2025/11/6-1-1024x775.jpg" alt="" class="wp-image-4434" srcset="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2025/11/6-1-1024x775.jpg 1024w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2025/11/6-1-300x227.jpg 300w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2025/11/6-1-768x581.jpg 768w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2025/11/6-1.jpg 1294w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">※写真はイメージです</figcaption></figure>



<p>ペットを迎えることは、“命を商品として買う”のではなく、“家族として託される”という行為です。優良ブリーダーは「売って終わり」ではなく、「譲渡後こそが責任の始まり」と考えます。子犬の未来を見据えた販売姿勢こそ、ブリーダーの良心を映すものです。</p>



<p></p>



<h4 class="wp-block-heading"><a></a><strong>優良ブリーダーの販売姿勢における具体的取り組み</strong><strong></strong></h4>



<ul class="wp-block-list">
<li><strong>ペットショップやオークションに流さない：</strong>子犬を流通チャネルに乗せることは、輸送や環境変化による心身の負担を増やします。優良ブリーダーはこうした販売方法を避け、直接のやり取りを基本とします。</li>



<li><strong>飼い主を選ぶ面談・審査：</strong>住環境や生活スタイル、飼育経験、経済的余裕などを確認し、終生飼養が可能かを見極めます。安易に「誰にでも譲る」のではなく、犬にとって幸せな環境を整えられるかを重視します。</li>
</ul>



<p></p>



<h4 class="wp-block-heading"><strong>海外の事例に学ぶ</strong></h4>



<p><strong>KCケネルクラブ（英国）</strong></p>



<ul class="wp-block-list">
<li>また「飼い主が終生飼養できるかどうかを確認すること」が義務とされ、もし飼えなくなった場合にはブリーダーが再引き取りや再譲渡を支援する責任があると定められています。<a id="_msocom_1"></a></li>



<li>倫理規定 <em>Code of Ethics</em> において、ブリーダーは「子犬をペットショップやディーラーに販売してはならない」と明記<sup>10)</sup>。</li>
</ul>



<p></p>



<h3 class="wp-block-heading">まとめ</h3>



<p>海外では、犬の福祉を守るための繁殖基準や倫理規定がすでに制度として根づいています。<br>日本でも、そうした考え方を参考にしながら、健全な繁殖や適切な飼育環境を当たり前にしていくことが大切です。<br>優良ブリーダーを選ぶという行動は、ひとつの命の幸せを守るだけでなく、社会全体の動物福祉を前へ進める力になります。<br>私たち一人ひとりの選択が、ワンちゃんたちの未来をより優しいものにしていくのです。</p>



<p>次回は、<a href="https://www.animaldonation.org/awgs/report/responsiblebreeder3/" target="_blank" rel="noopener" title="">優良ブリーダーのチェックリスト</a>についてご紹介します。</p>



<p></p>



<p>参考文書：<br>1）『<a href="https://breederfamilies.com/" title="">Breeder Families</a>』を運営する株式会社ペトリコウェルの調査　&#8221;【獣医師の7割が反対！】見た目重視の繁殖に潜むリスク&#8221;　<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000137941.html" title="">URL</a><br>2）『<a href="https://breederfamilies.com/" title="">Breeder Families</a>』を運営する株式会社ペトリコウェルの調査　&#8221;獣医師の75%以上がミックス犬のリスクを懸念！一方で飼い主の約8割は認識せず&#8221;　<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000017.000137941.html" title="">URL</a><br>3）KCケネルクラブ（英国）　KC Code of Ethics　<a href="https://www.thekennelclub.org.uk/about-us/about-the-kennel-club/the-kennel-club-rules-regulations-and-codes/the-kennel-club-code-of-ethics/?utm_source=chatgpt.com" title="">URL</a><br>4）FCI（国際畜犬連盟） FCI Statutes　<a href="https://www.fci.be/en/FCI-Statutes-39.html" title="">URL</a><br>5）FCI（国際畜犬連盟） FCI Welfare Guidelines　<a href="https://www.fci.be/en/Welfare-well-being-and-protection-for-pedigree-dogs-worldwide-1291.html" title="">URL</a><br>6）KCケネルクラブ（英国）　KC Code of Ethics　<a href="https://www.thekennelclub.org.uk/about-us/about-the-kennel-club/the-kennel-club-rules-regulations-and-codes/the-kennel-club-code-of-ethics/?utm_source=chatgpt.com" title="">URL</a><br>7）ドイツ動物愛護法（Tierschutzgesetz）　German Animal Welfare Act　<a href="https://www.animallaw.info/statute/germany-cruelty-german-animal-welfare-act?utm_source=chatgpt.com" title="">URL</a><br>8）FCI（国際畜犬連盟） FCI Welfare Guidelines　<a href="https://www.fci.be/en/Welfare-well-being-and-protection-for-pedigree-dogs-worldwide-1291.html" title="">URL</a><br>9）EU「責任ある犬の繁殖ガイドライン」　<a href="https://food.ec.europa.eu/system/files/2020-11/aw_platform_plat-conc_guide_dog-breeding.pdf#:~:text=%E2%97%8F%20Popular%20Sire%20Effect,year%20period%20%28Gleroy%202015" title="">URL</a><br>10）KCケネルクラブ（英国）　KC Code of Ethics　<a href="https://www.thekennelclub.org.uk/about-us/about-the-kennel-club/the-kennel-club-rules-regulations-and-codes/the-kennel-club-code-of-ethics/?utm_source=chatgpt.com" title="">URL</a><br></p>



