突然の訪問

To:ベル

From:ベルママ

10年前の夏の朝、縁側の窓を開けて寝ていた祖父の布団の足元に目がさめたら小さく丸まって寝ている猫がいました。夜中にそっと野良猫が入り込んでいたのてす。子猫でとても可愛く家族に見つかるとごめんなさいと言わんばかりに鳴きながら後退り一旦外につまみ出されました。どこかの飼い猫かもしらないと思い、餌も我慢し家にも入ろうとするのを阻止して2週間がたちました。毎日夕方になると家に入ろうとする猫を飼い主がいないものと見て我が家で家族会議で飼う事になりました。外からやってきた猫は、ベルと名付け毎日自由に我が家で暮らす事になりました。毎年さかりの時期に近所の猫とケンカして何度も大怪我で病院へ行く事が通常でした。しかし8年位経った頃から力の強さが逆転したのか大怪我する事が無くなりました。現在も毎日のんびりと過ごしています。あの時潜り込んだ祖父も2年前に亡くなり時々仏壇の前に置いてある座布団の上で休んでいるのを見かけて祖父とお話タイム?と、見ています。家の中で毎晩寝る場所を何ヵ所も持っているベルは、家族皆んなに好かれ日替わりで夜の寝場所を決めて過ごしています。縁あって暮らしているので1日でも長く一緒に暮らせればいいかなぁと、思っています。