社会福祉法人 日本介助犬協会

伴侶団体

(2011年7月27日掲載開始)

日本初の介助犬専門訓練センター「シンシアの丘」で、良質な介助犬を育成

「人にも動物にもやさしく楽しい社会をめざして」をモットーに、日本で最も多くの介助犬を育成。2017年12月現在、日本全国の介助犬実働数68頭のうち23頭が社会福祉法人 日本介助犬協会に所属している介助犬です。

全国初の介助犬専門訓練施設、介助犬総合訓練センター「シンシアの丘」では、犬の育成・訓練だけではなく、介助犬使用者となる身体障がい者が社会参加し暮らしやすい社会の実現を目指し普及・啓発活動にも力を入れています。

活動内容

犬自身が幸せであることを大切に、犬の行動学に即した陽性強化による訓練を実施

 

候補犬は、肢体不自由者の手足となるため日常生活における介助作業能力が必要になります。落ちた物を拾う、指示した物を持ってくる、緊急連絡手段の確保、ドアの開閉、衣服の脱衣補助、車いすの牽引、起立・歩行介助、荷物の運搬等です。

 

また、訓練する犬の特性を見極めて、適性のある犬だけを選んで介助犬とするため全てが介助犬として認定される訳ではありません。介助犬ではなくキャリアチェンジとなった犬たちも、その特性を活かし地域公益活動として動物介在活動(AAA)・動物介在療法(AAT)に貢献し、障がい児・者に対し自宅で役立つ犬として譲渡等を実施。聖マリアンナ医科大学病院では専任の犬のミカ(スタンダードプードル)が勤務犬として動物介在療法の場で活躍しています。

 

さらに、介助犬の育成とともに良質な介助犬訓練者の人材養成のための研修生制度を導入。研修期間中は介助犬について、障害について、犬について、1年間訓練センターに住み込みで学び、これまでの研修修了生は延べ30名となりました。

今後のビジョン

介助犬使用者のみならず、障がい者が社会に参加し、暮らしやすい社会の実現を目指して活動

 

「人にも動物にもやさしく楽しい社会をめざして」。良質な介助犬の育成および介助犬の普及・啓発活動にも力を入れ、全国でイベントを開催・実施していきます。

 

同時に介助犬を通じた肢体不自由者の支援また動物介在療法の提供等により、犬という動物がいかに人間の友として素晴らしい動物であるかを伝えていきます。介助犬は、まだまだ社会的認知度が低く、介助犬使用者が未だ同伴拒否・入店拒否されるなどの事例が後を絶ちません。

 

また、介助犬よりも動物介在活動、動物介在療法に適性のある犬は、医師や看護師がハンドラー研修をすることで大学病院に犬を貸与し動物介在活動ができるように、そのフォローアップ活動も拡げたいと思っております。動物介在療法を導入した病院では、補助犬の同伴拒否はなく、多くの患者さんや患者さんのご家族への補助犬の理解、犬という動物に対する深い理解と感謝につながっていけるように尽力して参ります。

寄付使途

犬(介助犬候補犬・繁殖犬・PR犬等)のワクチン接種費用

スタッフからのメッセージ

社会福祉法人 日本介助犬協会

専務理事 医学博士 髙栁 友子さん

「介助犬を通じて障がい者の生活をトータルサポートできることが嬉しく思います。医学部学生時代に介助犬の存在を知り、内科医としてリハビリやアニマル セラピーに携わった後、介助犬育成の道を選びました。身体障がい者補助法が制定されたとはいえ、一般の方の認知も理解もまだまだ低く、人も犬も暮らしやすい環境づくりはこれからです。『もっと重度の人に必要なのでは』『お金がかかる』『世話ができない』『自分と一緒では犬がかわいそう』等と、積極的になれない障がい者の方もいるようです。でも重要なのは、介助犬は作業だけでなく精神的な支えになってくれるということ。一人で外出できるようになったり、家族の負担が軽減されたりする効果もあるのです。こうした魅力をもっと伝えていきたいです」

