本当に最後までよく頑張ったね

To:プリンス

From:嶋田健

投稿させて頂くのは、昨年7月31日に11歳と2ヶ月でお星さまになったゴールデンレトリーバーの女の子プリンです。生後2ヶ月で我が家に来たプリンですが、 4ヶ月頃から腰を振るような歩き方をしだし表情も冴えなくなったので、動物病院へ行き診察してもらった結果、両後ろ足共に『重度の股関節形成不全』との事でした。元気で走り回ってもらいたいとの思いで処置方法は人工股関節を選択しました。手術後は元気で走り回る事ができるようになり、これで生涯普通の子と同じように過ごせると安堵した次第でした。出掛ける時はプリンと夫婦一緒が常で、スキー場、カフェ、公園、ドッグラン、海へと色々な所へ行きプリンとの生活を満喫する日々でした。寿命まで大丈夫と思っていた人工股関節は、思いのほか早くに破損してしまい、再度人工股関節の手術を行う事となってしまいました。何とその人工股関節も破損してしまい、最後は両後ろ足の骨頭切除で計6回もの手術を行い、リハビリを含め3年以上も足の治療に費やしました。その間も笑顔を絶やさず、いつもくっ付き虫で可愛いプリンでした。そんなプリンに異常をきたしたのは、骨頭切除の手術後でした。骨頭切除箇所に腫瘍ができ、その腫瘍が徐々に大きくなり内臓を圧迫し、便も出なくなり、食欲もなくなり、歩く事もままならない状態になってしまいました。少しでも外の空気を感じてもらおうと、天気が良い日にはカートに載せ散歩に行きました。しかし腫瘍は大きくなる一方で、何と骨盤を押し割ってしまう状態になり、痛み止めの注射を行わないと、おむつの交換ができなくなってしまいました。ある時、あまりの痛さに耐えかねたのか、おむつを交換する時、「キャイン、キャイン、キャイン」と泣き叫びながら私の足を噛んだ事さえありました。その時は「プリン痛くて本当にごめんね」と家内と一緒に涙を流したものでした。それから間も無くして力尽き、天国へと旅立ちました。ワンコを迎え入れる時『病気や怪我をしないで元気で長生きしてね』と願い、その願い通りに一生過ごす子もいれば、我が家のプリンのように一生を病院通いする子もいれば、本当に様々です。でも改めて思います。『プリン我が家に来てくれて本当にありがとう』そして『本当に最後まで良く頑張ったね』『お空では思う存分走り回ってね』そして『今のワンコのミルク、ママ、パパの事を見守っていてね』