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啓発団体

公益財団法人 神奈川県動物愛護協会

半世紀以上前から「動物愛護」の向上を目指して活動する公益財団法人

公益財団法人 神奈川県動物愛護協会は1958年4月に当時の神奈川県知事夫人であった内山登志子氏が設立されました。団体名に「動物愛護」とあるように、動物愛護精神の持つ生命尊重や友愛など、互いへの思いやりや甘受する心を広く県民に普及し、平和で健全な社会の発展に寄与することを目的に半世紀以上の活動を続けています。主な活動内容としては、動物愛護に関する普及啓発及び教育活動、一般からの動物相談応対(2016年度:3034件)、動物行政政策への参画・協同・提言、動物愛護に関する調査研究、飼育放棄動物の保護及び譲渡活動、ノラ猫の不妊去勢推進活動(2016年度:642頭)と、広く活動をしています。動物病院を併設した保護シェルターを所有し、その施設を拠点に神奈川県内における動物愛護活動を展開しています。2014年~2016年の動物の保護譲渡等動物の取扱い数の推移は、新規保護が54頭、50頭、57頭、譲渡が52頭、36頭、55頭、年度末の飼育頭数が、51頭、57頭、57頭です。1996年~2016年の20年間での保護数実績は、犬770頭、猫1355頭、他ハト、ウサギ、アライグマ、カラス等112頭です。

動物病院が併設された保護施設。問題意識の高いスタッフたちが動物のために頑張っています

ドキュメンタリー映画「犬と猫と人間と」(2009年飯田基晴監督)をご覧になった方ならピンと来るかも知れません。「しろえもん」という白い犬が保護されていた施設が、神奈川県動物愛護協会です。神奈川県の所有する土地に建てられた施設には、動物病院が併設され常時2名の獣医さんが一般のペットの医療と保護動物の医療にあたっています。また、保護施設には、飼育が困難となった飼い主から保護したペットと迷い犬猫が常時80頭ほど収容されています。犬猫以外にアライグマ(環境省の許可制)、ハト、カラス等の収容もしています。そういった施設は関東ではめずらしく、毎年麻布大学や他の学生の研修場所として協力をしています。 活動の主軸としては、啓発活動と保護活動のふたつ。啓発活動は、セミナー等で一般の方向けに行うこと以外に大学・行政と協働し地域猫の問題(TNR調査)等も行っています。2014年からは長年培った愛護のノウハウを「動物愛護検定事業」というスキームで新たに事業化する計画です。保護活動においては、「動物愛護」の精神のもとに、動物のQOLを第一に考えて運営。具体的には、お散歩の回数や個体による食事、治療等の個別対応、トレーニングなどきめ細かくスタッフが対応にあたっています。2012年から2016年の間に老朽化した動物舎や屋根などの改修と動物病院の古い機材の買替を行いました。 動物が大好きで、そして問題意識の高いスタッフたちが集う神奈川県動物愛護協会。動物も人も幸せになる社会を目指し、志高く活動をしています。

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  • 活動歴は長いですが、働くスタッフの年齢は若く活気があります。動物のためになにかしたい!と集まった面々

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  • 施設内にある動物病院。一般の飼い主さんの利用と保護動物のケアにあたっています。常時、獣医師2名の勤務体制をとっています

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  • 犬猫以外の動物を(アライグマ、ハクビシン、ハト、カラス等)保護できるのは大きな特徴。アライグマは幼齢で保護され飼育

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  • 昼休みは会議を開き、保護動物の情報共有などを行います。保護や譲渡情報、体調に関してなど飼育連絡ノートにて引き継ぎ

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  • 朝、夕方の2〜3回、スタッフやボランティアが犬の散歩に隣の公園へ。もちろん雨の日にも行います。本当に嬉しそうな保護中の犬

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  • 月に2回里親会を実施しています。この会場は青葉区のハックドラック内。活動に賛同した企業が場所を提供

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  • 老犬となり、自力で食事を食べられない子にはつきっきりでフードを食べさせます

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  • 自力で排泄できない猫のおしっこを定期的にしぼりだします。スタッフの多くはアルバイト。当然ですが、動物好きばかり

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  • イベントではスタッフは腕章をつけます。いろいろな質問を受けやすくするために、判り易くしています

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  • 大学生への普及啓発活動の様子。毎年多くの学生が活動の見学及び動物愛護の現状を学びに。2012年は45名の学生実習を受入ました

