Dear. Terry

To:テリー

From:Chimutans Terry 

父親がチワワ・母親が柴犬のもとに生まれたテリー。 生後数か月で東京都動物愛護センターに兄姉と共に預けられました。 そこでテリーは最初の受難に遭遇します。 先天性心臓疾患のあったテリーは殺処分になる子達の部屋へ送られ、想像に絶する様な怖い思いをしました。 そこへ動物愛護団体様が元気な兄姉と共にテリーにも生きる道への光を与えてくださいました。 運良く救われたテリー、でも彼女にはまだ受難がありました。 兄姉は直ぐに家族に恵まれますが、テリーには4歳迄、何度も譲渡会に参加しても家族は現れずに、預かりボランティアさんの元で過ごします。 そんなテリーに一目惚れして、縁があり家族になりました。 極度のビビりさんなのに、無邪気でおてんば娘の一面もある可愛い子。ワンちゃんのお友達仲間にも人望も厚く人気者に。 テリーには不思議な力がありました。それは私の話しをじっと真剣なまなざしで聞き、良き相談相手になってくれた事です。テリーが良いと思う意見を私が提案すると右手で「お手」をし、テリー的に意見が違うなあ~と感じる時には私の顔をじっと見つめ考える時間とヒントを与えてくれている感じでした。そしてテリーに相談して彼女がOKしてくれた通りに私の周りの物事は運ぶのです。この行いはテリーと私だけの間にだけ起こった事です。他にもテリーは私と居る時だけにしか見せない甘えん坊さんぶりも見せてくれて種族を超えたかけがえのないパートナーでした。テリーが幸せで長生きしてくれる事を願っていましたが、別れは突然やってきました。急性膵炎で2週間の入院をしていたテリー。9月7日の夜に先生から「あと3~4日で退院できます。夜のお散歩も元気良く行きました」との連絡で安堵していました。しかし、翌日8日の朝8時過ぎに先生から電話があり「突然の脳梗塞で亡くなりました」電話。退院決定という天国から突然の死去という地獄に初めて私は落とされました。テリーと私の間で約束した「幸せで長生き」はどうして消されたのだろう?と天をも病気も恨みました。私よりも無念でいっぱいなのはテリーでしょう。お棺に手紙を入れました。精一杯書いたテリーへの思い・新たな約束をしたためました。「ずっと私の側に居て欲しい」と。悲しすぎて涙も出ない私に遺骨になったテリーは早速返事をくれました。葬儀場の方に入れて頂いたペンダントには、いつもお手をしてくれた右手の一部が。