社会福祉法人 日本介助犬協会

介助犬総合訓練センター長 水上 言さん

「アメリカの高校に留学中、TVで介助犬の存在を知りました。犬の能力を活かして人が助かるなんて最高!と衝撃を受け社会人を経た後、介助犬使用者の木村佳友さんと介助犬シンシアの存在を知り、社会福祉法人 日本介助犬協会へ入りました。いまだに介助犬がお店で拒否されてしまったり、介助犬使用者が『すみません』と発したりすることが多い現実を変えていきたい。1頭でも多く介助犬を排出して、幸せなユーザーさんを増やしたいです」

基本情報

団体名

社会福祉法人 日本介助犬協会

住所

神奈川県横浜市港北区新横浜2-5-9新横浜フジカビル301

TEL

045-476-9005

FAX

045-476-9006

HP

https://www.s-dog.jp/

メールアドレス

info@s-dog.jp

代表者

理事長 伊藤利之

活動内容

介助犬の育成と普及

会員構成

個人会員2083人、法人会員135社
*2018年8月現在

詳細情報

活動開始日

1995年7月(法人化:2004年3月18日)

活動エリア

全国(本部(神奈川県)介助犬総合訓練センター(愛知県)を拠点とし、介助犬を全国に貸与)

スタッフ数

専従(有給)26人 うち訓練スタッフ:指導員4人 訓練士12人 ボランティア100人
*2018年8月現在

飼育内容

介助犬

育成頭数

2017年 介助犬(新規数 2頭/代替数 1頭)
2016年 介助犬 (新規数 1頭/代替数 2頭)
2015年 介助犬(新規数 2頭/代替数 0頭)
累計 介助犬(37頭/うち代替数 8頭)
*新規:1頭目の介助犬/代替:2頭目以降の介助犬*2018年8月現在

平均訓練日数

1年半
・基本動作60日以上
・作業動作120日以上
・ユーザーの方との合同訓練40日以上/ユーザーの自宅にて10日以上

合格率

介助犬合格率25%

形式

貸与

貸与規則

「介助犬貸与契約書」に基づく貸与

貸与条件

肢体不自由の身体障害者手帳をお持ちの方
18歳以上の方
「介助犬と一緒に積極的に外出したい」と考えている方
責任を持って介助犬の世話や管理ができる方

フォローアップ

介助犬認定後1年間は年3~4回、2年目以降は少なくとも1年に1回(必要に応じてそれ以上)、介助犬使用者自宅、外出先、イベント先等にてフォローアップを実施。
フォロー内容は、介助犬に対する追加訓練、介助犬使用者に対する犬のハンドリング指導、就労支援等。

貸与金額

無料

動物に対する福祉体制

①暑い時期の外出を控える、犬に負担のかかる作業をさせない等、介助犬使用者教育を徹底。
②介助犬に身体的な異変があった場合にはすぐに連絡が入る体制をとっており、獣医師と相談の上、必要に応じて介入し最善の治療を実施。
③介助犬に良質なフードを食べてもらうため、介助犬使用者へは、ナチュラルフードを販売している企業よりフードを無償提供頂いている。
⑤介助犬はもちろん、キャリアチェンジ犬、引退犬の譲渡先の家族の条件を厳しく設け、飼育方法、トレーニング方法等に関し理念に賛同する方のみに譲渡。

団体のビジョン

「人にも動物にもやさしく楽しい社会をめざして」をモットーに、肢体不自由者の自立と社会参加のために、手助けして寄り添える良質な介助犬を育成。
介助犬は、介助作業を通じ肢体不自由者の手足となり、日常生活における動作を補助。介助作業を行うという機能的な有効性のほかに、介助犬は使用者の精神的な支えに。介助犬と暮らすことによって、「就労を果たした」、「一人で外出することの不安が軽減された」、「家族が安心して外出できるようになった」、「近所の人との会話が増えた」などの効果もあり、介助犬を通して社会との繋がりがより深くなることが期待できる。
また訓練する犬の特性を見極め、適性のある犬だけを選んで介助犬とするので、全てが介助犬として認定される訳ではなく、キャリアチェンジとなった犬たちも、その特性を活かし地域公益活動として動物介在活動(AAA)・動物介在療法(AAT)に貢献したり、障がい児・者に対し自宅で役立つキャリアチェンジ犬として譲渡等を実施。
犬が持つ力を引き出すには、犬の行動学に即した陽性強化による訓練を実施し、犬自身が安心安全で幸せであることが大切である。