スタッフからのメッセージ

神奈川県動物愛護協会 会長 山田 佐代子 さん
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  • 「私は、1994年度に神奈川県動物愛護協会評議員に就任し、2000年度から第7代目の会長を務めさせていただいております。幼少より動物は好きでしたが、28歳の時、レジ袋に入れられ捨てられていた乳飲み子猫をゴミ箱から拾ってきたことをきっかけに動物愛護にかかわるようになりました。 動物と暮らすことは人の心に豊かさをもたらし、心身の健康や幸福な時を与えてくれます。しかしそれは、共に暮らす動物が人や家庭に安心と信頼を委ねているからこそで、幼児が母を慕うように全面的な信頼があることで、人の心に幸福感をもたらすのだと思います。 戦後13年目に創立した協会の歴史や時代背景を振り返りますと、戦後の日本は動物に対して誤った方向に意識を向けてしまったように感じています。明治時代に始まった近代日本の動物愛護活動は、動物を苦しめることなく扱う事が人としての道徳であり、品格を高めるという思考を基盤としていましたが、戦争を経て戦後の復興時には、その思想が全て失われていたように思います。 例えば、狂犬病予防法によるノラ犬の大量処分と並行して、血統証のある犬の販売が推進され、一般家庭では血統の定かな犬の飼育が豊かな生活のステータスという認識が広がりました。犬の飼育者に『愛犬』という言葉を定着させることが活動の一つになっていた時代、愛護活動の意図に反し、血統証のある犬が大切な愛犬となり、雑種は番犬としてぞんざいに扱っても当然という風潮へと進んでしまいます。そして、動物飼育を禁じた集合住宅の増加、近代的な生活=清潔という意識の拡大とともに、都心にも点在していた畜産業は、臭気苦情から在郷へと追いやられていき、動物と触れ合う機会のない人々が増える結果をもたらします。 そして、日本独特の『愛護』という言葉が、『可愛い』『可哀そう』という感情的な意味を含めて『大切にする』と解釈されるため、動物と触れ合う機会がなく感情を動かされない人にとっては全く無関係な活動に映ることになりました。先進諸国では、家畜においても最低限守られるべき5つの自由として『福祉』の概念を打ち立てており、感情に左右されない判断を基礎にしていますが、日本では未だに「動物と福祉は結びつかない」という議論も根強く、動物への対応を複雑にしています。 日本では日本人に合った思想を確立するのであれば、近代日本の動物愛護の祖と言われる広井辰太郎の言葉にある『人間の品格』を、どのように『動物愛護』に組込むのか、つまり、人のあり方としてどのように動物に接するべきかを再考すべきと思います。 1973年に制定された『動物の保護及び管理に関する法律』は、1999年に初めて見直しが行われ、26年の長い一つのトンネルを抜けました。ようやく動物が『生命あるもの』として扱われるようになり、法の名称も『動物の愛護及び管理に関する法律』に変更し、5年毎に法の見直しが行われています。しかし、成熟した体制を作るにはこれからも長い年月がかかる事でしょう。その一助となるために、今後も活動を続けて行きます。

神奈川県動物愛護協会 スタッフ 伊澤 彩 さん
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  • 「大学卒業後、物流会社に入社しました。しかし、幼い頃から動物関係の仕事に就きたいという思いが捨てきれず、野生動物の専門学校に通う為に仕事を退職しました。専門学校では野生動物のことを学んでいたので、就職先も野生動物にかかわる仕事に就きたいと考えていました。しかし、そんな時期にたまたま通学途中で仔猫の兄弟を保護し、飼い始めることになりました。この事がきっかけで、野生動物以上に身近な犬や猫にも興味を持ち、当協会で実習させてもらうことになりました。実習中、ペットとして飼われている動物たちや、野良猫の現状など何となく知ってはいながらどこか他人事と思っていた問題が今、その場で沢山起きているということを目の当たりにし、動物の保護や譲渡に付き添わせていただいたりするなかで、自分も何か力になりたいと思いスタッフを希望し働くこととなりました。 この仕事を始めて一番感じることは、自分もそうであったように、今の動物たちの問題の現状を知っている人が本当に少ないという事です。例えば毎年多くの犬・猫が人間の都合で飼えなくなる等の理由から、棄てられたり、保健所に連れていかれたりしています。当協会にも毎年多くの保護依頼があり、可能な限りの保護を行い、新しい飼い主探しの活動をすすめています。そんな現状の中、一般的に犬や猫を飼いたいと思ったとき、一番初めに思いつくのはやはりペットショプで買うという方が多いのではないでしょうか。でもそれはペットショップで買う方がいいからというより、それだけ飼い主を探している動物がペットショップ以外にも多くいるという事を知らないからという方が多いと思います。やはり現状を知っていってもらうことが大切で、普及啓発活動を通して動物に対しての意識を少しずつでも高めていくことが課題だと思っています」