<p></p><p>The post <a href="https://www.animaldonation.org/awgs/report/responsiblebreeder2/">優良ブリーダーを見抜く目を持とう_第二回～海外基準に見るヒント～</a> first appeared on <a href="https://www.animaldonation.org/awgs">AWGs</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>優良ブリーダーを見抜く目を持とう_第三回～チェックリスト～</title>
		<link>https://www.animaldonation.org/awgs/report/responsiblebreeder3/?utm_source=rss&#038;utm_medium=rss&#038;utm_campaign=responsiblebreeder3</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[望月舞]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 11 Nov 2025 09:48:20 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[優良ブリーダーを見抜く目を持とう]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://www.animaldonation.org/awgs/?post_type=report&#038;p=4430</guid>

					<description><![CDATA[<p>ここまでの連載では、優良ブリーダーを見抜くための理念や環境づくり、社会化、販売姿勢などを紹介してきました。最終回となる今回は、それらを踏まえて「実際にどんなポイントを確認すればいいのか」を整理します。 ワンちゃんを迎える [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://www.animaldonation.org/awgs/report/responsiblebreeder3/">優良ブリーダーを見抜く目を持とう_第三回～チェックリスト～</a> first appeared on <a href="https://www.animaldonation.org/awgs">AWGs</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>ここまでの連載では、優良ブリーダーを見抜くための理念や環境づくり、社会化、販売姿勢などを紹介してきました。<br>最終回となる今回は、それらを踏まえて「実際にどんなポイントを確認すればいいのか」を整理します。</p>



<p>ワンちゃんを迎える前に、ブリーダーの考え方や環境を自分の目で確かめることはとても大切です。<br>海外のブリーディング基準にも通じる視点をもとに、信頼できるブリーダーを見極めるためのチェックリストを紹介します。</p>



<p></p>



<h3 class="wp-block-heading"><strong>遺伝的リスク</strong><strong></strong></h3>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="775" src="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2025/11/7-1024x775.jpg" alt="" class="wp-image-4432" srcset="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2025/11/7-1024x775.jpg 1024w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2025/11/7-300x227.jpg 300w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2025/11/7-768x581.jpg 768w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2025/11/7.jpg 1035w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">※写真はイメージです</figcaption></figure>



<ul class="wp-block-list">
<li>ミックス犬や極小サイズ、レアカラーを繁殖していないか？</li>



<li>親犬の遺伝子検査や血統証明を提示してくれるか？</li>
</ul>



<p></p>



<h3 class="wp-block-heading"><a></a><strong>住環境・健康ケア</strong><strong></strong></h3>



<ul class="wp-block-list">
<li>犬舎を訪れたとき、清潔で臭いが強すぎないか？</li>



<li>冷暖房や広さなど、環境が整っているか？</li>



<li>ワクチンや健康診断の記録を渡してくれるか？</li>
</ul>



<p></p>



<h3 class="wp-block-heading"><a></a><strong>社会化</strong><strong></strong></h3>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="775" src="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2025/11/8-1024x775.jpg" alt="" class="wp-image-4433" srcset="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2025/11/8-1024x775.jpg 1024w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2025/11/8-300x227.jpg 300w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2025/11/8-768x581.jpg 768w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2025/11/8.jpg 1035w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">※写真はイメージです</figcaption></figure>



<ul class="wp-block-list">
<li>子犬が母犬や兄弟犬と自然に過ごしているか？</li>



<li>人や生活環境への慣れを意識した飼育がされているか？</li>
</ul>



<p></p>



<h3 class="wp-block-heading"><a></a><strong>販売姿勢</strong><strong></strong></h3>



<ul class="wp-block-list">
<li>ペットショップやオークションを利用していないか？</li>



<li>飼い主を選ぶ姿勢があるか？（急かす場合は要注意）</li>
</ul>



<p></p>



<h3 class="wp-block-heading">まとめ</h3>



<p>優良ブリーダーを見抜くために必要なのは、特別な知識よりも「命に向き合う姿勢」を見極めることです。<br>遺伝的な健全性を大切にしているか、清潔で安心できる環境を整えているか、子犬の心を育む社会化に取り組んでいるか、そして何より、命を大切に託す誠実な販売姿勢を持っているか――。</p>



<p>こうした視点でブリーダーを見ることは、ワンちゃんの幸せな一生を守る第一歩です。<br>一人ひとりが正しい選択を積み重ねていけば、健全な繁殖と動物福祉が当たり前の社会へとつながっていきます。</p><p>The post <a href="https://www.animaldonation.org/awgs/report/responsiblebreeder3/">優良ブリーダーを見抜く目を持とう_第三回～チェックリスト～</a> first appeared on <a href="https://www.animaldonation.org/awgs">AWGs</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>「かわいい」の裏に隠されたスコティッシュフォールド問題</title>
		<link>https://www.animaldonation.org/awgs/report/geneticdisease/?utm_source=rss&#038;utm_medium=rss&#038;utm_campaign=geneticdisease</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[anidone_admin]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 27 Oct 2025 09:38:46 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[見た目優先のブリーディングはもうやめよう]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://www.animaldonation.org/awgs/?post_type=report&#038;p=3208</guid>

					<description><![CDATA[<p>独特の折れた耳（垂れ耳）が特徴的なスコティッシュフォールド。日本で最も人気な猫種(1)ですが、かわいい外見が重要視されるがゆえに、実は健康面において様々な問題を抱えているのです。 今回はスコティッシュフォールドにどんな問 [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p>独特の折れた耳（垂れ耳）が特徴的なスコティッシュフォールド。日本で最も人気な猫種<sup><sup>(1)</sup></sup>ですが、かわいい外見が重要視されるがゆえに、実は健康面において様々な問題を抱えているのです。</p>



<p>今回はスコティッシュフォールドにどんな問題が隠されているのか考えていきましょう。</p>



<h3 class="wp-block-heading">スコティッシュフォールドとはどんな猫なのか？</h3>



<p>スコティッシュフォールドは、元々は1961年にスコットランドで発見された垂れ耳の野良猫がはじまりとされています。</p>



<p>大きくて丸い目と頭、丸みをおびた体型に短い足、長めのしっぽ、独特の折れた耳が特徴です。また、まるで人間が椅子に座るように腰をかける、いわゆる「スコ座り」が可愛いと言われております。</p>