団体の特色

日本の介助犬育成事業者の中で介助犬認定頭数において最大の実績を誇り、2017年12月現在、日本全国の介助犬実働数68頭のうち23頭が日本介助犬協会の介助犬。
介助犬育成においては、犬の育成・訓練だけではなく、介助犬使用者となる身体障がい者の障害状況・疾患ほか身体状況、社会生活状況等についての理解・知識が不可欠となり、日本介助犬協会では役職員・外部委託スタッフに医師、作業療法士、社会福祉士等の専門職を擁するほか、広く専門職との連携を実践。
愛知県長久手市に建設した介助犬総合訓練センター~シンシアの丘~は、介助犬の専門訓練センターとしては日本初。介助犬使用者として認定を目指す希望者は、犬との合同訓練を40日以上行うことが身体障害者補助犬法により義務付けられている。介助犬総合訓練センターは、介助犬希望者である身体障がい者が泊まり込みで実施する訓練に対応でき、身体障がい者が快適に生活できる工夫を随所に施した施設に。
介助犬は、まだまだ社会的認知度が低く、介助犬使用者が未だ同伴拒否・入店拒否されることなどがあるため、介助犬使用者ひいては障がい者が社会参加し暮らしやすい社会の実現を目指して、普及・啓発活動にも力を注ぎ、全国で介助犬イベントを開催・実施。
このような介助犬育成・普及事業に携わる人材を育成することを目的に独自の研修生制度を設け、1年間の研修カリキュラムを無償で提供。
社会福祉法人として、地域公益活動として動物介在活動(AAA)・動物介在療法(AAT)への貢献、障がい児・者に対し自宅で役立つキャリアチェンジ犬として譲渡等を実施。

活動内容

【1】介助犬訓練
良質な介助犬を育成・肢体不自由者への無償貸与を通し、肢体不自由者の自立と社会参加に寄与。
①候補犬の導入、適正評価:良質な介助犬を育成するため、国内外から候補犬を導入するとともに、安定的な候補犬確保のため自家繁殖を実施。また、介助犬候補となるパピーに対するパピー評価、1歳の訓練センター入所後の定期的な評価を経て介助犬としての適性を見極める。
②基本訓練、介助作業訓練:呼んだら来る、座る、伏せる、待つ、止まる等の基本訓練を実施するとともに、物の拾い上げ及び運搬、着脱衣の補助、緊急の場合の救助の要請等、使用者のニーズに応じてオーダーメイドで必要とされる介助作業の訓練を実施。
③介助犬希望者との合同訓練:使用者(希望者)と介助犬(候補犬)が信頼関係を深め、あらゆる社会参加場面において使用者の指示で犬が適切な動作を行えるよう訓練を実施。トレーナー、リハビリテーション専門職がチームとなり、介助犬との生活をきっかけに使用者の生活全般についての課題解決に努めるとともに個々の障がいに合わせた介助動作方法や道具の工夫を専門職を交えて検討。
④介助犬使用者に対する継続指導:介助犬使用者と介助犬として認定後も、所属使用者全員に対し書面による状況把握を実施した上で年1回以上の訪問によるフォローアップを実施。また、使用者からの電話・メールによる相談を随時実施し、使用者の社会参加を支援。
【2】介助犬訓練者養成
良質な介助犬を育成する上で不可欠である良質な介助犬訓練者を養成できるよう、職員に対し各種研修を行うとともに、将来の介助犬訓練者を目指す研修生の受け入れも積極的に実施。
【3】相談活動・連絡調整活動
介助犬希望者への相談業務を行い、個々に合った介助犬との生活構築を支援するとともに、必要な社会資源・支援機関と連携。
【4】啓発活動
一般市民、障がい者等に情報を提供し、受け入れ事業者に対する職員研修等を実施することを通して介助犬使用者の社会参加促進に寄与。
【5】調査および研究活動
国内外の介助犬関連情報を収集、訓練実績等をモニターおよび分析し、効果的かつ効率的な育成に向けた調査研究を行う。また、介助犬使用者の円滑な社会参加社会実現へ向け社会における介助犬の受け入れ実態等について調査研究を実施。
【6】地域公益活動
地域公益活動として動物介在活動(AAA)・動物介在療法(AAT)への貢献、障がい児・者に対し自宅で役立つキャリアチェンジ犬(介助犬にならなかった犬)の譲渡等を実施。

