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動物愛護センター及び保健所で保護犬・保護猫と出会おう

活動レポート

動物愛護センター最前線 第3回「センター支援は動物愛護の第一歩」

2021.11.23

目次

動物愛護センターのイメージと取り組み

みなさんは「動物愛護センター」と聞いて、どんなことを思い浮かべるでしょうか?

飼えなくなった動物や野良犬・猫を引き取って次々と殺処分する施設と思っている人もいるかもしれません。たしかに動物愛護の意識が今ほど高くなかった一昔前にはこうした側面があったのも事実ですが、動物愛護センターの多くは現在、殺処分ゼロに向けて動物の命を助けることを一番に考えながらさまざまな取り組みを行い変化を遂げています。

第3回目となる今回は、動物愛護センターの取材を通して考えた「私たちに何ができるか?」をお届けします。

第2回の記事はこちら▷▷

動物愛護センター最前線 第2回「現場はどう変わった?取材レポート」

職員の願い「施設に来る犬猫がいなくなることが一番」

動物愛護センターの取材(動物愛護センター最前線 第2回「現場はどう変わった?取材レポート」)を通して感じたことは、思った以上に職員の方たちが収容されている犬猫の個性を尊重し、1頭1頭のことをよく見て熟知しているということです。たしかに、譲渡不適性の犬猫も含めた殺処分の問題など今なお課題は山積していますが、現場の方たちは動物の命を救いたいという気持ちで日々業務に取り組んでいます。

「施設に来る犬猫がいなくなることが一番の願いです」

名古屋市動物愛護センターの新美さんも茨城県動物指導センターの吉田さんもこう口を揃えます。殺処分はもとより、収容される犬猫がいないのが一番だ、と。不幸な犬猫がゼロにならないのは、そもそも人間が捨てたり放し飼いにしたり、最後まで飼育しなかったりするのが原因です。そのためにはやはり人間が変わるしかありません。では、私たちに何ができるでしょうか? 

自分の地域の動物愛護センターについて調べる

まずは自分が住んでいたり興味がある地域の動物愛護センターがどのような取り組みを行っているのか、調べてみることが第1歩です。私もそうでしたが、きっかけがないと動物愛護センターについて調べたり赴いたりすることはないかもしれません。しかし、SNSを活用しているセンターも増えているので気軽にフォローしてみましょう。センターについて知ることで、以下のような情報が手に入る可能性も高くなります。

動物愛護が学べる場に参加する

各地の動物愛護センターでは動物愛護の普及啓発活動として、動物の命の大切さを考えてもらう授業やイベント、施設見学会などを精力的に実施しています。動物愛護、動物福祉について一歩踏み込んで学びたいという方にもおすすめです。また、適正飼育を伝えるために、犬のしつけ方教室や猫の飼い方教室を行っているセンターもあります。こうした情報は動物愛護センターのホームページに掲載されていますが、あまり知られていないのも事実。もし周りでこれからペットを飼う方や飼い始めた方がいたらぜひ教えてあげてください。

これから飼うならセンターからの譲渡を検討

近年特に保護猫が注目されていることもあり、これからペットを飼うならペットショップではなく保護猫、保護犬にしたいと考えている方も多いかもしれません。多くのボランティア団体でも精力的に譲渡活動を行っていますが、動物愛護センターからの直接譲渡を選択肢の一つとして検討してみてはいかがでしょうか? センターによって譲渡の条件は異なるほか、個人への譲渡を行っていない可能性もありますが、無料または安価で不妊・去勢手術をセンターで行ってくれたり、マイクロチップを装着してくれるケースもあります。

寄付やクラウドファンディング、ふるさと納税

動物愛護センターによっては物資やお金の寄付を募っています。たとえば名古屋は「目指せ殺処分ゼロ!犬猫サポート寄附金」を設けており、令和元年度はなんと4000万円以上集まりました。それらの寄付金は、子猫のミルク、えさ、ペットシーツや薬品の購入費用や譲渡ボランティアへの支援物資に充てられるほか、譲渡が難しい犬について粘り強く飼主さんがみつかるまで治療やしつけを行うことに使われるとのこと。理由なき殺処分ゼロにつながる活動を支援できます。また、茨城県や名古屋市のように、ふるさと納税で動物愛護センターの活動を支援できる自治体もあるので検討してみましょう。

動物愛護センターの犬猫の収容数、殺処分数は減ってはきているものの、まだまだ全国的には多いのが現状。それは犬猫の責任ではなく人間の責任です。殺処分ゼロへの取り組みを動物愛護センターまかせにせず、私たちも積極的にアクションを起こしていく必要があるということを今回実感させられました。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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ゴール 8

殺処分をゼロに

殺処分される犬猫は年間約1万4,000頭(令和3年度)。16万頭以上だった10年前と比べると激減しています。しかし譲渡向上は改善の余地があり、ゼロを目指すべきです。あらゆる角度から譲渡向上を考えます。

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