新幹線にゆられて

To:ミイナ

From:ようすけ

21年をともに過ごした愛猫ファルコンを見送ってから、ずっと、心が空っぽのような気がしていました。ふとしたときに涙がでたり。何年たってもそれは変わりませんでした。

ある日、兵庫県に住む姪から『庭で仔猫をみつけて保護している』と連絡がありました。私は不思議な縁を感じました。新幹線に飛びのり、まだ小さなミイナは東京へ。わが家にやって来ました。みんなが繋いでくれた命でした。

ミイナが家族になってからの毎日は、無我夢中であっという間に過ぎていきました。妻はミイナの体調をこまめにみて、少しの変化にも気づいてくれます。ミイナが元気でいてくれることがなによりの幸せ。本当に感謝しています。

私は自分にできることしかできないけれど、ミイナを守ることが自分にできることです。家族に笑顔をくれてありがとう。ひとりで涙がでることはもう無くなりました。いつだってファルコンも見守ってくれているからね。

ミイナ、まだ外で暮らしていたとき、どんな生活をしていたんだろう。ふと思い浮かべることがあるよ。ちいさな身体でたくましく暮らしていたんだろうね。鼻についたかわいい小さなキズをみながら、いろいろ想像するのが楽しいな。

ミイナ、枕もとで一緒に寝てくれて嬉しいよ。気が向いたときは猫じゃらしで遊んでくれてありがとう。カリカリっとごはんを食べる音をきいたら、元気をもらえるんだ。いつもありがとう、大好きなミイナ。これからもよろしくね。