私のエンジェル

To:らら

From:ららママ

雨上がりの夜、川の土手を自転車で走っていると赤ちゃん猫の鳴き声がしました。自転車を停めて捜してみると2匹の赤ちゃん猫が必死に草むらの中をもがいています。2匹を抱き上げましたが、まだ微かに声がします。もう一度土手を降りてみるともう1匹が大きな石に向かってもがいています。 もしかしたら母猫が戻ってくるかもしれないと1時間程待ちましたが結局現れず。猫は小さい頃から大好きで今までも何匹か保護してきました。 でも、この時家族で住んでた家はペット不可の賃貸なので飼えません。猫たちを抱っこしながら知り合いに電話しましたが飼えそうな人はいなくて。でもまだ目も開いていないどころか、へその緒も付いたままの仔達。このまま死ぬとわかっていて立ち去ることも出来ず、結局家に連れ帰りました。 翌朝1匹が亡くなり、もう1匹も1週間後に亡くなりました。 体が一番小さかった最後の仔もミルクが飲めず衰弱しています。それまでにも動物病院へ相談しましたが、小さすぎて何も出来ないと断られていました。このままでは明日までもつか分からない。もう一度動物病院に何件も電話して助けを求めたら、何か出来るか分からないけど、取り敢えず連れてきなさいと言ってくれる病院に出会えました。 やはり生まれたばかりの仔に薬や注射をするのは危険だけど、このままではどちらにしてももたない、なので少しだけ薬をあげてみようと処置してくれました。 そこから少しずつ良くなり、暫くの間は2,3時間置きにミルクをあげる日が続きました。 長いことペット禁止の家で飼う事は出来ないので、この機会に一人暮らし始めました。 先に旅立った兄弟の分まで力強く生き、13歳で虹の橋へと旅立ちました。ずっと一緒でした。淋しいと思ったことは一度もありません。楽しかった。本当にららと過ごせて私は幸せでした。 それ以前も今も保護猫たちと暮らしてますが、ららは特別な仔です。私を守り愛してくれた、エンジェルです。ありがとう、らら。またいつか一緒に生きたいな!!