ユーザーメッセージ

高齢犬を家族に迎え、幸せをもらっています
ボランティア&犬の里親さん 金 康子さん
「私は2年前から神奈川県動物愛護協会でボランティアをしていました。そこで保護されていたペット達の中の一匹が我が家が譲りうけることになったポメラニアンの『とも子』です。温厚で甘えん坊、そして意外と頑固な性格で、推定11歳。始めて散歩に連れていったとき、尻尾をピンと立ちあげて軽やかに歩き、なぜ保護されているのかが不思議なほどでした。その後、この子がひとりで相模原を歩いていた事、またかなり年をとってる事を知りました。それでもこんなに愛らしく、だれにでも愛想よく穏やかな子が捨てられた訳はなく、迷子犬で飼い主の人がきっと迎えに来てくれると期待していました。もしなんらかの理由で飼い主の人が現れなくても早く里親さんが見つかって幸せになれると思っていました。しかしその後、病気も見つかり高齢のこともあり、なかなか里親さんは現れませんでした。こんなに愛らしく性格の良い子が高齢の上に持病まであるために、もしかすると最後を愛護団体で迎えるかもしれないと思うと、とても気になり心配していました。もちろん団体スタッフのみんなから愛され、よくしてもらっていたことは知っています。 しかし我が家にはその当時3匹の猫がいて、そこに犬を引き取ろうとはなかなか決心できませんでしたが、家族に思い切ってこの子の話をしたところ、家族の賛成と協力が得られました。そして我が家を終の棲家にしてあげたくて『とも子』を迎えることを決心しました。 迎えるにあたって、懸念したことは、先住猫との相性ですね。他には、ペットシーツでのおトイレができない事もあり、長時間家を空けなければならなくなった時の心配はありました。しかし猫達との相性は非常に良く、お互いに丁度良い距離感で仲良く暮らしています。私が家を長く空けなければならない日は家族がなんとか都合をつけあって『とも子』のおトイレのために家に帰ってきてくれています。それでもどうしても都合がつかないときは、近くのドッグケアステーションに預かってもらっています。 もともと猫が三匹いてそこに犬が来ました。その後訳あってまた猫がきて、人間4人、猫4匹、犬1匹、草ガメ1匹の大所帯の我が家になっています。それぞれが様々な理由で家族になったもの同士、本当に上手に暮らしています。猫達も犬も家に来たばかりの時より穏やかな顔になり、一段と可愛らしい顔になりました。親バカかもしれませんが家族がいること、心から安心できる家があること、それはペット達の表情にも表れるような気がします。  『とも子』を引き取ろうと決心するまでたくさん悩みました。『安易に考えるではない』と、獣医を目指してる娘に言われました。いろいろ考え抜いて引き取る決心しても、やはり苦労はついてきます。それでもその子の安心しきった愛らしい表情を見る時、自分自身も幸せな気持ちになります。保護団体からペットを譲りうけようと考えていられる方なら、きっと同じように感じられると思います。やはり高齢の子は、その子のくせもあるし、なかなかしつけをし直すことは難しいかもしれません。また、子供の時から飼っている子とつい比べてしまうこともあります。それでも引き取ろうと思った時は、その子の生きてきた人生(犬生、猫生)を尊重してできるだけ大きな気持ちで受け止めてあげてほしいな、と思います。我が家のように多頭飼いでは、その子に100パーセント尽くせない場合もあります。それでもその子を100パーセント受け止めて、その子が、前より幸せだと感じてもらえるように一緒に生きてあげたいと思っています。その気持ちが引き取るうえで一番大切じゃないかと思います。 本当に愛らしい『とも子』。傍にいて、愛らしい瞳でみつめるその姿は猫とは違う魅力の持ち主で、家族にとって身近でとても大きな存在です。」

基本情報

団体名 公益財団法人 神奈川県動物愛護協会
住所 神奈川県横浜市港北区篠原台町6-41
TEL 045-421-5592
FAX 045-433-1742
HP http://www.kspca.jp/
メールアドレス mail@kspca.jp *メールでのお問い合わせ等には対応しておりません
代表者 会長 山田佐代子
活動内容 動物愛護の精神を広く啓発、飼い主と拾得者からの動物の保護活動、動物病院の経営
会員構成 有:個人賛助会員291名 財政支援個人賛助会員51名 法人賛助会員5社財政支援法人賛助会員1社 ノラ猫減らし隊賛助会員158名 *2012年度