子熊のチャイ
To:チャイ
From:じゃんこ

2021年の正月の海散歩で、チャイを浜辺で見つけた。
捨てられてすぐだったのか、おどおどしてて、私を見ると走り去っていった。
翌朝も浜にいた子熊のような犬。
私では捕まえられず、愛護センターに捕獲依頼。
さすがにプロだ。
すぐに捕まってセンターに収容されて1週間。
この子熊をセンターから引き出す事になった。
あーあ、またやっちゃったなと、心の隅で思ってだけど、この子熊は、人の気も知らずに、私の顔を繁々と見て隅っこに隠れた。
これがチャイを我が家に迎え、里親募集する事になった日だ。
それから、お見合いが3回。
毎回、車からは降りるのを拒否。
ほぼ無理矢理、体を抱えて車から引っ張りだす。
びびってオシッコもする。
頼むよーって言う気持ちでお見合いするが、この子熊は高齢の私の状況ももちろん考えない。
そんな時、里親希望の方でお見合いした方からの言葉。
「チャイ君、そちらがいいみたいだから、諦めます。
もし、貴方(私)に万が一のことがあったら、その時は引き取らせてください」
という訳で、まだまだ我が家に居る子熊。
あとたぶん15年は頑張って元気にしてるつもりだが、ありがたい言葉に涙が出た。
そして、我が家で一年が過ぎ、とんでもないいたずら小僧、いたずら子熊になったチャイ。
いたずらも可愛いくみえる母さんであった。