<h3 class="wp-block-heading">なぜ問題視されているのか？</h3>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="576" src="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2024/05/a542562b3c912f8244217642798660ae-1024x576.png" alt="" class="wp-image-3217" srcset="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2024/05/a542562b3c912f8244217642798660ae-1024x576.png 1024w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2024/05/a542562b3c912f8244217642798660ae-300x169.png 300w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2024/05/a542562b3c912f8244217642798660ae-768x432.png 768w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2024/05/a542562b3c912f8244217642798660ae-1536x864.png 1536w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2024/05/a542562b3c912f8244217642798660ae.png 1920w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">（画像はイメージです）</figcaption></figure>



<p>ただし、このような可愛い外見は、健康を犠牲にしたものなのです。にもかかわらず、ペットとして人気があるという理由で、人間が意図的にそのような外見になるよう繁殖しているのです。<br>具体的にどのような問題があるのか見ていきましょう。</p>



<p><strong>1.折れ耳のスコティッシュは、骨軟骨異形成症という遺伝性疾患を抱えている</strong><br>耳が折れる原因は軟骨異形成という遺伝性の病気によるものなのです。耳以外の症状では手首や足首に骨瘤ができる、痛みを覚える、歩き方がぎこちなくなったり、引きずるようになるなどの症状があります。先ほどの「スコ座り」も、通常の猫の座り方では痛みを感じたり、体に負担があるため、関節にかける負担が軽減されるよう猫側が工夫しているものと考えられています。</p>



<p><strong>2.耳が折れているため、外耳炎にもなりやすい</strong><br>折れ耳のスコティッシュフォールドは、耳が折れているので通気性が悪く、雑菌が繁殖しやすい状態にあります。よって、耳の皮膚に炎症が起こる外耳炎など耳の病気を引き起こしやすくなります。</p>



<p><strong>3.日本では、あえて折れ耳のスコティッシュを産ませている</strong><br>実は、スコティッシュフォールドの全てが折れ耳になるわけではありません。立ち耳になる確率は約70％、折れ耳になる確率は約30％と、むしろ立ち耳になる確率の方が高いのです。立ち耳のスコティッシュフォールドは、耳が折れる軟骨異形成の遺伝子を持たずに生まれるため、軟骨異形成症になる確率は低いと言われております。</p>



<p>そして、折れ耳のスコティッシュフォールドは、ペットとして人気ゆえに、人間が意図的に折れ耳のスコティッシュフォールド同士を交配させることで、産み出しているのです。</p>



<p>これがスコティッシュフォールドが、かわいそう、問題であると言われる理由です。</p>



<h3 class="wp-block-heading">実際スコティッシュフォールドは健康上問題を抱えやすいのか？</h3>



<p>実際にスコティッシュフォールドは健康上問題を抱えやすいのでしょうか？<br>アニコム損害保険の保険金支払い実績を見てみましょう。</p>



<p><strong>歩行異常/跛行/四肢の痛み、関節炎を発症いやすい</strong><br>保険金支払い情報をみると、スコティッシュフォールドは他の猫に比べて、歩行異常/跛行/四肢の痛みの有病倍率が1.6倍、関節炎が2.3倍という結果になっております<sup>(2)</sup>。<br></p>



<p><strong>外耳炎も発症しやすい</strong><br>また、外耳炎においても有病倍率が1.5倍という結果になっております<sup><sup>(3)</sup></sup>。</p>



<p>やはり、折れ耳のスコティッシュフォールドは実際に病気を発症しやすいことが分かりますね。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><strong>海外各国ではどのように規制されているのか？</strong></h3>



<p>日本では繁殖・販売が認められている折れ耳のスコティッシュフォールドですが、海外各国ではどのような規制が設けられているか見ていきましょう。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="576" src="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2024/05/2bdb08a22eba5ba14a4de8ae9a6e3679-1024x576.png" alt="" class="wp-image-3215" srcset="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2024/05/2bdb08a22eba5ba14a4de8ae9a6e3679-1024x576.png 1024w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2024/05/2bdb08a22eba5ba14a4de8ae9a6e3679-300x169.png 300w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2024/05/2bdb08a22eba5ba14a4de8ae9a6e3679-768x432.png 768w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2024/05/2bdb08a22eba5ba14a4de8ae9a6e3679-1536x864.png 1536w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2024/05/2bdb08a22eba5ba14a4de8ae9a6e3679.png 1920w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">（画像はイメージです）</figcaption></figure>



<p><strong>オランダ</strong><br>オランダでは、スコティッシュフォールドなどの折れ耳の猫の繁殖は禁止されております。動物飼育例第 3.4 条の違反になるとされています<sup><sup>(4)</sup>。</sup></p>



<p><strong>ベルギー</strong><br>ベルギーのフランドル地方では、2021年10月1日より、スコティッシュフォールドなどの折れ耳の猫の繁殖と販売が禁止されました<sup>(5)</sup>。</p>



<p><strong>オーストリア</strong><br>オーストリアでは、2020年に、スコティッシュフォールドの繁殖が禁止されました。オーストリア動物福祉法は、残酷な繁殖や、不適切な飼育条件に当てはまる動物の輸入、購入、仲介、譲渡、展示を禁止しています<sup>(6)</sup>。</p>



<h3 class="wp-block-heading">獣医師のインタビューコメント</h3>



<p>過去アニドネメンバーがインタビューを行った獣医師からも、折れ耳のスコティッシュフォールドについて問題視する発言もありました。</p>



<p>「私が過去に関節のレントゲンを撮った折れ耳のスコティッシュは、すべてがこの疾患を持っていました。折れ耳のスコティッシュフォールドは、かわいい外見が重要視されるがゆえに、生きていく上で不利な形を持って生まれてくる猫なのです。」<sup><sup>(7)</sup></sup></p>



