寄付したお金の使い途レポート

【特定非営利活動法人DOG DUCA】高齢犬たちが安心して幸せに暮らせる場所を

アニマル・ドネーションはみなさまからお預かりした寄付金を認定団体様へお届けしています。

東海地区を中心として保護活動を行っている保護団体、特定非営利活動法人DOG DUCAさん(以下DOGDUCAさん)

に、2022年の7月に77,833円の寄付金をお届けいたしました。

この寄付金についてどのようにお使いになったか、代表の高橋さんにお聞きしました。

引き取った高齢犬たちの治療費に

ー今回の寄付を何にお使いになったか具体的なエピソードと共に教えてください。

「いつもご支援を賜り誠にありがとうございます。

DOG DUCAでは頂いたご寄付は犬たちの医療費として使わせていただいております。

今年に入りDOG DUCAでは飼い主さんが『亡くなった』または『施設に入った』などの相談が後をたちません。

DOG DUCAでは元々高齢者からの引き取りが多いのですが、相談がくるタイミングも高齢の飼い主さまから直接相談が来るだけではありません。

近隣の方、身寄りのない方をサポートするNPO法人、行政書士さんからも相談が寄せられることがあります。また、飼い主さんが犬を置き去りにしたり、ご本人が亡くなった場合などは家賃滞納等により大家さんが異変に気づくことで発見につながることがあります。

しかし今回の保護のうち数件のケースは自己所有物件の為に所有者である飼い主さんから犬を保護する承諾が取れないという法律の壁が問題になりました。

命あるものが残されているにも関わらず保護できないという事態が続き、やっとのことで保護できましたが、保護出来るまでに日数が掛かった為に皮膚病や体調不良を起こしてしまっていました。

どの子も治療やケアが必要な子達ばかりでした」

 


ここに来たからには安心して幸せになってという思い

ー最近引き取った犬たちのエピソードはございますか?

「DOGDUCAが保護するのは、いつも人間の都合によって幸せになるはずが過酷な状況へ追い込まれてしまった子達です。
彼らを保護するとき、『もう、これからはちゃんとゴハンも食べられるし治療もしていくから安心して幸せになって』という強い気持ちでいっぱいになります。

しばらくは甘えたいだけ甘えさせてあげる日々を過ごし環境にも慣れしっかり心身共に元気になってから、必要なトレーニングを始めています。

 

犬2頭、猫5頭を置き去りにした飼い主さん。犬2頭をDOGDUCAが引き取りました。




アムールとリープと名づけ、DUCAでそれぞれ最善を尽くしたケアを行いました。

そして保護時に既に病気の進行で救えない子も多くいるのも現状です。
飼い主は治療もせず放置し続けているため、もしかしたら早い段階で的確な治療をしていたら治ったかもしれないといつも痛感します。
命ある、この子達を苦しめた飼い主達には憤りを感じますが、我々の元へ来てくれた以上、少しでも楽になれる治療があるならば行うことをしています。

写真は保護時、既に口が閉じない程メラノーマが大きくなっていたアメリカンコッカーのレーベンです



食べづらいことと、ヨダレが垂れ流し状態の為に過剰な水分摂取。
メラノーマの切除手術を決め無事乗り越えました。ただ、かなりの進行で完全切除まではいきませんでした。


しっかりゴハンも食べ毎日元気に過ごしていましたが切除手術から1ヶ月過ぎにリンパへの転移が始まりました。そこから顔の形が変わるほど腫瘍が大きくなるのは、とても早くあっという間でした。
どれだけ辛い状態だろうと愛想を振り撒き最期の最期まで良い子でした。
飼い主でその子達の一生が決まると改めて思いました。
レーベンもちゃんと治療をしてくれる愛情深い飼い主さんと出会っていたら、違う最期を迎えられたんだろうと思うと悔しくてしかたありません。
どんな理由にしろ、ここへ来たからには目一杯の愛情を掛け、その子達の幸せを切に願いながら一緒に過ごしています。
この子達には一切罪はなく、この子達にあるのは『幸せな一生を過ごすこと』です。
その手助けと架け橋になるよう、これからも邁進して参ります」

パワーアップした施設でますます活動を精力的に

 

ーご寄付くださる方へメッセージをお願い致します。

「いつもご支援をいただきありがとうございます。いただいたご寄付は全て引き取った犬たちの医療費として大切に活用させていただいております。

また、昨年の秋から冬にかけての大雨で、とうとうドッグデュッカ施設の屋根と壁が老朽化により雨漏り、漏電がおきてしまいました。そこで老朽化を改善する大がかりな工事が必要になり、外観工事と保護する子達が更に快適に幸せを感じる為の内装工事費用の一部をクラウドファンディングを利用し、沢山の方から1ヶ月で750万円の支援を頂くことができました。手数料等を差し引き600万円の費用で冷暖房、滑らない床、落ち着いてゆっくり休める小部屋、思いっきり自由に過ごせるトレーニングルームを快適にすることができました。

クラウドファンディングはアニドネを通しての募集ではありませんでしたが、アニドネのSNSでの発信を通じてたくさんの方に応援して頂きました。この場を借りてお礼申し上げます。

快適になったDOGDUCAの施設で犬たちが幸せに過ごせるようにこれからも全力で活動をしてまいります!」

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