幸せのルーティン

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彼の日常はルーティン化されている。 「ごはん食べる?」と聞かれるのを待ち、ぴょんと跳ねしっぽをきゅっとあげて笑う。 かわいい鼻頭でツンと私の足を押す、それはおしっこ成功してます!の合図。褒められたあと、おやつをもらって満足顔。 ボールは気分で選びたいタイプ。アミアミボールかぴよぴよ卵ちゃんをいくつか並べ追いかけっこ。走ったあとは布の下にボールを隠しホリホリゲーム。 最近は少々切ないルーティンも。14歳になった彼は耳の聞こえがかなり悪い。 昔はピンポンがなったら「誰か来たよ!」と私へ知らせるルーティンは無くなり、今はぐっすり寝たまんま。 そんな彼は物音で周りの動向を察知することができないため不安になるのか、いつも私を探す。 だから、新たなルーティン。私が部屋から移動するときは待っててね、のハンドシグナルで安心させる。急にさわると驚くので、見える角度から触る、寝ているときは鼻先から匂いで刺激を与える。お散歩は名前を呼んでも聞こえないから、ハーネスを2回引くのが動くよ、の合図。 今後どんなルーティンができるであろうか。その変わりゆくルーティンを楽しみつつ、一緒に平凡な毎日をいつまででも過ごしていきたい。