<h3 class="wp-block-heading">おわりに</h3>



<p>皆さんいかがでしょうか？スコティッシュフォールドが「かわいい」というのは分かります。しかし、その裏側では、健康上の問題を抱え、苦しんでいます。</p>



<p>消費者が欲しがるから、ペットショップが求め、ブリーダーが繁殖する、そして動物が苦しむ。この構造は長年変わらないペット業界の大きな問題点です。</p>



<p>まずは、我々消費者が正しい情報をもとに正しい選択をする。それが世の中の動物たちを救うことになると思っております。<br><br>出典：<br>1)　<a href="https://www.anicom-sompo.co.jp/nekonoshiori/9354.html" title="アニコム損害保険株式会社.猫と暮らしの大百科.【2024年最新版】猫の名前＆人気猫種ランキング！">アニコム損害保険株式会社.猫と暮らしの大百科.【2024年最新版】猫の名前＆人気猫種ランキング！</a><br>2)　<a href="https://www.anicom-navi.com/akinator/Finding/result?species_id=2&amp;breeds=02033&amp;age=&amp;sex=&amp;parts=09%2C11&amp;name=%E3%82%B9%E3%82%B3%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89&amp;symptoms=&amp;details=" title="アニコム診療費統計情報より">アニコム損害保険株式会社.傷病統計.どうぶつ診療費</a><br>3)　<a href="https://www.anicom-navi.com/akinator/Finding/result?species_id=2&amp;breeds=02033&amp;age=&amp;sex=&amp;parts=09%2C11&amp;name=%E3%82%B9%E3%82%B3%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89&amp;symptoms=&amp;details=" title="アニコム診療費統計情報より">アニコム損害保険株式会社.傷病統計.どうぶつ診療費</a><br>4)　<a href="https://www.nvwa.nl/onderwerpen/honden-en-katten/fokken-met-uw-hond-of-kat/fokken-met-katten" title="NVWA公式サイトより">NVWA.Fokken met uw hond of kat</a><br>5)　<a href="https://www.vlaanderen.be/verbod-op-de-kweek-en-het-verhandelen-van-fold-katten" title="ベルギーフランダース州公式サイトより">ベルギーフランダース州.Verbod op de kweek en het verhandelen van fold katten</a><br>6)　<a href="https://www.tieranwalt.at/de/Projekte/Qualzucht_ALT/Qualzucht-bei-Katzen/iActivityId__433.htm" title="Tierschutz Ombudsstelle Wineより">Tierschutz Ombudsstelle Wine.Scottish Fold-Katzen sind Qualzucht</a><br>7)　<a href="https://www.animaldonation.org/blog/interview/interview_petexperts/54963/" title="アニドネ記事より">公益社団法アニマル・ドネーション.動物の専門家インタビュー.犬猫のブリーディングを行っているのは人間。だから人間が遺伝性疾患を減らせるはず</a></p>



<p></p><p>The post <a href="https://www.animaldonation.org/awgs/report/geneticdisease/">「かわいい」の裏に隠されたスコティッシュフォールド問題</a> first appeared on <a href="https://www.animaldonation.org/awgs">AWGs</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>犬猫保護団体の「現場」と「動物福祉」を可視化する ~犬猫保護団体 活動白書2025を読み解く~</title>
		<link>https://www.animaldonation.org/awgs/report/hakusho2025/?utm_source=rss&#038;utm_medium=rss&#038;utm_campaign=hakusho2025</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[anidone_admin]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 02 Sep 2025 11:42:28 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[犬猫保護団体の「現場」と「動物福祉」を可視化する ~活動白書2025を読み解く~]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>1. はじめに：保護活動の「いま」を知る意味 保護された犬や猫と暮らす人が身近に増え、保護犬や保護猫という言葉も定着してきたように思います。けれども、その保護活動を行なっている団体がどのように考えているのか、どのように保 [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://www.animaldonation.org/awgs/report/hakusho2025/">犬猫保護団体の「現場」と「動物福祉」を可視化する ~犬猫保護団体 活動白書2025を読み解く~</a> first appeared on <a href="https://www.animaldonation.org/awgs">AWGs</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p></p>



<h3 class="wp-block-heading"><strong>1. はじめに：保護活動の「いま」を知る意味</strong></h3>



<p>保護された犬や猫と暮らす人が身近に増え、保護犬や保護猫という言葉も定着してきたように思います。けれども、その保護活動を行なっている団体がどのように考えているのか、どのように保護動物の福祉を考えて世話をしているのか、どのような課題を抱えているのかを深く理解している人はまだ少ないかもしれません。</p>



<p><a href="https://www.animaldonation.org/anidone/wp-content/uploads/2025/04/b116a60731b7b7451514ab34ec944b7a-1.pdf" target="_blank" rel="noopener" title="「犬猫保護団体 活動白書2025」"><strong>「犬猫保護団体 活動白書2025」</strong></a>は、全国176の団体から寄せられた声をもとに、保護活動の実態や保護団体の考えを可視化した先駆的な調査です。この記事ではこの白書を、AWGsのゴールを踏まえて動物福祉という視点から読み解きながら、動物保護団体による命を守る営みのリアルを一緒に考えてみたいと思います。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><strong>2. 動物福祉って？</strong></h3>



<p>ところで「動物福祉」という言葉を聞いて、どんなイメージが浮かぶでしょうか。病気やけがを治してあげること？きれいな場所で飼うこと？それとも、愛情をかけて世話をすること？</p>



<p>そもそも「福祉（Welfare）」とは、広辞苑によれば「幸福」や「生活の安定・充足」を意味します。動物にとっての福祉も同様に、「身体的・精神的に健康で、幸福であり、環境と調和していること<sup>1)</sup>」が重要なポイントになります。</p>



