総てを幸せに変えてくれた恩猫

To:万次郎

From:しもべ

当時の私はつらい、苦しい、悲しい…毎日そんなことばかりが頭の中を駆け巡る日々を過ごしていました。 ある日の病院帰り、心が疲れきっていた私は癒しを求めてペットショップへ猫を一目見に行きたくなりました。 当時好きな猫の中でも飼うなら絶対ノルウェージャンフォレストキャットだと心に決めていたくらい大好きでしたが、 自分のことだけで精一杯な状況で飼っていいはずもなく、本当にただ一目見て帰る予定でした。 店内にはたくさんの可愛い子であふれていて、一周しただけでも私の心に癒しを与えてくれました。 予定通りに動物たちに感謝をして、あとは帰るだけです。 帰るだけ…なんだけど、その前に気になったあの子をもう一目見てから帰ろう。そう思ってしまったのです。 …その相手が万次郎です。投稿した写真を見れば分かる通り、ノルウェージャンフォレストキャットでもふさふさモフモフでもありません。 理想とは違うけど、私の好きな灰色と白の組み合わせでハチワレの男の子。 よく見たらマンチカンの血統付きでした。 「短足が人気の種類だからキミはその素敵な美脚を持ってるからお呼びがかからないのね、この子の良さが分からないなんて…」 と思っていたら、その様子を見ていた店員さんに抱っこを提案されました。 まだかろうじて理性を保っていた私は、これが最後のダメ押しになることを分かっていなかったのです。 今とはうって変わって大人しく抱っこされる万次郎。 少し触れあっただけで心をこんなにも晴れやかにしてくれるなんて。この子と居たら私は変われる気がする。この子のためなら私は変われる!そう思わせてくれたのです。 今改めて思い返してみても、本当に衝動的に飼ってしまう典型的ないけない例で深く反省しています。 ですがそのときの直感通りに私は変われました。 つらい、苦しい、悲しいと思う心は、万次郎可愛い!に変わり、 猫も愛でるだけの存在から守り共生する存在へと変わりました。 保護猫への知識を深め、このキャンペーンを主催されているアニドネさんの認定団体でもある「ねこたまご」さんに毎月お邪魔しています。 万次郎と出逢って大きく変われた私。 決して大袈裟ではなく、私を救ってくれた万次郎。万次郎がしてくれたように、私も猫を幸せにしたい。 目標は、保護猫ボランティアスタッフになることですが、まずはこの投稿が少しでも猫の幸せに繋がりますように。