定期イベント

・個人向け見学会(1回/月開催)/団体見学の受け入れ(約40回/年)
介助犬の認知度向上を目的としたイベント。愛知県の介助犬総合訓練センターにて実施し、介助犬の歴史や概要の説明、PR犬によるデモンストレーション、訓練センター内覧、介助犬使用者本人によるお話を行う。広く一般の方に介助犬使用者・介助犬についての理解を促すとともに介助犬を希望する障がい当事者の方には先輩使用者の話を聞く、訓練センターの見学を行う機会となっている。また、医療従事者やサービス業従事者が見学に訪れ、介助犬への理解を深める機会としても活用されている。
・オープンハウス(1回/年開催)
介助犬の認知度向上と地域住民の方々との交流を目的としたイベント。愛知県長久手市の介助犬総合訓練センターを一日開放し、地域の方々が楽しみながら介助犬について学ぶ機会を提供。介助犬デモンストレーション、介助犬使用者によるお話、犬飼育ボランティアのお話を通して介助犬と使用者、介助犬育成に関わるボランティアの方々について知ってもらうとともに、子ども向けのワークショップや訓練犬との遊び体験、地域のNPO法人や個人による販売ブース出展を行う。
・使用者のつどい(1回/年開催)
介助犬使用者同士の情報交換、交流を深めることを目的としたイベント。全国各地の日本介助犬協会所属の介助犬使用者が一堂に会し、各々の自己紹介、近況報告や講師を呼んでの勉強会、食事会や観光を実施。
・肢体不自由者向け介助犬体験会(数回/年開催)
介助犬との生活に興味がある肢体不自由者の方向けに、実際の介助犬使用者のお話や介助犬使用者の疑似体験を通して介助犬について正しく理解するためのイベント。希望者には個別相談を実施し、より深く介助犬との生活を検討するための面談を行う。
・リハ専門職向け講座(1回/年開催)
肢体不自由者に関わるリハビリテーション専門職向けに介助犬講座を実施。
・ボランティア交流会(2回/年・拠点)
介助犬育成事業においては、繁殖ボランティア、パピーホーム、キャリアチェンジ犬引取りボランティア、その他様々な作業を行うボランティアさんの協力が不可欠のため、日頃の感謝を伝え交流を図る交流会を実施。
・慰霊祭(1回/年開催)
日本介助犬協会に関わりのある亡くなった犬たちを偲ぶ会。愛知県の介助犬総合訓練センターに建つ補助犬慰霊碑前にて、慰霊碑に眠る犬たちにゆかりのある方々が集い、祈りを捧げている。
・子ども向け介助犬教室(1回/年)/長久手市内小学校の団体見学受け入れ
子どもを対象とした介助犬啓発のためのイベント。子ども向け介助犬教室では、介助犬の説明や介助犬使用者のお話を子ども向けのやさしい内容で実施するほか、子どもたちに実際に車いすに座り介助犬に指示を出す体験を通して、介助犬や介助犬使用者について楽しみながら学ぶ機会を提供。また、訓練センターのある愛知県長久手市内全ての小学校から訓練センターへの団体見学を受け入れており、地域の子どもたちとの繋がりを大切にしながら介助犬認知度向上に尽力。
・障がい児犬ふれあいイベント(1回/年開催)
社会公益活動の一環として、障害をお持ちのお子様がいらっしゃる家族と訓練犬やPR犬とのふれあいを通して、介助犬にならなかった犬(キャリアチェンジ犬)の譲渡先の確保及び介助犬啓発及び将来的な介助犬使用者候補の方への啓発の場を設けている。

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