<p>実は国際的には、1965年にイギリスで提唱された「5つの自由（Five Freedoms）」が、動物福祉の基本的な考え方として知られています。これは動物が本来持つべき最低限の権利ともいえるもので、以下の5つが大きな柱になります。</p>



<ol style="list-style-type:lower-alpha" class="wp-block-list">
<li>飢えや渇きからの自由</li>



<li>肉体的苦痛や不快からの自由</li>



<li>傷病からの自由</li>



<li>恐怖や不安からの自由</li>



<li>本来の行動を表現する自由</li>
</ol>



<p></p>



<p>この「5つの自由」は、世界中の動物保護・福祉政策の基盤となっており、日本国内でも少しずつこの視点が広がってきています。</p>



<p>つまり動物福祉とは、単に「生かすこと」ではなく、「どう生きているか」にまで目を向ける考え方なのです。保護された犬や猫たちに対しても、この考え方の下で幸せに生きられる環境を整えていく必要があります。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><strong><strong>3. 保護団体の活動</strong></strong></h3>



<p>動物保護団体というと、「捨てられた犬や猫を引き取って世話をする団体」といった漠然としたイメージを持っている方も多いかもしれません。けれども、実際の活動はそれだけにとどまりません。</p>



<p>団体の多くは、保護された動物たちに医療ケアを施し、社会性を身につけさせ、人に慣れさせるトレーニングや栄養管理、適切な環境づくり、譲渡への試みまでを一貫して行っています。これは、単に「保護する」ための活動ではなく、「動物達の福祉を守る」ための努力でもあります。一頭一頭の背景や性格に応じてケアの内容を変えたり、譲渡先の家庭環境を慎重に確認したりするなど、非常にきめ細かい対応を行なっている保護団体もあります。</p>



<p>また保護活動と並行して、捨て犬・捨て猫を減らすための啓発活動や多頭飼育崩壊の防止策にも取り組んでいたり、地域イベントを活用して譲渡会の開催や寄付の呼びかけなど地域との接点も積極的に広げているところもあります。</p>



<p>こうした日々の活動の中で、限られた人員と資金の中でも保護団体が犬や猫の福祉をできる限り高めようとしていることが、<a href="https://www.animaldonation.org/anidone/wp-content/uploads/2025/04/b116a60731b7b7451514ab34ec944b7a-1.pdf" target="_blank" rel="noopener" title="「犬猫保護団体 活動白書2025」"><strong>「犬猫保護団体 活動白書2025」</strong></a>からも見えてきます。これから少し白書を深掘りしていきましょう。</p>



<h3 class="wp-block-heading"><strong><strong>4. 活動白書から見えてくる保護団体の現状や意識</strong></strong></h3>



<p>保護活動の現場はどのように成り立っているのでしょうか？活動白書では、全国176団体からの回答をもとに、運営体制や保護の流れ、資金状況などの実態が定量的な数値と共に明らかにされています。この4章ではその中でも特に、保護団体の基盤に関わる3つの要素に注目してみたいと思います。<br></p>



<h5 class="wp-block-heading"><strong><strong>(ア) スタッフ体制と活動規模</strong></strong></h5>



<p>日本においてスタッフ体制やどれくらいの大きさの保護団体が多いのでしょうか？白書に記載されているデータを一緒にみていきましょう。</p>


<div class="wp-block-image is-style-default">
<figure class="aligncenter is-resized"><img decoding="async" src="https://lh7-rt.googleusercontent.com/docsz/AD_4nXdWR2dZ8EZ5woZzY1H8DJB8qranAKtmxlBvKblkKZX7SrJWV_xZQ7-JtG0NxXQ2kPpQG3mSszXGgQVWEVMgbFltGV2YFVyDLfGGtSUqEqoQAEkwwxODRKuZFLQHDwAeEWejYiy_Uw?key=ia2lkV-QUJrzxuEptcW77A" alt="" style="width:298px;height:auto"/></figure>
</div>


<p>まず目につくのは、スタッフの約76％が無償のボランティアとして活動しているという点です。中には有償で取り組む職員を抱える団体もあるものの、日々の運営が善意の時間に支えられている構造が浮かび上がります。</p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter is-resized"><img decoding="async" src="https://lh7-rt.googleusercontent.com/docsz/AD_4nXeckvbFFa4LnexDBKg09LfvOu1_FO96vsDPGBcq5nxgathpzLHwiBtWQMgOl98UXDy4tt5DAYyi-pfDCI7ZLKzW_2Fku5CKp6JcWsj4yn_gyPO7L6rXDkm1syrtjyM9tHpaW-GJtA?key=ia2lkV-QUJrzxuEptcW77A" alt="" style="width:365px;height:auto"/></figure>
</div>

<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter is-resized"><img decoding="async" src="https://lh7-rt.googleusercontent.com/docsz/AD_4nXf9SYdDeF6O0pcf6YOsMvqDEQIyVLE_2wJbSNhSo_PAIEIMl4rDjUi3uPRDhBqC8xx_FFtSlJeZ10VwwJER5MMq4HU9M6dFgshfict0SWnCx7v6RvrK3U_LSbiaV4IY6Up-MLFPPA?key=ia2lkV-QUJrzxuEptcW77A" alt="" style="width:474px;height:auto"/></figure>
</div>


<p>団体の規模としては30頭未満の団体が約44％（小規模）、100頭未満が約39％（中規模）となっており、調査に協力していただいた団体の多くが中小規模であることがわかります。同様に、猫のみを保護している団体が約56％で中央値で29頭ほど保護、犬猫の両方を保護している団体が約33%で中央値で44頭ほど保護していることがわかりました。</p>



<p>つまり、調査に協力いただいた団体が日本全体を表している仮定をとれば、日本には中小規模の団体が多く存在し、そこにいる保護動物達は無償のボランティアによって管理・ケアされているケースが多いということが考えられますね。</p>



<p></p>



<p></p>



<h5 class="wp-block-heading"><strong>(イ) 保護経路と保護団体の意識</strong></h5>



<p>保護団体が保護している犬猫の多くがどこから来ているのかご存知でしょうか？ここでは保護団体がどのような場所から動物たちを保護しているのか現実のデータを一緒に見ていきましょう。</p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter is-resized"><img decoding="async" src="https://lh7-rt.googleusercontent.com/docsz/AD_4nXdXO3-jLNJSAIAXUefflUaBiqjLVaIH2vAxw-DAOxGio-pbm4T-5t2ZFjx7lF0IjAIP_klbaif-bIbimc8XUVScsJv3aAfdaMooErYFwiTtQplvvhk2jMHe1nzYpr93Q8_LIV-fQw?key=ia2lkV-QUJrzxuEptcW77A" alt="" style="width:757px;height:auto"/></figure>
</div>


<p>実は犬や猫の保護経路は、犬が行政機関（動物愛護センター等）からの引き取りで74％、猫は野良や捨て猫、迷子猫の保護が64~76%と主流となっています。犬と猫で傾向が大きく異なることが見えてきます。</p>



<p>これは保護する動物の種類によって行政と民間団体が役割を分担しながら連携することの必要性が高まっていることを物語っています。</p>



<p>では、このようにさまざま場所から動物たちを保護している団体は動物の福祉についてどのような課題を持っているのでしょうか？以下がそのデータになります。</p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter is-resized"><img decoding="async" src="https://lh7-rt.googleusercontent.com/docsz/AD_4nXf4mQS0q8jMiU2uWzQOGVHFSknM0V4i3BTiSJl1qErUuvxGrpbCQx-TxBeTQBfdpOWvIKUJrAKUNaZ6p7Fada9OeFIg04trQpon9yE01urdNiAvbsDh5mtC035Q-pmxrNI-xjlU4g?key=ia2lkV-QUJrzxuEptcW77A" alt="" style="width:732px;height:auto"/></figure>
</div>


<p>調査に協力していただいた約80％の団体が動物たちの福祉に関して課題に感じていることとして、一般飼育者の飼育放棄や多頭飼育崩壊に関する点を挙げていました。これはあまり深く考えずに<strong>「感情を持つ生命存在」</strong>を購入したり飼育してしまう現代を生きるオーナーに対して課題感をもつ団体が多いことを示しているのかもしれませんね。</p>



<p></p>



<p></p>



<h5 class="wp-block-heading"><strong>(ウ) 資金の透明性と課題</strong></h5>



<p>この章の最後に団体運営においてよく課題に挙げられる資金についてどのように考えている団体が多いのかデータを見ていきましょう。</p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter"><img decoding="async" src="https://lh7-rt.googleusercontent.com/docsz/AD_4nXfvXNa06sDRbyBGoXw9zFDNOpx_Kk952ZW1-y1ZL34cNZXCw-BiNgiULl5lIZ9HN9nOOlF9DGS5ki-JzCYI3DkTlt4J9DOhosjClBct_skhuNh5z8lLla3VMOpK09o121LP7-4xUw?key=ia2lkV-QUJrzxuEptcW77A" alt=""/></figure>
</div>


<p>アンケートの結果からも保護活動の課題として資金面を挙げた団体は約60％となっていることがわかりました。よく言われるように、これは多くの団体が保護活動の資金を寄付金や譲渡費用に依存しており、常に綱渡りのような運営を強いられていることが推察されます。</p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter is-resized"><img decoding="async" src="https://lh7-rt.googleusercontent.com/docsz/AD_4nXfQVdOZ3TvQct-UdMq8kq-ftLmkOSusOaQILh2Ht4O3rK_JGDXbtu7ILGgGP7vhGyqtA3eOCdcTjP3FGEF5Q7I3d9XGuv9zLVSd5MOPv1NXfjIFWrN8ncrc1fLsxDb6U_FNQS3U8A?key=ia2lkV-QUJrzxuEptcW77A" alt="" style="width:772px;height:auto"/></figure>
</div>


<p>資金の透明性に関してのアンケート回答を見ると、収支報告を公開している団体の割合も小中規模の団体で約76％、大規模の団体で約90%となっているようです。</p>



<p>つまり保護という大変な活動を行うと同時に多くの団体が信頼を得ながら継続的に活動していくために資金の使途や方針を明確にする努力も行なっていることが推察されます。</p>



<p></p>



<h3 class="wp-block-heading"><strong>5. 動物福祉を重視している犬猫保護団体~AWGsのゴールに関連して~</strong></h3>



<p>そして今回の白書でもう一つ注目すべきは、保護団体が「ただ命をつなぐ」だけではなく、動物福祉の視点を持って保護動物の生活の質つまり福祉を高めようとしていることが、さまざまな回答から読み取れる点です。ここでは、団体が実際に行っている福祉的配慮をAWGsのゴールを踏まえて4つの観点から見ていきましょう。</p>



<h5 class="wp-block-heading"><strong>(ア) 散歩やしつけ</strong></h5>



<p>まずは動物福祉の基本である５つの自由では「本来の行動を表現する自由」や「肉体的苦痛や不快からの自由」、AWGsではゴール2の「本能的欲求を満たそう」やゴール6の「犬猫の社会性を向上」について考えていくために非常に重要なことである、<strong>散歩</strong>と<strong>しつけ</strong>について保護団体が行なっていることをデータともにみていきましょう。</p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter is-resized"><img decoding="async" src="https://lh7-rt.googleusercontent.com/docsz/AD_4nXfs0FcouiFxVmT7WJTImNbWOZB1uNZ7Ra6EKX9YAvJQNPzATyckGFjOgxjYUUiT8gS2JoWmeXOsKrB8V-IrVu-YsmST9cApktJ8DPO4-MV_kXFgLgOMcYBw9cttI_PcAiaiPWU5Ug?key=ia2lkV-QUJrzxuEptcW77A" alt="" style="width:755px;height:auto"/></figure>
</div>


<p>毎日30分~1時間または1時間以上の散歩を行なっている団体は約61％で、中小規模の団体のほうが散歩にかけられる頻度や時間が長い傾向がみられました。</p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter is-resized"><img decoding="async" src="https://lh7-rt.googleusercontent.com/docsz/AD_4nXdXfiz4VuYyyTHKB5ViSeXW5jsAZorLgeXgdm6DZ5Z8ZIGD-ic44E-1NFDH0w9hw6Kt895qdAQsMtlnHH9YihJ0B-HtuBDuhNLKjqOUYNa9XpRFmvZE72okUjKZIYM2D8U31sOIsg?key=ia2lkV-QUJrzxuEptcW77A" alt="" style="width:636px;height:auto"/></figure>
</div>


<p>さらに、しつけに関しても約95％の団体でなんらかのしつけを行なっていました（トレーナー、担当または群れによるしつけ）。これは保護団体の多くが福祉において重要な動物たちが「本来の行動を表現する」ことを重視する取り組みを心がけており、譲渡後の家庭における適応にもつながる重要な活動をしっかり考慮していることを示唆しています。</p>



<p>多くの団体が、犬に対する定期的な散歩やしつけトレーニングを行っており、ストレスの軽減や社会性の向上を図っていることがみてとれますね。</p>



<p></p>



<h5 class="wp-block-heading">(イ) 犬猫の栄養管理</h5>



<p>食事は生きるためだけでなく健康を維持し、心身の安定にも直結する要素です。そのため動物福祉の柱のすべてに関わってきます。AGWsのゴール11の「健やかな一生を」の達成にも必要不可欠な要素になります。では保護団体はどのように保護動物たちの食事についてケアしているのでしょうか？活動白書のデータを一緒にみていきましょう。</p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter is-resized"><img decoding="async" src="https://lh7-rt.googleusercontent.com/docsz/AD_4nXfwEzyLeHtXQ_9qGTpueN4RTfOHSH1CmCVvV2lcsSx9OmUVF7WP5b3MtFuNTskNCsGf5Mkn7sTl7AN5WctItq9jeqicRNpq9fcg_kWx5FkdNlZzEtgDiesmKCgf8DZ7z0v1HWvG6Q?key=ia2lkV-QUJrzxuEptcW77A" alt="" style="width:762px;height:auto"/></figure>
</div>


<p>まず良質なフードを与えることを方針としているのが約82％、さらに年齢別、アレルギーや病歴別などそれぞれ個体の栄養ニーズに合わせたフードを与えていることを方針としている団体の割合は約70〜79％となっていますね。</p>



<p>さらに約40％の団体が食事の頻度を考慮したり、おやつの工夫を行っていたり、一部の団体では、手作りで作っているところもあるようです。</p>



<p>このように保護団体の多くがただ食事を与えるのではなく、それぞれの保護動物たちを見て栄養管理を行なっていること、つまり保護動物たちの福祉を考慮して食事を与えていることが示唆されます。</p>



<p></p>



<h5 class="wp-block-heading"><strong>(ウ) 医療ケアの充実</strong></h5>



<p>医療ケアは動物福祉において「肉体的苦痛や不快からの自由」「傷病からの自由」「恐怖や不安からの自由」などに関わるもっとも重要な事柄の一つです。先の栄養管理と同様にAGWsのゴール11「健やかな一生を」、それだけでなくゴール5の「すべての犬猫へ人のぬくもりを」やゴール8「殺処分をゼロに」にも大きく関わっています。</p>



<p>しかしながら、ワクチン接種や避妊去勢手術だけでなく、慢性疾患や怪我を抱えた個体への医療対応はコストがかかることから普通にペットを飼育していても難しい対応が強いられることが多くあります。</p>



<p>そんな中で保護団体はどのような対応をしているのでしょうか？傾向をみてみましょう。</p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter is-resized"><img decoding="async" src="https://lh7-rt.googleusercontent.com/docsz/AD_4nXcLwbNcNTAHzoPjtp6X6-1DpLHpmbv0BNrILhOV12KptKshTjakItsrL21siHo2Dv2jfS8Xr46eNhH8MvZoYkso-681oKQyXS8v7kMwxKFjEwUaZ7Np2iyPwh4QlH7RNQNI_RnPBg?key=ia2lkV-QUJrzxuEptcW77A" alt="" style="width:632px;height:auto"/></figure>
</div>


<p></p>



<p>約半数の保護団体が保護動物たちへ定期検診を行っているとともに、予防接種を行なっている団体は95%と全国平均の予防接種率約70％<sup>2)</sup>と比べると25％以上高いことがわかりました。このデータから保護団体の多くが保護動物たちの健康を強く配慮していることが示唆されますね。</p>



<p></p>



<h5 class="wp-block-heading"><strong>(エ) 保護環境の整備</strong></h5>



<p>犬猫が過ごす保護環境の整備は「肉体的苦痛や不快からの自由」、「恐怖や不安からの自由」や「本来の行動を表現する自由」、その上でAWGsのゴール1「犬猫に快適な生活の場を」を達成するために非常に重要な事柄のひとつです。</p>



<p>この観点において、保護団体の活動を可視化してみると実に94％もの保護団体が犬猫のストレスや心理的なケアのために清潔な環境を作り出す取り組みを行なっていることがわかりました。さらに適切な室温管理や給餌も90％以上の団体が取り組んでいることがわかりました。</p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter"><img decoding="async" src="https://lh7-rt.googleusercontent.com/docsz/AD_4nXe9creSLMaecnrGH4dvksgRo-HZ0GqoZxxEC-w3QvUTP5v1l-nKB3KH43N2bkaFq2jY38IxwR2w7tMp7VUqW3_eZmJFuk_LlDpQKVYDye0rde6B-h2xPAVksPsCSJxzG1_kK9AZ?key=ia2lkV-QUJrzxuEptcW77A" alt=""/></figure>
</div>


<p>そのうえで大きな施設では小さな施設よりも自由になれるスペースを作ることに配慮している一方で、小さい施設ではスペースが小さくてもリラックスできる空間づくりを考慮している傾向もみられています。</p>



<p>それゆえ、それぞれの施設ではただ保護するのではなく、しっかりと動物福祉に考慮した保護を行なっていることが示唆されます。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="752" height="490" src="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2025/07/99c3e856264aa33262dcdf4d0c41dcb7.png" alt="" class="wp-image-3952" srcset="https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2025/07/99c3e856264aa33262dcdf4d0c41dcb7.png 752w, https://www.animaldonation.org/awgs/wp-content/uploads/2025/07/99c3e856264aa33262dcdf4d0c41dcb7-300x195.png 300w" sizes="auto, (max-width: 752px) 100vw, 752px" /></figure>



<p></p>



<h3 class="wp-block-heading"><strong>6. おわりに：命を支えるために我々ができるこ</strong>と</h3>



<p>活動白書を通じて見えてきたのは、犬猫の命を守る保護団体の存在が実は私たちの日常のすぐ隣にあるということ。そしてその活動が、単なる「保護」ではなく、<strong>感情のある生命存在</strong>である犬猫の「身体的・精神的に健康で、幸福であり、環境と調和していること」という福祉の視点に根ざしているという事実です。<br><br>もし実際に保護団体から犬猫を引き取る場合には、動物福祉を尊重している団体かどうかという視点を加えていただけたら、保護犬猫を介してその団体ともいい関係を築けることと考えられます。</p>



<p>一方で、それほどまでに丁寧に動物と向き合っている団体が、世間から十分に理解されていない、あるいはまだ活動資源に対して課題を感じている現実も浮かび上がってきました。人間の生活と同じように動物の暮らしにも「質」があります。食べられるか、眠れるか、痛みはないか、不安はないか。そしてそれを支える活動が、目立たないところで静かに続いていることを少しでも多くの人に知ってもらいたいと思っています。</p>



<p>この記事をここまで読んでくださった方には、ぜひ一つ、何かできることを見つけていただけるとても嬉しいです。</p>



<ul class="wp-block-list">
<li>団体の活動をSNSでシェアする</li>



<li>フードや毛布など物資を送る</li>



<li>月千円程度からの継続寄付を始めてみる</li>



<li>譲渡会やボランティアに参加してみる</li>



<li>周囲の人に保護動物のことを話してみる など</li>
</ul>



<p></p>



<p>大きな行動でなくても構いません。関心を持つこと、声を届けること、小さな支援を続けること。その一歩が、動物たちの「福祉」を支える確かな力になっていくはずです。</p>



<p>そしてもしお時間があれば記事や白書を読んだ感想をアンケートに答えていただけると嬉しいです。</p>



<p class="has-medium-font-size"><strong><a href="https://www.animaldonation.org/awgs/questionnaire/%e7%8a%ac%e7%8c%ab%e4%bf%9d%e8%ad%b7%e5%9b%a3%e4%bd%93%e3%81%ae%e3%80%8c%e7%8f%be%e5%a0%b4%e3%80%8d%e3%81%a8%e3%80%8c%e5%8b%95%e7%89%a9%e7%a6%8f%e7%a5%89%e3%80%8d%e3%82%92%e5%8f%af%e8%a6%96%e5%8c%96/" target="_blank" rel="noopener" title="こちらからアンケート回答">アンケートはこちら</a></strong></p>



<h5 class="wp-block-heading"><strong>引用資料</strong></h5>



<p>1）日本動物福祉協会 (JAWS) 動物福祉について　<a href="https://www.jaws.or.jp/welfare01/" target="_blank" rel="noopener" title="">URL</a><br>2）厚生労働省 都道府県別の犬の登録頭数と予防注射頭数等（平成26年度～令和5年度）<a href="https://www.jaws.or.jp/welfare01/" title="">U</a><a href="https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou10/01.html" target="_blank" rel="noopener" title="RL">RL</a></p>



<h5 class="wp-block-heading"><strong>犬猫保護団体 活動白書2025</strong>　<strong>調査概要</strong>　<a href="https://www.jaws.or.jp/welfare01/" title="">U</a><a href="https://www.animaldonation.org/anidone/wp-content/uploads/2025/04/b116a60731b7b7451514ab34ec944b7a-1.pdf" target="_blank" rel="noopener" title="">RL</a></h5>



<p>調査対象： アマゾンジャパンの保護犬・保護猫支援プログラムに登録している犬猫保護176団体<br>※保護団体数・・・犬のみ保護：20団体、猫のみ保護：98団体、犬猫両方保護：58団体<br>保護頭数・・・全団体合計：14,523頭、１団体あたり中央値：34頭</p>



<p>調査期間： 2024年12月12日～29日<br>調査方法： オンライン調査<br>調査元： 公益社団法人アニマル・ドネーション<br>調査協力：アマゾンジャパン合同会社</p>



<p></p><p>The post <a href="https://www.animaldonation.org/awgs/report/hakusho2025/">犬猫保護団体の「現場」と「動物福祉」を可視化する ~犬猫保護団体 活動白書2025を読み解く~</a> first appeared on <a href="https://www.animaldonation.org/awgs">AWGs</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
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	</channel>
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